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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

退廃小説

ティラノビルダー製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類

無職の青年が、自殺をしようとするという内容です。
しかし、失敗して、1人の少女と出会います。

主人公の語りからは、夏目漱石の『こころ』や太宰治の『人間失格』を連想しました(ただし、記憶があやふやなので、似ているとは断言できません)。
また、正しい対応方法を知らない身でありながら、自殺を引き留めるときに使用されるらしき言葉に否定的感情を持ってしまうことがあるなどの思考回路は、自分と近しいと感じました。

作中で挙げられる例の1つとして、「辛いことがあれば逃げても良い」というものがあります。読んでいる途中で、この言葉に対して、「そういうことを言う人も、生きるという行為自体から逃げることは許さないのだな」という考えに発展しました。
他にも様々なことを考えましたが、結局は、自殺をしようとしても死なないこともあると知っていることが、抑止力になる場合もあるのだと思いました。
主人公が少女と出会うことで起こった変化はわずかではありますが、生というものについて意識を向けたくなるものでした。

色の付いていないイラストも印象的でした。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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ふたりだけのPARADISO

15歳以上推奨・ティラノビルダー製・ノベル・女性向け・
現代・短編・選択肢なし・ED1種類

付き合って半年のカップルが、海外旅行をするという内容です。
地中海にある架空の島が舞台となっています。

必ずという訳ではありませんが、フリーゲームは、画面の左側上部にタイトルが表示されることが多いです。
その部分に表示される言葉が、この作品では場面が切り替わるごとに変わって、面白かったです。

ストーリーは、ラブラブな男女が豪勢な休暇を楽しんでいたと感じるものでした。
島の情景、特に「人魚の入り江」に関する描写が魅力的でした。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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ハムスターの楽園

ティラノスクリプト製・ノベル・ファンタジー・短編・選択肢なし・ED1種類

一生を終えたハムスターが、楽園に連れて行かれるという内容です。
楽園での生活を楽しんでいるうちに、主人公はあることに気付きます。

ハムスターに限らず、命あるものはいつか死を迎えます。亡くなった後どうなるのかはわかりません。
しかし、この物語のようになるのだったら、飼い主にとって理想的かもしれません。

実際にハムスターを飼ったことがある方が製作されたからこそ、響くものがありました。
イラストと写真の両方が出てきますが、どちらも素敵でした。

過去に生き物を飼ったことがある方に、おすすめしたい物語でした。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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BLACK HOLE DINER

ティラノビルダー製・ノベル・SF・ファンタジー・短編・
選択肢あり・難易度低め・ED4種類

主人公(プレイヤー)が、宇宙のどこかに存在するダイナーを訪れるという内容です。
そして、そこにいる(擬人化した状態の)ブラックホールと会話をすることになります。

主人公は客として、食べ物を注文することになります。
ダイナーのメニューにあるものはリアルには存在しませんが、キラキラとした見た目や珍しさなどに惹かれました。

また、ブラックホールが語る宇宙の話は、物悲しくもロマンを感じるものでした。
星に関する知識があれば、より楽しめたかもしれません。

秘密が残されているストーリーだと思ったので、今後続編が公開されることがあれば、プレイしたいです。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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SweetSweetSuicide

15禁・残酷表現あり・ティラノビルダー製・ノベル・
現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度低め・ED2種類

甘いものに囲まれて死にたいと考えている女性を狙う、殺人鬼が話題になっている世界が舞台となった物語です。
1人の少女が、とある理由により、殺人鬼と出会います。

被害に遭った人たちは、本人の希望通りの方法で殺されました。
しかし、読んでいると、本当に幸せな死に方だったのだろうかと、疑問に思いました。

甘いものがたくさん出てくる画面デザインでしたが、ストーリーはそれほど甘くないと思いました。
トゥルーエンドは決まっていませんが、どちらかといえば、右側の選択肢を選んだときのルートの方が好みでした。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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現代日本を舞台とした創作物が特に好きです。

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