一部残酷表現あり・吉里吉里製・ギャルゲー・ミステリー・現代学園もの・
長編・難易度低め・ED4種類(真ED1種類)・攻略対象1人
人の顔が似顔絵に見えるという精神疾患を持つ、記憶喪失の男子高校生が主人公です。
彼がクラスメイト達と関わっていくうちに、日常生活に変化が訪れます。
このゲームの大きな特徴は、主人公の設定にあります。立ち絵は彼視点のものなので、最初は顔の部分が似顔絵となっています。
相手の表情の変化が見えないため、メインキャラが主人公のことを内心ではどう考えているのか読めず、不安になることがありました。
しかし、台詞から好意が感じられる場面がいくつかあり、そのときは嬉しいと思いました。また、似顔絵ではなく本当の顔が見えるようになることを期待しながらプレイすることができました。
ジャンル自体はギャルゲであり、幼馴染との恋愛がストーリーのメインとなっています。
ただし、選択肢はヒロインの好感度を上げることが目的のものではありません。主人公が作中の出来事を振り返る場面があり、そこでプレイヤーは選択肢の中から正しいものを選びます。
この部分が、主人公の設定と大きく関わっていて、画面演出も含めて特に好きだと感じました。
間違い続けるとバッドエンドになりますが、それまでの文章を読んでいると答えがすぐに分かるもので、難しくはありませんでした。
ストーリーが進むにつれて、主人公の過去が分かるようになります。その過程で、事件が起こることもあります。
後半からはホラーのような要素もあって、緊張感がありました。そして、全ての出来事に関する真相が明かされると、それまでに伏線がたくさんあったことが分かり、すごいと思いました。
この作品は、
「ふりーむ!」で公開されています。
メインヒロインは性格が良く、主人公のことを大切に想っていて素敵な人です。けれども、彼女とは全く異なったタイプで、印象に残ったキャラクターがいます。
途中から怪しい言動が出てきて、3章の選択肢で様々な事件の犯人だと確信しました。そして、確信すると同時に私は、その人のスチルがあったら良いなと考えました。実際、求めていた通り見ることができて嬉しかったです。
その人のした行為自体はかなり酷いです。ただ、主人公や他のキャラクターとの繋がりや過去にあった出来事を知ると、人そのものは憎めないように思いました。
[1回]
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