フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・選択肢あり・短編・難易度低め・ED4種類
8月下旬、歩道橋の下で雨宿りをしている主人公が、そこにやって来た人と話をするという内容です。
このゲームは、ノベルゲームをやり始めたばかりの頃にプレイしました。2007年か2008年くらいなのですが、今でも大好きです。
説明書にはオチが読めるというような文章が書かれていました。しかし、ノベルをあまり知らなかったというのもあってか、当時の自分には予想できませんでした。
1周目は、ただ人と会話するだけなのかと思っていました。
雨が降っているからという理由があるとはいえ、話し相手が去って行っても歩道橋の下から動こうとしない主人公に疑問を感じました。
けれども、プレイを繰り返すうちに段々と真相が見えてきて、主人公がずっと同じ場所にいることにも納得するようになりました。
あるエンディングを見るとタイトル画面が変わります。その頃になって最初のタイトル画面の意味を初めて理解しました。この仕組みがすごいと思いました。
この作品は、「Vector」で公開されています。
2018年3月9日追記……現在は公開停止されているようです。
12歳以上推奨・残酷描写あり・Nscripter製・ホラーノベル・現代学園もの・
選択肢あり・短編・難易度低め・ED3種類
主人公を含めた小学生5人が、学校の教室に閉じ込められるという内容です。
3種類のエンディングを見ると、おまけシナリオのようなものが出てきます。
選択肢は1ヶ所ですが、迷いました。「選ばない」という選択肢がこのゲームにあったら、それを最初に選んでいたと思います。
1周目で「TRUE―END?」を見ることはできました。
ストーリー展開には予想外の部分もありました。しかし、事件の黒幕は期待していた人物だったので、その面では安心しました。
「TRUE―END?」を見た後でも、残り2つのルートも楽しむことができました。
エンディング自体はエンド2の方が好きなのですが、エンド1に進むルートで主人公がクラスメイト2人の反応を見たときの、とある一文も良いなと思いました。
背景に黒白の写真が使われていた点も、物語の雰囲気と合っていて好きです。
制作者の方のサイトはこちらです。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・選択肢あり・短編・難易度低め・ED3種類
タイトルの読みは「みつあみはづきのゆめじ」です。
この作品にはフリー版とシェア版があります。フリー版でも3種類のエンディングを見られるので、ここではフリーゲームとして扱います。
花火大会とお盆が題材となっている作品です。女性主人公が男性キャラと恋愛する内容なので、どちらかというと女性の方が楽しめるかもしれません。
1周目は選択肢はありません。2週目以降に選択肢が出てきます。
1周目の後半から、胸がいっぱいになる心地がして、「やばい」と思いました。ここで「やばい」という言葉を使うのは、日本語としてはおかしいかもしれませんが、他に適切な表現が見つかりませんでした。
前半はほのぼのしていてメイン2人の会話が微笑ましいくらいにしか考えていなかったので、予想していなかった展開に驚きました。
2週目と3週目は、1周目との関連が分かるシーンが出てきたときに、嬉しさを覚えました。
大きな音と火の粉の熱さが苦手なのと面倒なのとであまり花火を見に行かないのですが、そのような自分でも読んでいる間は花火大会が結構重大で、日本に必要な文化であるように感じられる内容でした。
制作者の方のサイト、「Glasses!」はこちらです。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・選択肢あり・中編・難易度普通・真ED1種類
男子中学生が夏休みに女の子と出会い、同居するという内容です。
序盤でオチが読めたと思い、読んでいる間も伏線らしい文章があると、やっぱりそうだと考えていました。
しかし、オチは予想と違いました。数年前に別のゲームで似たような勘違いをしたことがあります(といっても、ゲームの内容はかなり異なります)が、そのことをすっかり忘れていました。
後から読み直すと、本当のオチにつながる伏線もありました。
このゲームで特に楽しかったのは、ヒロインの服装を見ることでした。
作中で日付が変わると、ヒロインの服装も変わるので、細かい事にまでもこだわっていて素敵だと思いました。
制作者の方のサイトはこちらです。
吉里吉里製・ノベル・ミステリー・短編・難易度普通・ED複数(真ED1種類)
男子学生である主人公が、夏にちょっと不思議な女の子と出会うという内容です。ゲームの後半で、女の子の居場所を当てることが目的です。
選択肢を選ぶのではなく、答えを文字入力するシステムになっています。
最初の2周は、女の子の正体はアレなんだろうなと思うものがありました。
自信があったのですが、ミスリードに引っかかっていました。
2週目終了後、答えを間違えた時に出てくるヒントを読んで、正解が分かりました。
しかし、それが本当に正解だったら悲しい展開になりそうで嫌だなと思っていました。
そのため、別の答えが正解であることを期待して、何度かわざと間違った答えを入力してみました。
結局、わざと入力した答えは全て間違いでした。しかし、答えによって展開が少しずつ異なっていたので、見て良かったとも思いました。
最終的に正しい答えを入力することになりましたが、予想していたより悲しい展開にならずに済んで、安心しました。
そして、トゥルーエンド後にタイトル画面に追加されるある言葉を見て、ヒントってこういう意味もあったんだと驚きました。
推理ものですが、殺人事件などの重い展開や犯人探しなどはありません。そのような面では、ミステリーが苦手な方でも安心してプレイできる作品だと思います。
制作者の方のサイトはこちらです。