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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

菊花と雨

ティラノスクリプト製・ノベル・女性向け・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類

女性が一人旅で、京都を訪れるという内容です。
彼女は茶道教室を体験し、そこで師範をしている青年と仲良くなります。

主人公の旅行の目的は、職場の人と会話をするときの話題作りのためです。
元々は行く気がなかったという描写が序盤にありましたが、青年と関わることで楽しみを見出せるようになっていくため、魅力がありました。

個人的な事情により、私は茶道自体に対しては、苦手意識を持っています。
何かしら失敗するという確信があるので怖いのですが、作中に出てくる茶道教室ならフォローをしてくれそうで、安心感がありました。

京都が舞台となっているフリーゲームには、「白学ミス研漫遊譚~京都夜幻抄~」や「すくとり」(こちらは18禁なので感想は書きません。リンクも控えます)があります。
それらも楽しめましたが、この作品では、また違った京都の雰囲気を堪能することができ、嬉しかったです。
特に、雨が効果的に使われている表現や、全体的に穏やかだった点が好みでした。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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日影の日葵 - sun in the shade

ティラノスクリプト製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類

調律師の息子である高校生が、テストでカンニングをした罰として、学校のピアノの修理を頼まれるという内容です。
タイトルにある「日葵(ひまり)」は、主人公の幼馴染の名前です。

ピアノの調律をする方法が丁寧かつ具体的に描写されていて、初めて知ったことが多くありました。
一応、調律師の人が仕事をしている様子を見たり、『羊と鋼の森』(宮下奈都・文春文庫・2018年)という調律師が主人公の小説を読んだことはあります。しかし、どのような仕事なのか、今まできちんと理解できていなかったことを実感しました。
主人公を始めとする登場人物たちが、ピアノに対して愛を持って接しているようで、好感が持てました。

幼馴染の日葵については、他のメインキャラクターたちと比較して、出番が少なく影が薄いように感じました。
けれども、物語の真相を知ると納得できました。彼女が主人公に与えた影響は大きかったのだろうと考えました。

背景を含めてオリジナルのスチルも、凝っていてすごいと思いました。

製作者の方のサイトはこちらです。
作品自体は、「ふりーむ!」で公開されています。

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以下ネタバレ

金髪ピアスと美大志望。

ティラノスクリプト製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類

美大志望の女子高校生が、美術の授業で金髪ピアスの男子高校生と隣の席になるという内容です。
セーブ・ロードなどの操作方法は、作品紹介ページか説明書を参考にしてください。

主人公が隣の席に座る男子生徒に対して良くない第一印象を持つ場面から、物語は始まります。
学校に通っていた頃、席替えというイベントが行われた際に様々な出来事があったことを思い出しました。

メイン2人の関係は、あることをきっかけに変化します。
美術の表現の仕方に影響を与えるものであり、人生経験の重要さにも触れられていて、好ましく感じました。
また、男子生徒の台詞に文学的な部分があり、興味をそそられました。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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世界を破壊する魔法

残酷表現あり・性的表現あり・百合要素あり・ティラノビルダー製・ノベル・
現代日本もの・中編・選択肢あり・難易度低め・ED2種類

同級生からいじめられている少女が、行方不明になったイマジナリーフレンドを見つけるために、「世界を破壊する魔法」を探すという内容です。
全年齢ですが、センシティブな要素が多めなので、人を選ぶかもしれません。

主人公は、いじめっ子のことを「友達」と表現しています。
いじめられる側といじめる側、双方が自身の存在意義を保つために相手を必要としていて、第三者には気付きにくい特別な関係を結んでいたように思いました。

また、第三のメインキャラクターとして、いじめを止めに入る少女が登場します。
その人物の目的や登場後の展開を知ると、いじめっ子と一緒にいる方が居心地が良いと考えても違和感はないような気がしました。
全体を通して、思春期の人間関係の難しさや、その延長線上にあるものに触れることができました。

製作者の方の嗜好により描かれたものとはいえ、スチルがとても豊富で、サービス精神を感じました。
そのうちの3枚は、エンディングを回収した後、見られるようになります。本編の印象が少し変わるものでした。

製作者の方のサイトはこちらです。
作品自体は、「ふりーむ!」で公開されています。

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遥かなるHaruqa

ティラノスクリプト製・ノベル・(多分)現代・ホラー要素あり・
短編・選択肢あり・難易度普通・ED4種類・ボイスあり

気が付くと知らない場所にいた主人公が、一緒にいたHaruqaというキャラクターと共に、脱出しようとするという内容です。
「TALQu」という、合成音声ソフトの二次創作ゲームです。

エンディングの回収の仕方はわかりやすかったです(説明書にもヒントが載っています)。
トゥルーエンドは決まっていませんが、どのエンディングも楽しむことができました。

TALQuというソフト、及びその中のキャラクターであるHaruqaに興味を持つきっかけになりそうな作品でした。
Haruqaには性別不明、ヤンデレ要素ありという設定があり、その特徴を生かした台詞を複数聞ける点が好みでした。

製作者の方のサイトはこちらです。
作品自体は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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現代日本を舞台とした創作物が特に好きです。

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