フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
15歳以上推奨・NScripter製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類
帰宅部である男子3人組の、ある夏の出来事が描かれた作品です。特別なことが起こるという物語ではなく、日常の中の一つの場面が描写された内容です。
下ネタが多いので、苦手な方は注意してください。
明るいストーリーで、少年向けギャグ漫画にありそうなテンションでした。メインキャラ3人の個性も強かったです。
自分にとってはもう遅いことなのですが、学生時代に友達と関わることの有意義さを感じました。ただ、作中に出てくる行為はどう考えても暑そうな上危険なので、実際に行うことは推奨できません。
ラストシーンが個人的にかなり好きです。
スポーツや恋愛だけでなく、こういったタイプのものも青春だと思いました。
この作品は、「Vector」で公開されています。
吉里吉里製・パズル・現代・短編・難易度普通
画面の上から落ちてくる絵を組み合わせて、1つの絵を完成させるゲームです。
恋愛がテーマで、どちらかといえば女性向けです。
プレイして真っ先に感じたのは、「吉里吉里を使ってこのようなものが作れることがすごい」ということです。
吉里吉里は元々ノベルゲームを作るためのツールです。専用の言語というものを使う必要があるため、ノベルゲームを完成させるということも大変な作業だと思います。
その上落ち物パズルになるということが珍しく、どのような仕組みになっているのか気になりました。
問題として出てくる絵は2つあります(1つは、フリーモードを選びサンプル.tlgというファイルを選ぶと遊べます)。
ストーリーモードで出てくる絵の方は、パズルが始まる前にムービーが流れて(タイトル画面からクイックスタートを選ぶとムービーはスキップします)、絵に登場する人物の間にどのようなストーリーがあるのか想像したくなるようなものでした。
フリーモードで出てくる絵については、同じ製作者の方のとある作品をプレイした方であればより楽しめると思います。
フリーモードでは、自分で画像を用意して遊ぶということもできます。
難易度は初期設定のままだと高めに感じましたが、自分に合うように調整できるので便利でした。
制作者の方のサイトはこちらです。
LiveMaker製・ノベル・ホラー要素あり・現代日本もの・中編・
選択肢あり・難易度普通・真ED1種類
男子生徒が夏休みに自由研究として「鬼の子りんたろう」という絵本について調べるために、昔遊んでいた田舎を訪れるという物語です。
ストーリーが進む度に、「piece」という、ヒントになるシナリオなどが読めるようになります。
第一に書きたいことは、「鬼の子りんたろう」という絵本についてです。この絵本には、ある伝承が元になっているという設定があります。
絵本も伝承も架空の話なのですが、どちらも日本のどこかに似たような言い伝えがあってもおかしくないように思いました。絵本の中身や作者の名前には言葉遊びが使われていて、面白くもありました。
もう1つ書きたいと思ったことは、後半になって分かる、「鬼」がどのような存在であるのかということです。
鬼と、鬼と関わって来た人間とのやりとりに生々しさがあり、悲しい場面もあって考えさせられるような内容でした。
田舎らしさが伝わってくるストーリーで、一部にはリアリティーを感じる要素もありました。
この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。
NScripter製・ノベル・現代学園もの・短編・選択肢あり・難易度普通・ED8種類
男子生徒である主人公が、ある少女に「空が落ちてくる」と言われ、その言葉の意味を考えるという内容です。
「空が落ちてくる」とは何か、という問題に対する答えの想像が全くつかなくて、あるルートのラストまで分かりませんでした。
それまでの過程で出てくる登場人物の会話が、何気ないものでありながらも「そこが良い」と感じるものでした。
この作品にはヒロインが2人出てきます。
彼女たちの台詞の中には、普段考えたことのなかったものもあって、驚きがありました。
主人公達が青春を楽しんでいるようで、羨ましいと思いました。
この作品は、「Vector」からダウンロードできます。
吉里吉里製・乙女ゲー・洋風・短編・難易度低め・ED3種類
お嬢様とその付き人が、飛行機の事故に遭い無人島で数日を過ごすことになるという内容です。
プレイ前に想像していたものよりは事態は深刻ではなくて、少し安心しました。
設定の一部には重いところもあるものの、基本的にはギャグが多くて明るい印象を受けました。
付き人は執事とボディガードの2人です。
2人とも経験豊富のようで、大人の魅力がありました。
カタカナの名前を覚えるのは苦手なのですが、この作品のキャラの名前はわかりやすくて覚えやすかったです。
制作者の方のサイトはこちらです。
2018年12月14日追記……現在はサイトがリンク切れとなっています。ゲームも公開停止されているようです。