フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
吉里吉里製・ホラーノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度低め・ED4種類
男子生徒の元へ知らないアドレスからメールが届くという内容です。
始めに主人公の名前を入力するシステムがあります(デフォルト名はありません)。男性であれば、自分の名前を入力すると臨場感があるかもしれません。
ゲームでなく現実であれば、私は知らない人からのよく分からないメールには基本的に返信しません。しかし、返信すればどうなるのかということは興味がありました。
そのため、この作品の主人公になったつもりで選択肢を選びました。そして、「やっぱりこういうタイプのメールには返信しない方が良いな」と思いました。
ストーリーとしては「友達」というエンドが1番好きです。じわじわとした恐怖がありました。
もしも、自分もしくは自分の大切な人に対して酷いことをした男性がいれば、最初にその人の名前を入力してプレイするという遊び方も、このゲームの場合だとあると思います。私はそのようなプレイをする予定はありませんが。
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2018年3月10日追記……現在は、サイトがリンク切れとなっています。
LiveMaker製・ギャルゲー・現代学園もの・中編・難易度低め・ED4種類・フルボイス
女子生徒が転校してきた高校での、主人公と女の子達の関係が描写された物語です。
主人公にも立ち絵があり女の子視点のシーンも多いという、ギャルゲとしては少し特殊なタイプの作品です。
主人公に感情移入できる要素があり、各ヒロインと交流していくうちにどう変化していくのか興味を持ちながらプレイしました。
最終的な主人公の姿は自分にとって、このようになりたいという理想の姿でした。
メインキャラが過去に経験したことは現実でも起こり得ることなのですが、実際に経験したことのある人は恐らく経験したことのない人より少ないと思います。
そのようなこともあって、それぞれが精一杯に生きている姿勢が好きだと思いました。
立ち絵に動きがあったり、アイキャッチのパターンが数種類あったりと、演出面でも楽しさを感じられました。
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2018年12月13日追記……現在は公開停止されているようです。
2023年9月21日追記……リメイク版の「Imperfect Blue~Re:Start~」が「ふりーむ!」で公開されました。
LiveMaker製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度普通・ED3種類
小学5年生の男の子が祖父の家を訪れる途中で、少し年下の子と出会うという内容です。
夏に起こる1つの出来事が題材となっています。
始めのうちは2人の相性は良くなさそうに見えました。しかし、次第に仲良くなっていきます。
変化は少しですが、そこが可愛いと感じました。ついでに書くと、絵も可愛かったです。
トゥルーエンドであるED3へ進むルートでは、2人が出会った日より後の物語も読めます。
初めてプレイした頃は、このルートの展開が意外だと思いました。
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WORF RPGエディター・ホラーADV・和風・中編・難易度高め・ED1種類
主人公の陶芸家が実家に帰る途中に立ち寄った村で、ある問題に巻き込まれるという内容です。
アクション要素があり、ゲームオーバーも結構あります。
舞台となっている村には、ある風習があります。ゲームを進めることによって、風習のことを詳しく知ることになります。
こういったタイプの作品に多く触れていれば想像はつく内容かもしれません。ただ、このような題材は個人的にかなり好みです。
また、この舞台には「うつしよ」と「うつろよ」という、2つの世界があります。主人公はこの2つの世界を行ったり来たりしながら村の秘密を探ることになります。
2つの世界は基本的には似ているのですが、少しずつ異なる点があり、比較することが楽しかったです。特に「うつろよ」はホラー要素が強く、ドキドキしながらプレイしました。
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LiveMaker製・ノベル・現代ファンタジー・短編・選択肢あり・難易度普通・ED1種類
空中を泳いでいる魚を見かけた女性が、魚を追いかけていくうちに不思議な世界に辿り着くという内容です。
選択肢の中から正しいものを選ぶ場面と、文字入力を行う場面があります。
背景は素材サイトのものがいくつか使われているそうですが、ほとんど見たことがないもので、綺麗でした。
文章も背景に合った魅力があって、この作品に出てくる「不思議な世界」に実際に行ってみたいと、最初は思いました(ちなみに、オリジナルの背景は、このゲームを進めるために重要な場面で使用されています)。
しかし、「不思議な世界」の秘密を知っていくうちに、本当は怖い場所であることが分かります。
主人公が元の世界に戻るために試行錯誤を重ねるのですが、文字入力を行う場面では、自分も主人公と一緒に元の世界へ戻る方法を探している気分になりました。
とはいっても、この作品の舞台が綺麗で魅力のあるという点は最後まで変わらず、今まで見たことのない素晴らしい世界を見た気がしました。
物語を進めるためのヒントになる場面やラストシーンなどでの、言葉の選び方は尊敬します。
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2015年12月3日追記……現在はサイトはリンク切れとなっています。作品自体も公開停止されているようです。