フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
吉里吉里製・ギャルゲー・現代日本もの・短編・難易度低め・ED2種類+α
雨が降り続ける街が舞台となっているギャルゲです。
絵と文共に自分の好みと合っていて、プレイを始めてすぐにはまりました。
この作品のテーマである「雨」が効果的に使われていて、「このシーン良いな」と感じる場面がいくつかありました。
ヒロインが自分なりの意思を持っている点にも好感が持てました。
2人のヒロインを攻略した後に読めるようになるシナリオでは、あるトリックが明かされます。
全然気付かなかったものなので、すごいと思いました。
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吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類
男子中学生が夏休みにある女性と出会い、数日一緒に過ごすという内容です。
この作品を知った頃は、タイトルにある言葉の存在を知りませんでした。
最後までプレイして、「こういう意味だったんだ」と分かりました。
主人公が出会う女性には変わっているところがあり、何を考えているのか気になりました。
また、2人の他にアイドルの女の子が登場するのですが、女の子への女性の対応が、予想と異なるものでした。
始めは、3人が一緒に過ごすことは楽しそうだと思っていました。
しかし、途中からシリアスな要素が出てきます。その場面では、登場人物の台詞の1つ1つが大切であるように感じました。
特に、「大きな音が(ネタバレになるため以下省略します)」という台詞は、何度か読み返しました。
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乙一・幻冬舎文庫・2001年
担任の教師からいじめられていた男子小学生の日常が、ある少年に出会ったことをきっかけとして変化していくという内容です。ホラー要素があるので、怖いものが苦手な方はご注意ください。
主人公と自分の世代が異なるため全てではありませんが、「こういうことあったなあ」と共感できる点が多々ありました。
物語に出てくるクラスの皆が、自分の持っている「小学生」のイメージそのままでした。主人公の性格も自分と似ていて、緊張感がありました。
そして、主人公が出会った少年について語りたいと思うような内容でした。
もしも彼のような存在に実際に出会ったら、最初はつい目をそらしてしまうかもしれません。しかし、きちんと向き合うことが出来れば、主人公でなくても人生が変わるかもしれないと感じました。
LiveMaker製・ホラーADV・現代学園もの・中編・難易度やや高め・真ED1種類
小学生3人組が、学校などの怖い噂を調べるという内容です。
マウスを使って進めるゲームで、探索や間違い探しなどの要素があります。ゲームオーバーがありますが、ゲームオーバーになったときにはヒントをもらえます。
章仕立てになっており、各章のはじめにムービーが流れます。怖くて、なおかつ、好奇心をかきたてられるものでした。
ムービーの他にもすごいと感じる演出が結構ありました。このあたりのことは、プレイするとすぐに分かると思います。
ストーリーに関しては、噂を調査する前後でのメイン3人の掛け合いなどが面白かったです。
全ての章をクリアすることによって見られるエピローグが綺麗な内容で、印象に残りました。
1番好きなシナリオは、ある宗教団体に関する話です。
このような存在を題材にしてくれるところ自体個人的に嬉しいです。それに加え、宗教団体が怪しくて、噂の真相を知るためにどうしてもクリアしたいと考えながらプレイできました。
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2021年8月14日追記……現在はサイトはリンク切れです。ゲーム自体は、「ふりーむ!」で公開されています。