フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・長編・選択肢なし・ED1種類
漫画研究サークルに所属している男子大学生が、恋愛ゲームを完成させようとするという内容です。主人公は様々な困難に遭遇しますが、それらを乗り越えていきます。
男性向けの要素が含まれている作品です。
前半は、主人公とヒロインの関係が興味深かったです。
2人が出会ってから徐々にお互いのことを知っていく過程が面白かったです。また、2人は一緒にゲーム制作をしようとするのですが、共同制作ならではの出来事が描写されていて、そういうものは大変なのだろうなと思いました。
後半は、ある事件が起こります。そこからの展開は、前半とギャップが結構ありました。
プレイする前には想像していなかったものだったため、ストーリーに壮大さを感じました。
登場人物たちは問題を抱え悩む場面はあるものの、それを含めて青春を謳歌しているようで、全体的には楽しそうに見えました。
この作品は、「Vector」で公開されています。
LiveMaker製・ホラーノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・
難易度普通・ED6種類(真ED1種類)
男子高校生4人組が夏休みに、廃校へ肝試しをしに行くという内容です。
会話文が中心で、視点変更がいくつかあります。
王道的な展開で、そこが楽しかったです。
キャラの個性もはっきりしていて、物語の中での役割が分かりやすかったです。
特筆したいことは、トゥルーエンドに進むルートの1番最後に見られるスチルについてです。
文章では語られず、その絵を見てこそ分かる要素もあって、ドキッとさせられました。
この作品の中で最も好きなシーンです。
制作者の方のサイトはこちらです。
RPGツクール2003製・RPG・ファンタジー・長編・難易度高め・ED1種類
朝から晩まで月が出ていて、1年中雪が降り続けているという世界が舞台となっている作品です。一部ですが、謎解き要素もあります。
このゲームには、独自のシステムがいくつかあります(詳しくはゲームフォルダに同梱されている説明書に書かれてあります)。
最初は戸惑いましたが、慣れると試行錯誤することが楽しく感じられました。
また、戦闘ではキャラクターに動きがあり、可愛いと思いました。
ストーリーは、王子である主人公がある日、自身が特殊な能力を持っていることに気付き、何故その能力を持っているのかを知るために旅に出るというものです。
主人公は旅をする過程で様々な人と出会います。それらの出会いの1つ1つが作中で重要な意味を持っていて、後から振り返ってみると、どのイベントも主人公にとって良い思い出になったのだろうと思いました。
このゲームは、「Vector」で公開されています。
LiveMaker製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類
女子高生が公園で少し年上の男性と出会うという内容です。最初から最後までシリアスです。
主人公の女の子と男性の2人は、性格や思考の仕方に近いところがあって、お似合いのように見えました。
また、個人的に共感できる部分もたくさんありました。
2人の他に、主人公の友達の女の子が登場します。この物語において重要な役割を持っていて、好きなキャラクターだと思いました。
後半、主人公はある行動を起こします。人によっては簡単なことなのかもしれませんが、私にとっては難しいことです。
彼女も葛藤はしていましたが、結果的にはその行動ができていたのですごいと感じました。
この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。
一部性的表現あり・吉里吉里製・ノベル・現代学園もの・中編・選択肢なし・ED1種類
生徒の1人が自殺した学校で、問題を起こしたと言われている教師について語るチャットを生徒達が利用するという内容です。
プレイするためには、「Adobe Flash Player」のダウンロードが必要です。
物語は、主人公の男子生徒がプレイヤーに対して、自分の通う学校がどのようなところか説明する場面から始まります。
珍しい点がいくつかあり、この学校だからこそ起こる出来事について語られるのだろうなと考えました。
制作者の方のサイトの作品紹介ページにも書いてありますが、中盤、ある事件が起こります。そして、チャットを利用しているメンバーは、インターネット上ではなく実際に会って話し合うことになります。
読み進める度に謎が増えていき、最後まで先が読めませんでした。
始めのうちは、誰がどのハンドルネームを利用しているのかは分かりません。後半になると知ることができます。
一部ですが、ネット上での性格と普段の性格にギャップがあるようなキャラクターもいました。このようなところが、「インターネット」を題材にした作品らしいと思いました。