忍者ブログ

お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはアドベンチャーであっても基本的にはノベルカテゴリとして扱っています(ただし、ツクール製の場合など、ごくまれに例外があります)。    コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリから

陰陽師

夢枕獏・文藝春秋文庫・1991年

陰陽師・安倍晴明の活躍が描写された物語です。
この小説は、中学生だった頃気になっていた人が教室でよく読んでいたものです。
これ以外の本を読んでいるところは見たことがなかったので、そんなに面白いのだろうかとずっと疑問に思っていました。

今までに何度か本を手に取ったことはありますが、読む動機が不純であるように感じてすぐに元の場所に戻していました。
それでも中身を確かめたくて、最近購入しました。実際に読んでみたらとても面白かったです。

とはいっても、憶測しかありませんが、読むきっかけとなった人が夢中になっていた理由と、自分自身がこの小説を面白いと感じた理由は、はなんとなく異なるような気がします。

大抵の人であれば、主人公である晴明に強い印象を受けるのかもしれません。
彼はすごい能力を持っているのですが、それ以上に主人公の友人である源博雅が私にとっては興味深い存在でした。

博雅は正直で、自分の考えは素直に言うという性格をしています。
特に晴明がどのような人物なのかわからないときには「わからない」という言葉を、活躍したときには褒める言葉を本人に直接伝えていたことに、尊敬の念を覚えました。

登場人物の描写も好きですが、台詞の言い回しや言葉遊びのような文章も自分好みだと思いました。
後者に関しては、各章の始めに提示される謎が解明する場面で使われていて、「そういうことだったのか」と驚くことが何度かありました。

拍手[0回]

PR

死にぞこないの青

乙一・幻冬舎文庫・2001年

担任の教師からいじめられていた男子小学生の日常が、ある少年に出会ったことをきっかけとして変化していくという内容です。ホラー要素があるので、怖いものが苦手な方はご注意ください。

主人公と自分の世代が異なるため全てではありませんが、「こういうことあったなあ」と共感できる点が多々ありました。
物語に出てくるクラスの皆が、自分の持っている「小学生」のイメージそのままでした。主人公の性格も自分と似ていて、緊張感がありました。

そして、主人公が出会った少年について語りたいと思うような内容でした。
もしも彼のような存在に実際に出会ったら、最初はつい目をそらしてしまうかもしれません。しかし、きちんと向き合うことが出来れば、主人公でなくても人生が変わるかもしれないと感じました。

拍手[0回]

蛇にピアス

金原ひとみ・集英社文庫・2006年

主人公の女性と、少し変わった男性との恋愛物語です。
ちょっとした性的表現と残酷表現があるので、そういった類のものが苦手な方にはおすすめできません。

この小説の好きなところは、登場人物の設定です。
この作品に登場する人物達は皆、私にとって、「興味はあるけれども自分から積極的に関わることは勇気がなくてできない」タイプです。そのため、彼らの世界を少しだけ覗けた気分になれて、面白かったです。

また、予想をしていなかった終わり方だったので、印象に残りました。

拍手[0回]

きまぐれロボット

星新一・角川文庫・2006年

SFショートショートです。

今まで、SFに触れたことはあまりありませんでした。というのも、専門用語が多くて難しいというイメージがあったからです。
しかし、この作品には、特別な言葉は出てこなくて、読みやすかったです。

博士の発明品やロボットなどが出てきますが、それらにオリジナルの名前はつけられていません。何をするためのものか、何ができるのかという説明のみだったことが、私にとって分かりやすかったでした。

小学生でも読めるように作られていたこともあり、状況を把握し想像するのが一部を除いて簡単でした。また、どの物語も序盤でオチが気になり、最後まで読もうという気持ちが出てくるものでした。

「夜の事件」、「鏡のなかの犬」が特に好きです。前者は言葉遊びのようなものが楽しめました。後者は、教育的な要素が感じ取れるものでした。

拍手[0回]

ロボットとベッドの重量

小説・直木三十五

人間の恋愛に関わるロボットが描写されている作品です。

展開自体は、今では珍しくはないかもしれません。けれども、こういった内容の作品が結構前からあったことを知って、面白いと思いました。

物語は、人間の夫婦の会話から始まります。それがどろどろとしていて、衝撃的でした。
そして、夫婦の恋愛にロボットが関わることで大変なことが起こります。フィクションなのでこの作品を楽しむことはできましたが、実際には似たようなことはあって欲しくないと思いました。
ただ、終盤まで読むと、ロボットにも少しは人間らしい部分があるように感じました。

ちなみに、「青空文庫」というサイトでこの小説を読むことができます

拍手[0回]

Page:
Top:
お気に入りと自由帳

カレンダー

08 2018/09 10
S M T W T F S
2 4 6 7
9 11 13 15
17 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30

リンク

カテゴリー

最新コメント

最新記事

プロフィール

HN:
須戸
性別:
女性
自己紹介:
現代日本を舞台とした創作物が特に好きです。

バーコード

RSS

ブログ内検索

アーカイブ

最古記事

カウンター

P R

アクセス解析

Designed by 0x85ab.