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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

3匹の子ぶたと迷える子おおかみ

一部性的表現あり・Ren'Py製・ノベル・ファンタジー・短編・
選択肢あり・難易度低め・ED3種類

おおかみが3匹の子ぶたの元へ、浄水器を売りつけに行くという内容です。
設定で、日本語でプレイするか英語でプレイするかを選ぶことができます。
性的表現はごく一部で軽めです。

説明書には、作品の概要だけでなく、浄水器の資料のようなものも載っています。
そのため、ゲームを起動する前から面白いと感じました。

主人公が天然で、どんな台詞が出てくるのか予想が付きませんでした。
どのルートもコメディ要素を楽しめましたが、特に好みだったのはウッドというキャラクターのルートです。
英語が理解できる方であれば、日本語の文章と比較しながらプレイすることができそうだと思いました。

製作者の方のサイトはこちらです。

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幸を運ぶ怪物

15歳以上推奨・残酷表現あり・ティラノスクリプト製・ホラーノベル・
現代日本もの・中編・選択肢あり・真ED1種類

ボランティアで様々な人の相談を受けている、1人の女性の記録を見るという内容です。
本編とおまけで構成されています。プレイ時間は、紹介ページに記載されていたものの倍以上掛かりました。

本編は、ある程度読み進めると、休憩をするかどうか、選択肢で尋ねられます。「休憩をする」を選ぶと画面が閉じ、本当に休憩をすることになるところに、新しさを感じました。
おまけは、同梱されている攻略テキストが必須でした。

注意書きにも出てきますが、この作品の一部はノンフィクションです。
はっきりとは明示されませんが、「この場面は当てはまりそう」と予想できる場面はいくつかありました。また、私自身の経験や思想と重なる部分もあり、「この部分を他の人にも読んで欲しい」と感じた箇所が、おまけを含めて複数ありました。

この物語には、人助けをされる側、人助けをする側の双方の視点の描写があります。
どちらにもいえることですが、一時的に助かっても、その後別の問題が起きる可能性があります。場合によっては、状況が悪化することもあります。
そのようなとき、助けられる立場なら「あのときあんな助けられ方をされなかったらこんな目に遭わなかったのに」、助ける立場なら「余計な手出しをしなかった方が良かったかもしれない」と考えてしまうことが、私にはよくあります。
こういった発想をする人間がいるということを、主人公は把握していそうでした。

世の中には、助けを求めている人がたくさんいます。しかし、どのような人でも、全員を助けることはできません。
そして、「助けたい人がいるのに助けられない。誰か助けて欲しい」と求めても、なかなか届かないし、そのような人を助けることは難しい気がします。
このような現状を打破する方法は何か知りたいと、プレイしながら思いました。

結末は、これしかなかったのだろうと感じました。
長くなったためこれ以上は控えますが、他にも書きたいことがたくさんある作品でした。

この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。

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CONTINUE ME

ティラノスクリプト製・ノベル・現代ファンタジー・短編・
選択肢あり・難易度低め・ED2種類

就職活動がなかなか上手くいかない女子大学生が主人公の物語です。
彼女はある日、昔遊んだゲームの中の世界に迷い込みます。

効果音やBGM、文字が表示されるときの演出が、レトロゲームのようで面白かったです。
作中に登場するゲームの世界観は、プレイしてみたいと感じるものでした。

現在自分がフリーゲームに触れている理由の1つは、子どもみたいに遊びたいからです。そのため、主人公がゲームに熱中していた時期を回想する場面に共感しました。また、幼い頃は「将来就職活動をする」ということを知らずに過ごしていたなと思いました。

過去と現在、ゲームの世界と現実といった対比が興味深かったです。

この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。

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ラストブルー - A adolescence summer -

ティラノスクリプト製・ノベル・現代日本もの・長編・選択肢なし・ED1種類

男子高校生が、幼馴染である双子の姉妹と共に夏休みを過ごすという内容です。
彼らは、あることをきっかけに、黒猫を保護してくれる里親を探すことになります。

メインキャラクターたちは物語を通して、将来の進路や自身の過去と向き合うことになります。
それを読んでいると、状況は違えど、私自身が過去に行ったことを連想しました。
具体的には、就職活動が苦手で現実逃避するために結構ネットを見ていたこと、結果として就職先が決まったのは大学を卒業した後だったこと、未成年の頃にダメだとわからなくて犬にブルボンのプチシリーズのチョコチップクッキーを何個か与えたことなどです。フリーゲームで知りましたが、犬にチョコレートをあげてはいけません。本当に反省をしています。

何故このようなことを書いたかというと、主人公も同じように、悩みを抱えていることによって受験勉強に影響が出ていたり、過去にした行為を反省していたりするからです。悩みの内容は幼馴染とも関連しているため、彼女たちに伝えたいと考えますが、なかなか伝えることができません。
彼の、過去を乗り越えたいと思いながらも迷いが生じて葛藤する様子に、共感を覚えました。

一方で、彼が抱えている秘密を伝えられる側の姉妹にも、それぞれの気持ちがあり、対応することが難しかったのだろうなと感じました。
もしかしたら、この記事を読んで、「読まなければ良かった」と考える人がいるかもしれません。しかし、私は書きたかったから書きました。別々の人間である以上、相手が伝えたいことと相手から知りたいことが一致しなくて、知りたくない情報に触れることもあります。
そのようなすれ違いが起きた場合どのような反応が起こるのか、ヒロイン2人から教わったような気がしました。
そして、3人が最終的にどのような決断をするのかということにも、興味を持ちました。

青を基調としたイラストも、目を惹きました。

製作者の方のサイトはこちらです。

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怪談サークル

ティラノスクリプト製・ホラーノベル・現代学園もの・短編・
選択肢あり・難易度普通・ED2種類(真ED1種類)

男子高校生3人が、放課後に怪談話をするという内容です。
どの怪談を読むかによって、エンディングが分岐します。

過去に触れたことのあるホラー作品と似ている描写も一部あったのですが、この作品独自の設定やエピソードを楽しむことができました。
「屍と意図」、「保健室の友人」が特に好みでした。

怪談自体もホラーでしたが、それ以上に、語り手が怖いと感じる場面がいくつかありました。
作品紹介ページに載っているヒントを参考にしながら辿り着いたトゥルーエンドでは、3人の関係性を垣間見ることができ、余韻が残りました。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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現代日本を舞台とした創作物が特に好きです。

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