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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

路地裏の天使様

15禁・残酷描写あり・ティラノスクリプト製・ノベル・(多分)現代ファンタジー・
短編・選択肢なし・ED1種類

猫が路地裏で、天使の格好をした少年と出会うという内容です。
少年は天使として、様々な人を救う活動をしています。

人々は天使に助けを求めれば救われると信じています。しかし、助けられる範囲には限度があります。
救われなかったと感じた人々の言動と、彼らの影響を受けた少年が変化していく様子に、恐ろしさがありました。

以前、本かネットか何かで、「熱心なファンほど、裏切られたと感じたときに反転アンチになりやすい」みたいな言葉を見たことがあります。
この物語の場合は「ファン」ではなく天使の「信者」という表現がされていますが、似たようなことなのかもしれないと感じました。

作品紹介ページの説明文には、「天使様は誰が救うの?」という言葉があります。
相手に一方的に救いを求めているときは、その相手にも誰かの救いが必要な可能性があるということに気付けない場合があるとわかる、印象的な言葉でした。

登場人物の1人である少年の友達の設定と、スチルも好みでした。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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偏向メディアヒロイズム

15歳以上推奨・ティラノビルダー製・ノベル・ファンタジー・短編・選択肢あり・
難易度やや高め・ED4種類

終末を迎えようとしている世界に、ヒーローが現れるという内容です。
報道機関に勤める主人公は、ヒーローについて調査することになります。

ゲームの目的は、ヒーローを応援する人が増えるように、都合の良い情報のみを発信するというものです。
調査によって手に入る情報の中には、ダークなものがいくつかあります。それらを人々に知られてヒーローの人気が下がると世界の危機が近付いてしまうので、情報を隠すのもやむを得ないと感じました。
ただ、報道されるのはメディアが求めるヒーロー像であり、真実とは異なるということに対して、複雑な気分にもなりました。

また、情報の取捨選択の難しさに関しては、現実の私たちにも通じる部分があるような気がしました。
たとえば、「Aさんがコンビニでジュースを買い、お釣りをレジ前の募金箱に入れて、飲んだ後のゴミを道路に捨てた」という場面に遭遇したとします。
このAさんがどのような人物かを誰かに説明しなければならないとき、どの場面について語るかによって、印象が変わると思います。
状況は大きく異なるものの、作中でも似たようなことが行われていたように感じました。

作品紹介ページには、攻略のヒントが書かれているサイトへのリンクが載っています。
参考になりましたが、それでも後半の一部は迷いました。そのようなときは、選択肢の後に出てくる文章をヒントとすることによって、エンディングを回収することができました。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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Lie and lie

ティラノビルダー製・ノベル・現代学園もの・短編・選択肢なし・ED1種類

女子高校生が友達から、クラスメイトの男子に関する悪い噂を聞くという内容です。
後日、彼女は、その男子から積極的に話しかけられます。

タイトルにある通り、この物語は「嘘」がテーマとなっています。
登場人物の発言のうち、どれが嘘でどれが本心なのかを考えながら読みました。そのため疑心暗鬼になったものの、感情移入しやすかったです。
結末は綺麗にまとまっていて、意外でした。

作品紹介ページには章ごとのプレイ時間の目安が書かれていて、参考になりました。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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ファミレス・ミステリー

ティラノスクリプト製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・
難易度普通・ED4種類(真ED1種類)

男子大学生が、友人からアルバイトを依頼されるという内容です。
アルバイトの中身は、ファミレスで初対面の人たちと会話をするというものです。

会話の中には違和感を覚える部分がいくつかあり、それらがどのように真相と繋がるのか、興味を持ってプレイできました。
選択肢は、リアルで質問をされたら答えに迷うようなものでした。ただ、ゲームの中であれば本音で選ぶことができ、「知らない人が相手だからこそ話せることもある」という作中の状況を体感できた気がしました。

トゥルーエンドに辿り着くためのヒントは、説明書に載っています。
ヒントを参考にすることによって出てきたシナリオで、この物語に存在する「犯人」を予想することはできました。しかし、それ以外の部分は、明かされるまで気付かなかったため、驚きがありました。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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ぽんぽんランド

ティラノスクリプト製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度低め・ED2種類

おなかフェチの青年が、おなかの大きな一家と共同生活を送ることになるという内容です。
一家は、主人公の母親との再婚を予定している男性と、彼の息子2人です。

選択肢によって、息子2人のうち、兄がメインとなるルートと、弟がメインとなるルートに分かれます。
どちらのルートでも、少年の持つコンプレックスの乗り越え方や主人公のお腹に対する熱い想いが描写されていて、面白かったです(主人公の真似はしない方が良いとは思いますが)。

舞台となっている場所の地名や一家の名字などの設定も楽しめました。

制作者の方のサイトはこちらです。

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