フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
WOLF RPGエディター製・RPG・ファンタジー・短編・難易度低め・ED1種類
主人公の女の子たちが材料を集めておいしいカレーを作るという物語です。
この作品の最も好きなところは、「気楽にプレイできる」という点です。全体的に明るく、ギャグが多かったです。
戦闘は負けてもゲームオーバーにはならないので、セーブの心配をする必要もありませんでした。また、マップが広くはないため道に迷うことがなく、個人的に嬉しかったです。
ストーリー自体は短いものの、隠し要素がいくつかあり、探索して回ることが楽しかったです。
このゲームには、ある便利なアイテムが存在します。
見つけて効果を見たときはあまりの便利さに驚きました。
この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。
Yuuki!Novel製・ノベル・現代ファンタジー・恋愛要素あり・長編・選択肢あり・難易度普通・ED4種類
プロ野球2軍の選手の前に女神が現れ、主人公が所属しているチームの1軍を優勝させようとするという内容です。
今まで、スポーツ全般が苦手な自分にとって、野球選手は遠く離れた存在のように思っていました。
しかし、このノベルに出てくる主要キャラは、物語が始まった時点では「2軍」に所属していたこともあり、身近な存在であるように感じました。様々なことに葛藤しながらも努力する姿勢に好感も持ちました。
作中の描写は細かく、今まで持っていなかった知識を得ることができました。
試合のシーンも臨場感があって、主人公が所属するチームを応援したくなるようなものでした。
中には、怖くて実際の野球では起こって欲しくない場面もありました(主にそのような怖いことを見るのが苦手だからだという理由で、私はスポーツ観戦はほとんどしません)。けれども、このノベルはフィクションなので受容することができました。
また、この作品は主人公とヒロインの恋愛も重要な要素となっています。ちなみに、ヒロインは2人います。
片方のルートは後半につい気になってしまう誤字があったのですが、2人とも可愛くて、どちらが良いかは私には選べませんでした。
ヒロインと結ばれるエンドはすっきりした終わり方でした。
制作者の方のサイトはこちらです。
吉里吉里製・乙女ゲー・現代学園もの・短編・難易度普通・ED8種類・攻略対象3人・ボイスあり
主人公の女の子が登校中に男の子にぶつかるという場面から始まる物語です。
ただし、その男の子には、今の日本では珍しい特徴があります。
キャラの立ち絵や名前などに、強い印象を受けるゲームでした。
攻略対象である男子生徒全員の個性が強くて面白く、主人公の友人である女の子にも魅力がありました。
この作品の場合は、3点リーダの代わりに中点が使われています。文章としては少し変わっていますが、文字が表示されるタイミングと合わせてボイスが流れます。
そのため、文字の表示速度は変えずにプレイすることを推奨します。
制作者の方のサイトはこちらです。
吉里吉里製・ノベル・ファンタジー・短編・選択肢あり・ED複数
童話が元となっているノベルが4本収録されている作品です。
好きな順番に読むことができます。
4作品とも元の物語が有名なため、共通点や違いを見つけやすく、比較して楽しめました。
文体は童話に近く、落ち着いて読むことができました。
作品全体の雰囲気は1つにまとまっていますが、選択肢の後のストーリー展開には意外だったものもありました。
個人的には、「白雪姫」が元となっている「Snow White」は最後に選ぶことをおすすめしたいです。
1番ボリュームがあったように思えました。そして、とあるエンディングでのお后様に魅力を感じました。
制作者の方のサイトはこちらです。
RPGツクールXP製・RPG・ファンタジー・長編・難易度普通・ED1種類
「ロスト」と呼ばれる謎の消滅現象が起こるという世界での、主人公の少年の存在について描写された物語です。
プロローグにあたるADVパートと本編に当たるRPGパートがあり、好きな方から始められます。
個人的には、ADVパートから始めることを推奨します。ちなみに、ADVパートは戦闘システムの説明を含め40分くらいあるので、時間に余裕があるときにプレイした方が良いです。
プロローグは、(おそらく現代の)学園ものです。そこに登場する3人の仲の良さに惹かれました。
前半は明るくギャグもありましたが、後半からシリアスな展開になり、「このゲームはどのような内容なのだろう」と思いました。
その後、本編をプレイすることを選ぶと、プロローグとは異なる世界観の物語が始まり、ギャップに驚きました。プロローグと本編との繋がりが気になり、最後までプレイしました。
結果としては、エピローグでの主人公の少年とヒロイン(解釈は様々あるかもしれませんがここではアリルという名の少女のことです)、そして2人の友人という3人の関係が素敵だと思いました。
また、本編には「ラース教」という団体が登場します。
敵役として分かりやすく、こういったタイプの宗教的組織と戦えることが、自分の好みに合いました。ラース教の中には、自分たちの行為が他の人を傷付けることがあると理解している人もいて、一部には好感が持てました。
パーティメンバーの技はレベル上げではなく、各ダンジョンをクリアするなどの条件を満たすことによって覚えられます。
少し変わったシステムですが、ダンジョンをクリアするごとに喜びがありました。
イベントシーンも多く、その1つ1つが重要な意味を持っていたように感じました。
このゲームはこちらのサイトで公開されています。