フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
星新一・角川文庫・2006年
SFショートショートです。
今まで、SFに触れたことはあまりありませんでした。というのも、専門用語が多くて難しいというイメージがあったからです。
しかし、この作品には、特別な言葉は出てこなくて、読みやすかったです。
博士の発明品やロボットなどが出てきますが、それらにオリジナルの名前はつけられていません。何をするためのものか、何ができるのかという説明のみだったことが、私にとって分かりやすかったでした。
小学生でも読めるように作られていたこともあり、状況を把握し想像するのが一部を除いて簡単でした。また、どの物語も序盤でオチが気になり、最後まで読もうという気持ちが出てくるものでした。
「夜の事件」、「鏡のなかの犬」が特に好きです。前者は言葉遊びのようなものが楽しめました。後者は、教育的な要素が感じ取れるものでした。
RPGツクールVX製・RPG・ファンタジー・短編・難易度低め・ED1種類
パーティメンバーが全員勇者のRPGです。
同じ勇者でも、それぞれに個性があって面白かったです。特に、ラルフCが好きです。
ちなみに、主人公以外の勇者であるラルフA、ラルフB、ラルフCは、プレイヤーが名前を決めることもできます。
ラストはこのタイミングで終わりなのかと思いましたが、ギャグならそれでも良いかなと考えました。
戦闘は易しめで、お助け要素も少しだけあります。しかし、私の場合は回復アイテムを結構使った気がします。
勇者以外の役割を持つキャラの大切さもよく分かる内容でした。
このゲームは、「ふりーむ!」で公開されています。
15禁・18歳以上推奨・LiveMaker製・乙女ゲー・現代学園もの・
中編・難易度普通・ED10種類・攻略対象3人
人の顔を見るのが苦手で普段は下を向いて歩いている女の子が、2学期が始まって男の子と仲良くなって変わるという内容です。
ただし、タイトルにもあるように、それだけでは終わりません。
1周目は、普通にほのぼのした恋愛ものでした。
主人公と攻略対象のこれからが気になるような終わり方でした。
1周目の段階では、主人公の性格上、攻略対象の顔が見えないのですが、この演出が個人的に面白いと思えて好きです。
3人それぞれのエンディングを見た後からは、途中から攻略対象の顔が見えるようになります。
カットインでは主人公の顔も見られます。最初に主人公を見たとき、可愛いと思いました。
ストーリーは、シリアスなものになります。
「このキャラがこんな人だったのは意外」という、驚きがありました。中にはある授業で見たデートDVのビデオに出てきたシーンを思い出す場面もあり、複雑に感じたものもありましたが。
1周目は常和ルートが好きでした。憧れるような性格だというのが第一印象で、1周目だけでなく2週目以降に別のキャラのルートをプレイしていた時も格好良いと思ってました。
しかし、最終的には五百蔵ルートが好きだと思いました。ラストに至るまでの過程は厳しいのですが、3人の中でなら彼のルートが主人公にとって1番幸せなのではないかと感じました。
このゲームは、「ふりーむ!」で公開されています。
12歳以上推奨・RPGツクールVX Ace製・アクションADV・
現代ファンタジー・難易度高め・ED1種類
人間の言葉を喋る虫たちのいる世界に迷い込んだ主人公が、元いた場所へ戻ろうとするという内容です。
基本的には主人公を攻撃してくるものを避けるゲームとなっています。慣れている方であれば難易度はあまり高くないかもしれませんが、私は中盤に何度もゲームオーバーになり、個人的に難しいと感じました。
探索と謎解きも少しありますが、そちらは比較的簡単でした。
個人的に、現実の世界にいる虫はあまり好きではなく、普段はあまり見たくありません。
しかし、このゲームに出てくる虫は可愛く見えました。主人公に対して害を与えない虫が結構多くて安心しました。
探索して、虫たちの話を聞くのが楽しかったです。
この作品の場合だと、虫よりむしろ食虫植物の方が怖かったです。
このゲームは、「ふりーむ!」で公開されています。
Nscripter製・ノベル・現代日本もの・選択肢あり・短編・難易度普通・ED4種類
夏休みが終わる頃になっても宿題を終わらせていない主人公が、どうにかして宿題を終わらせようとするという内容です。
ひと夏の体験を味わう気分になれて楽しかったです。主人公の奮闘ぶりも読んでいて面白かったです。
既読スキップやテキスト速度の変更が上手く使えなくて、不便に感じることが少しだけありました。
しかし、短編で、エンターキーを押し続けることがスキップの代わりになるため、なんとかなりました。
文章を読むときは、このゲームに関しては、エンターキーを使うよりマウスをクリックする方が読みやすかったです。
この作品で最も好きな点は、秀才のクラスメイトの描写です。
バッドエンドだと厳しく見えるシーンもありますが、他のエンドでは努力することが良い事だと考えていることに共感できて、良い人であるように感じました。
宿題はできる限り、人に頼ろうとせずに自分の力でやるべきだと思います。
この作品は「ふりーむ!」で公開されています。