フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
CatSystem2製・ノベル・現代日本もの・シリアス・長編・選択肢なし・ED1種類
両親の不仲や虐待などのいろいろなことを経験したことによって、人を信じられなくなった兄妹の物語です。
仲良くしようと話しかけてくれる人に対しても、本当は何を考えているのか分からないと不審に思うことがある点など、共感できる部分がありました。それでも、二人は信頼できる人を見つけます。二人の精神的な成長が自分と比べると早い気がして、少し羨ましいと感じました。
兄妹の他に、兄の元幼馴染でクラスメートである「日向灯」という少女がメインキャラとして出てきます。この作品はシリアスですが、彼女が出てくるシーンでは、雰囲気が明るくなったような気がして安心できました。このノベルを最後まで読んだ一因は彼女にあると思います。
けれども、妹は重い病気を患っており、それがこの物語に深く関わってきます。そのため、全体的に重い内容でした。
最初はオチが読めると思っていました。そして、予想通りの展開がありました。しかし、その後、予想していなかった展開があり、衝撃を受けると同時に素晴らしい作品だと思いました。
BGMも印象に残りました。特に、序盤などのシリアスな場面で流れたBGM「悲愴」と、作中で流れた歌「あの丘の上まで」が好きです。
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アニメ・SF・全26話
優子(ヤサコ)と勇子(イサコ)の二人をメインとし、「電脳メガネ」と呼ばれるコンピューターなどの道具が発達した未来での出来事を描いた物語です。
私の好きなアニメはストーリー重視のものが多いのですが、この作品に関しては、演出もすごいと思いました。背景などが細かく描かれていて、動きも結構激しく、画面から目が離せませんでした。
演出だけでなく、ストーリーも好きです。初めて見た時は専門用語が多くて難しいと感じました。しかし、見ているうちになんとなく内容が分かる気がしました。キャラの人間関係、特に優子と勇子の友情が興味深かったです。
1話を見返してみると、何気ない日常風景のようなシーンに主要な登場人物が少しだけ映っていました。それも楽しかったです。
RPGツクール2000製・ホラー風ADV・現代日本もの・女主人公・中編・難易度普通・ED複数
見たら死ぬと言われている黒い蝶を見てしまった主人公が、どうすれば死を回避できるか調べるといった内容です。ホラーゲームのようですが、説明書によると、正確には「ホラーチックゲーム」であるそうです。
エンディングはTrue End1つ、Happy End1つ、Normal END1つ、Bad End複数です。1番好きなのはハッピーエンドです。終わり方が綺麗だと感じました。
空や風景のグラフィックを見て、優しい雰囲気を感じました。
ストーリーには、「呪い」が関わってきます。呪いに対する自分の考えは、今はなんとも言えなくて書く事ができません。しかし、人を呪おうとするような人の行為や、些細なことでも人間関係が変わることが少し怖いと思いました。
また、ある事柄について犯人を当てる要素があります。キャラを会話したりイベントを見たりした上で大体の予想はつきましたが、別のキャラが犯人というパターンがあっても違和感ないように思えました。
このゲームで最も楽しかったのは、「メモリアル」というイベントを集める要素です。どのようなイベントがあるのか気になって、コンプリートするために2週目もプレイしました。その際、2週目に一部イベントがスキップできる機能があったため、サクっと見られて便利でした。
ゲーム中にヒントが結構あったのもプレイしやすかったです。
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RPGツクール2000製・サイコサスペンスADV・現代日本もの・短編・難易度普通・ED3種類(真ED1種類)
恋人に振られた主人公がネットでの相談相手に会いにいくというストーリーです。
主人公がストーカーみたいで怖かったです。幽霊や怪奇現象よりも怖い人間が表現されているところにはまりました。
相談相手の主人公に対する反応は普通のことだと思います。ただ、主人公の視点から考えてみると、友達だと考えていた相談相手に予想外の行動をとられて衝撃的だったのかもしれません。
トゥルーエンドは傍から見たらハッピーエンドとは少し違うような気がします。人を選ぶ要素だと思いますが、個人的にはそこが好きです。
全てのエンディングを見るのにかかった時間は20分程度でした。
このゲームは、「ふりーむ!」で公開されています。