フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
LiveMaker製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類
男の子が女の子にストーカーされるという内容です。
エンディングは一応1種類です。ただし、男の子視点のシナリオと女の子視点のシナリオがあります。
ゲームフォルダに含まれているとあるファイルにも書かれていますが、女の子視点のシナリオは「あること」をすることによって読めます。
ストーリーを理解するためには、女の子視点のシナリオを読むことが重要です。
2人の内面の描写を交互に読むと、すれ違いコントのような楽しさがありました。
個人的に、この作品に登場する女の子はストーカーであっても嫌いではありません。
彼女の思考回路は中学2年生くらいの頃の自分に近いものがありました。
とはいっても、誤解のないように念のために書いておくと、私はストーカーをしたことはありません。また、終盤に女の子はある行動を起こします。それに関しては、私は今まで考えたこともなかったものでした。
制作者の方のブログはこちらです。
吉里吉里製・ノベル・現代学園もの・短編・選択肢あり・ED1種類
幽霊が出ると噂される北校舎に女子生徒が入っていくという内容です。
彼女が北校舎に入った理由は、「以前話相手だったがある日突然いなくなってしまった人の姿が見えたから」というものです。
主人公が生活している現実でのシーンと、夢の中のシーンが交互に入れ替わることが特徴です。不思議な世界観で、珍しいタイプのノベルだと感じました。
ストーリーが進むにつれて、主人公の友人が持っていた人間関係が徐々に分かるようになります。彼が消えた原因は、意外なものでした。
制作者の方のサイトはこちらです。
吉里吉里製・ホラーノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度低め・ED4種類
男子生徒の元へ知らないアドレスからメールが届くという内容です。
始めに主人公の名前を入力するシステムがあります(デフォルト名はありません)。男性であれば、自分の名前を入力すると臨場感があるかもしれません。
ゲームでなく現実であれば、私は知らない人からのよく分からないメールには基本的に返信しません。しかし、返信すればどうなるのかということは興味がありました。
そのため、この作品の主人公になったつもりで選択肢を選びました。そして、「やっぱりこういうタイプのメールには返信しない方が良いな」と思いました。
ストーリーとしては「友達」というエンドが1番好きです。じわじわとした恐怖がありました。
もしも、自分もしくは自分の大切な人に対して酷いことをした男性がいれば、最初にその人の名前を入力してプレイするという遊び方も、このゲームの場合だとあると思います。私はそのようなプレイをする予定はありませんが。
制作者の方のサイトはこちらです。
2018年3月10日追記……現在は、サイトがリンク切れとなっています。
LiveMaker製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度普通・ED3種類
小学5年生の男の子が祖父の家を訪れる途中で、少し年下の子と出会うという内容です。
夏に起こる1つの出来事が題材となっています。
始めのうちは2人の相性は良くなさそうに見えました。しかし、次第に仲良くなっていきます。
変化は少しですが、そこが可愛いと感じました。ついでに書くと、絵も可愛かったです。
トゥルーエンドであるED3へ進むルートでは、2人が出会った日より後の物語も読めます。
初めてプレイした頃は、このルートの展開が意外だと思いました。
制作者の方のサイトはこちらです。
LiveMaker製・ノベル・現代ファンタジー・短編・選択肢あり・難易度普通・ED1種類
空中を泳いでいる魚を見かけた女性が、魚を追いかけていくうちに不思議な世界に辿り着くという内容です。
選択肢の中から正しいものを選ぶ場面と、文字入力を行う場面があります。
背景は素材サイトのものがいくつか使われているそうですが、ほとんど見たことがないもので、綺麗でした。
文章も背景に合った魅力があって、この作品に出てくる「不思議な世界」に実際に行ってみたいと、最初は思いました(ちなみに、オリジナルの背景は、このゲームを進めるために重要な場面で使用されています)。
しかし、「不思議な世界」の秘密を知っていくうちに、本当は怖い場所であることが分かります。
主人公が元の世界に戻るために試行錯誤を重ねるのですが、文字入力を行う場面では、自分も主人公と一緒に元の世界へ戻る方法を探している気分になりました。
とはいっても、この作品の舞台が綺麗で魅力のあるという点は最後まで変わらず、今まで見たことのない素晴らしい世界を見た気がしました。
物語を進めるためのヒントになる場面やラストシーンなどでの、言葉の選び方は尊敬します。
制作者の方のサイトはこちらです。
2015年12月3日追記……現在はサイトはリンク切れとなっています。作品自体も公開停止されているようです。