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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

ラストブルー - A adolescence summer -

ティラノスクリプト製・ノベル・現代日本もの・長編・選択肢なし・ED1種類

男子高校生が、幼馴染である双子の姉妹と共に夏休みを過ごすという内容です。
彼らは、あることをきっかけに、黒猫を保護してくれる里親を探すことになります。

メインキャラクターたちは物語を通して、将来の進路や自身の過去と向き合うことになります。
それを読んでいると、状況は違えど、私自身が過去に行ったことを連想しました。
具体的には、就職活動が苦手で現実逃避するために結構ネットを見ていたこと、結果として就職先が決まったのは大学を卒業した後だったこと、未成年の頃にダメだとわからなくて犬にブルボンのプチシリーズのチョコチップクッキーを何個か与えたことなどです。フリーゲームで知りましたが、犬にチョコレートをあげてはいけません。本当に反省をしています。

何故このようなことを書いたかというと、主人公も同じように、悩みを抱えていることによって受験勉強に影響が出ていたり、過去にした行為を反省していたりするからです。悩みの内容は幼馴染とも関連しているため、彼女たちに伝えたいと考えますが、なかなか伝えることができません。
彼の、過去を乗り越えたいと思いながらも迷いが生じて葛藤する様子に、共感を覚えました。

一方で、彼が抱えている秘密を伝えられる側の姉妹にも、それぞれの気持ちがあり、対応することが難しかったのだろうなと感じました。
もしかしたら、この記事を読んで、「読まなければ良かった」と考える人がいるかもしれません。しかし、私は書きたかったから書きました。別々の人間である以上、相手が伝えたいことと相手から知りたいことが一致しなくて、知りたくない情報に触れることもあります。
そのようなすれ違いが起きた場合どのような反応が起こるのか、ヒロイン2人から教わったような気がしました。
そして、3人が最終的にどのような決断をするのかということにも、興味を持ちました。

青を基調としたイラストも、目を惹きました。

製作者の方のサイトはこちらです。

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怪談サークル

ティラノスクリプト製・ホラーノベル・現代学園もの・短編・
選択肢あり・難易度普通・ED2種類(真ED1種類)

男子高校生3人が、放課後に怪談話をするという内容です。
どの怪談を読むかによって、エンディングが分岐します。

過去に触れたことのあるホラー作品と似ている描写も一部あったのですが、この作品独自の設定やエピソードを楽しむことができました。
「屍と意図」、「保健室の友人」が特に好みでした。

怪談自体もホラーでしたが、それ以上に、語り手が怖いと感じる場面がいくつかありました。
作品紹介ページに載っているヒントを参考にしながら辿り着いたトゥルーエンドでは、3人の関係性を垣間見ることができ、余韻が残りました。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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ハードボイルド・リス・マニア

Suika2製・ノベル・ファンタジー・短編・選択肢なし・ED1種類

リスの探偵が、自身の専門に関する情報を探しに行くという内容です。
登場人物は全員ぬいぐるみです。

起動して最初に出てくる注意書きや、探偵事務所の名前など、小ネタが多くて面白かったです。
探偵事務所の名前の由来については、読み終わった後、「ハードボイルド」という単語で検索して知りました。

作中では、事件が起こり、被害者も出てきます。
しかし、ぬいぐるみという特徴のおかげで、残虐さが控えめになっていたように感じました。
また、イラストが可愛かったです。

この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。

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5秒でイジメは避けられる!!!

ティラノビルダー製・ノベル・現代学園もの・ファンタジー・短編・
選択肢あり・難易度低め・ED10種類

転校してきたばかりの男子生徒が、知らないおじいさんに魔法をかけられるという内容です。
魔法の内容は「恋は2分で落ちれる」に登場するものと同じですが、それぞれの物語は独立しているので、単体でプレイしても問題ありません。

選択肢が表示される時間は、一部を除いて5秒です。そのため、素早い決断が求められる緊張感がありました。
とはいえ、時間切れになっても必ずいずれかのエンディングに辿り着くことができ、ハッピーエンドだと感じる結末も複数あるので、安心できました。

タイトルに「イジメ」という単語は入っているものの、そのような描写はありません。
賑やかなキャラクターたちとの愉快な学園生活が始まりそうなストーリーでした。

製作者の方のサイトはこちらです。
作品自体は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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退廃小説

ティラノビルダー製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類

無職の青年が、自殺をしようとするという内容です。
しかし、失敗して、1人の少女と出会います。

主人公の語りからは、夏目漱石の『こころ』や太宰治の『人間失格』を連想しました(ただし、記憶があやふやなので、似ているとは断言できません)。
また、正しい対応方法を知らない身でありながら、自殺を引き留めるときに使用されるらしき言葉に否定的感情を持ってしまうことがあるなどの思考回路は、自分と近しいと感じました。

作中で挙げられる例の1つとして、「辛いことがあれば逃げても良い」というものがあります。読んでいる途中で、この言葉に対して、「そういうことを言う人も、生きるという行為自体から逃げることは許さないのだな」という考えに発展しました。
他にも様々なことを考えましたが、結局は、自殺をしようとしても死なないこともあると知っていることが、抑止力になる場合もあるのだと思いました。
主人公が少女と出会うことで起こった変化はわずかではありますが、生というものについて意識を向けたくなるものでした。

色の付いていないイラストも印象的でした。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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