フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
NScripter製・ギャルゲー・現代学園もの・中編・難易度普通・ED複数・主人公名前変更可
男子高校生が転校先の学園で、個性的な女の子達と出会うという内容です。
正直、最初は会話文の」の前に。があるのが気になりました。しかし、ゲームを進めるにつれてストーリーやキャラの方が気になり、どうでも良くなりました。
このゲームの特徴は「たたみかけモード」という会話システムです。ヒロインの主人公に対する好感度が分かるので、好感度が上がったり下がったりする度に一喜一憂しました。どの選択肢を選ぶかによって次の選択肢が変わるのが楽しくて、実際に会話をしているような気分になれました。
ヒロインが全員主人公と初対面の状態から始まるというのも好みです。
スチルの多さや、攻略したヒロインがタイトル画面に出てくるという仕掛けもすごいと思いました。
1週目は黒岩葵を攻略しようとして失敗してバッドエンドになりました。攻略が簡単そうなヒロインを選ぼうとして別のヒロインのルートに入りました。
個人的に簡単だったのは宮本キンバリー、難しかったのは辻斬とすと黒岩葵です。ルートを選ぶ段階では笹原瑠以外は難しいかもしれません。笹原瑠と黒岩葵の好感度を同時に上げるルートが好きです。
全キャラ攻略した後に出てくるシナリオは本編のイメージが少し変わりました。本編で分からなかった点が明らかにされたのは良かったですが、1番難しかったです。このシナリオを見た後に本編をプレイすると、それまで出てこなかったイベントも少し出てきて、手の込んだ作りだと思いました。
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滝本竜彦・角川文庫・2005年
本屋でタイトルを初めて見たとき、NHKの仕事について書かれたものなのかなと思っていました。しかし、本を手に取って裏表紙のあらすじを読んでみると、全然違い、声を出して笑いそうになりました。本屋の中で笑うのは恥ずかしいので、買って帰って読みました。
主人公は自分のことを「ひきこもり」と言っていますが、結構外に出ているのでひきこもりというよりはニートに近いのではないかと思いました。けれども、「ひきこもり」という設定だからこそこのタイトルがあるので仕方ないと思いました。ホンの少しだけですが、NHKのアニメについて語られていたのも面白かったです。
前半は面白くて笑っていました。けれども、途中からシリアスな話になり、その内容が理解できるものだったため、途中で少し泣きました。小説で泣いたのはこれだけです。
文体は真面目な小説が好きな人には合わないかもしれません。ただ、私にとっては、あまり考える必要がなくて楽に読めるものでした。
ヒロインの岬が特に印象に残りました。この本を読む少し前に宗教の勧誘を受けたので(相手は「宗教じゃないよ」と言っていましたが)、彼女の言葉や経験してきたことに共感できることがいくつかありました。
WOLF RPGエディター製・RPG・現代日本もの・長編・難易度高・ED1種類+α
小学生がヒーローに変身して町で起こる出来事などを解決していくゲームです。複数の仲間からパーティになるメンバーを選ぶシステムがあります。
このゲームには会話システムや戦闘アニメーションなど、面白いと思った点がたくさんあります。とりあえず詳しくはプレイして確かめて欲しいです。レインスプライトというヒーローが必殺技を出すときのアニメーションが特に格好良かったです。
レインスプライトの正体は前半は明かされませんが、パーティメンバーの装備品などを見て、この人だったら良いなというのはありました。そして、希望通りだったので嬉しかったです。
ゲームを始める前は、小学生が友達と集まってヒーローごっこをして遊ぶようなほのぼのとしたものだと思っていました。しかし、そういうのではなく、気がつくとかなり荘大なストーリーになっていました。
社会風刺やパロディがあるため、その面では人を選ぶかもしれません。個人的には商業ではなく同人作品だからこそできるという感じで好きです。
特に好きなキャラはゆうき・くさなぎ・せいぎです。ただし、会話イベントが面白いと思ったのはひめこ・みき・とかげです。結局はパーティに選べる仲間が皆個性的で面白かったです。
エンディングは見ましたが手に入れていない変身アイテムや見ていないイベントがあるため、もう1周はしようと思います。
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2018年4月10日追記……新しいヒーローやマップ、図鑑など、多くの要素が追加されたVer4が公開されました。
リズムゲーム・RPGツクールVX製・難易度選択可
画面に出てくるオブジェクトに合わせてキーボードを押す、「beatmania」風の音ゲーです。詳しい遊び方は説明書に書いてありプレイしたら分かると思います。プレイしやすいように設定で変えることもできます。
「beatmania」自体は地元のボウリング場にありました。やってみたことはありますが、お金の都合で数回したのみでクリアしたことがあるのは1曲だけです。
その点、このゲームは何回も繰り返すことができるので楽しめました。また、キーボードがボタンの代わりとなり指を広げなくても届くので、プレイしやすかったです。
興味深かったのはこのゲームがRPGツクール製だということです。RPGツクールは基本的にRPGを作るためのツールです。それを使ってリズムゲームを作るという技術も発想も自分にはないのですごいと思いました。
難易度はEasy・Normal・Hardの他に「Panic」があります。Panicモードはかなり難しくて1曲クリアできてません。
このゲームについて調べてみると続編の「Rhythm Panic Generation 2nd」がありました。1作目に収録されている曲も含まれているので初めてプレイされる方にはこちらがおすすめです。
何か月かぶりにプレイしてみると、以前クリアできた曲もHard以上は上手くできなくなってしまいました。
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