WOLF RPGエディター製・タイピングゲーム・ファンタジー・短編・難易度普通・ED4種類
勇者が戦いを挑みに来るという情報を知った魔王が、女神からある道具を授かるという内容です。
その道具とは、相手が口にしようとしている言葉を入力すると、魔王以外は入力された言葉を使えなくなるというものです。
プレイ方法は、画面に出てくる文字を制限時間内にキーボードで入力するというものです。
「ネプリーグ」というクイズ番組に出てくる漢字問題をご存じの方にならば伝わると思うのですが、それに近いです。
答えられずにいたらだんだんと文字が目の前に迫ってきて、緊張感がありました。
また、一度に複数の問題が画面に表示される、主人公に体力があり、問題によっては失敗すると状態異常になることがあるなど、独自のシステムも多く、面白かったです。
後半からは、同じ文字の羅列や記号の入力などが増え、難しくなります。
ただ、説明書にヒントがあったり、ゲームを有利に進められる機能が追加されたりしたので、助かりました。
このゲームで主に見て欲しいと感じたのは、ストーリーです。
コメディ作品でありながら、「もしこの世から言葉がなくなったらどうなるか」ということが描写されていて、考えされられるものがありました。
始めのうちは、登場人物が使用できなくなる言葉は悪口などの不快なものだったため、心地よさを感じる場面もありました。
しかし、途中からは生きていく上で必要性のありそうな言葉も使えなくなり、それらがなければ不便だということがよくわかりました。
プレイしながら、作中のような状況が実際に起こったら、ノベルゲームや小説など多くの創作物に触れられなくなり、趣味であるブログも書けなくなるから嫌だと思いました。
主人公である魔王は、本音と建前でギャップがあり、愛おしい存在でした。
各エンディングでは彼の心境に変化が表れるのですが、その中には、切ないものもありました。
このゲームは、
「ふりーむ!」で公開されています。
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