15歳以上推奨・BL要素あり・性的表現あり・RPGツクールVX Ace製・
ホラーADV・現代日本もの・短編・難易度普通・ED3種類(真ED種類)・ボイスあり
幼馴染の男子2人(カズマと久我山)が廃校へ肝試しへ行くという内容です。
カズマは久我山に、「怖がったらエロいことをされる」という条件を出されます。
マップやBGMはレトロ感漂う一方、立ち絵やイベントが起こるシーンのスチルはアニメ風の絵が使用されていました。
両方が組み合わさっていても違和感がなく、どちらの雰囲気も気に入りました。
このゲームは、探索することで「恐怖ポイント」を集め、それによってカズマに「エロいこと」をするというシステムがあります。
作中にはいくつかキーワードがあり、見つけることで怪談話を聞くことができます。
怪談の内容は選択肢によって変化し、カズマの反応によって、得られる「恐怖ポイント」の数値が変わります。
ゲームのシステムにある「エロいこと」は、一切しなくてもエンディングを迎えることができるため、苦手であれば避けるという手段も選べます。
けれども、台詞や表情の変化がたくさんあり、ボイスも何回も聞きたくなるもので、いろいろと試したくなりました。
このシステムに関しては、自分にとっては難易度が高く1周目ではイベントを最後まで見ることができませんでした。その代わり、2週目で全てクリアして、達成感を得ることができました。
ちなみに、一度読んだ文章を早送りすることができるので、2週目プレイはしやすかったです。
怪談話は、オカルト的な展開になるものもあればサイコホラーになるものもあるなど、レパートリーが豊富で楽しめました。
物語の中におかしい部分が出てきたらツッコミが入れられていたことも嬉しかったです。
そして、この作品で最も重視したいのは、BLゲームだからこそ語られるホラー要素が含まれている点です。怪談話の選択肢次第でそのような展開になる場合もありますし、ストーリー全体に関わってくるものもあります。
以前、ネット上のどこかに「BLとホラーは相性が良い」と書かれていたのを見て、当時からその考えに同意していました。このゲームをプレイして、改めてその通りだと思いました。
ゲームの詳細サイトは
こちらです。エンディング分岐のヒントも載っています。
リンク先は15歳以上推奨ですが、制作者の方のサイト自体は18禁なのでご注意ください。
特に怖かった怪談話は、屋上にまつわる話で1番下を選んだ後次の選択肢で上を選んだ場合のものと、「人間的に怖い話」で「正直に言う」を選んだ場合のものです。
情景が想像しやすく、実際にあってもおかしくないような気がしました。
後者については、恐怖表現はあったもののコメディ要素も含まれていて、かなり好きな類の話でした。
探索ホラーものではあるものの、廃校に閉じ込められずいつでも帰ることを選べる点も面白かったです。
帰るタイミングによって評価が変わり、ストーリーを最後まで追っていない場合は点数が表示されます。
点数の高さと、ラストに出てくる台詞の可愛さが比例していたように感じました。
[3回]
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