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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

雪解けの後に

Yuuki! Novel製・ノベル・和風・短編・選択肢あり・難易度普通・ED3種類(真ED1種類)

男性が旅先で「雪女」に出会うという内容です。
2人は他に誰もいない集落で、数日を共に過ごします。

伝承などでは、雪女は人に危害を加えるとされています。
しかし、このノベルの場合だと、むしろ逆であるように思いました。
読み進めることで、雪女に好感を持てるようになりました。

バッドエンドにあたるEND2には、切なさがありました。
トゥルーエンドはEND3です。それまでの伏線が回収され、終わり方が綺麗でした。

この作品は、「フリゲ展2015春」という企画サイトで公開されています。作品No.は26です。

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夢見鳥

15歳以上推奨・一部残酷描写あり・BLゲーム・LiveMaker製・現代学園もの・
中編・難易度普通・ED18種類・攻略対象5人+α

男子高校生が、家庭の都合で昔通っていた学校の高等部へ転入するという内容です。
彼はそこで、知り合いと再会したり、新しく人と出会ったりします。

この作品は、「狂愛」がテーマとなっています。どのルートであっても、平穏な日常がある日突然崩れていきます。

文章中には、このゲームのような媒体における「選択肢」の重要性が語られる場面があります。そこが特に好みでした。
些細なことでも、選択を誤ると大事件が起こることがあるため気をつけなければならないということが、強調されていた気がします。
そして、これまでの自分の人生を振り返ってみると、ゲームだけでなく現実にもあてはまることであるように思いました。

主人公は最初の段階から、攻略対象全員に好かれています。
それが原因で不幸な出来事に巻き込まれていくので、人から愛されるのも場合によっては大変なのだなと感じました。

あるルートでは一部しか描写がなかった事柄が、別の攻略対象のルートを進めていくことで詳しく分かるようになる点があり、そこも面白かったです。

エンディング映像はハッピーエンドを迎えた際に流れます。各キャラクターの半生が想像できるようなイラストが見られて、感慨深いものがありました。

また、エンディングを見た後にトゥルーエンドのシナリオが出てくるという、少し特殊なシステムとなっています。
トゥルーエンドは、ルートによっては本編の怖さが残っていました。けれども、そのおかげで余韻に浸ることができました。

制作者の方、明野貴志様によるサイトはこちらです(2018年9月17日追記……作者名の明記が規約に追加されていたので訂正しました)。
2016年9月6日追記……本編の続編となる、「夢見鳥1.5」も公開されました。こちらのエンディングは6種類です。
本編の間だけではこのような状況になることはなかっただろうなと思いました。
攻略対象だけでなく、脇役にもスポットライトがあたる場面があり楽しかったです。

2017年4月2日追記……フルボイス化されました。

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CROSS AFFAIR -菜の花が咲く場所で-

LiveMaker製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類

鹿児島県にある、開聞町が舞台となっている物語です。
そこに関わった人々や、開聞町という場所で数年の間に起こった変化について書かれています。
登場人物は架空の存在ですが、作中で出てくる観光地は実際にあります。

このノベルは、短編集という形になっていて、各話ごとに主人公が変わります。ただし、全ての話が繋がっています。
最初の数話は疑問の残ったまま終わるので、どのような話なのだろうかと思いました。
しかし、読み進めていくと徐々に真相が明らかになっていき、はじめのあたりで持った疑問が解決しました。

また、タイトルにある菜の花の描写が印象的でした。
背景写真で菜の花畑が見られたところも、文章による描写も好きだと感じました。
序盤での登場人物の台詞に、「桜より菜の花が好き」といったものがあります。その発言に同意だと思いました。

この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。

2018年3月12日追記……現在は公開停止されているようです。

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恋の筆触分割

一部残酷表現あり・Ren'Py製・乙女ゲー・現代ファンタジー・学園もの・長編・
難易度やや高め・ED18種類・攻略対象6人+α

美大志望の女の子が、美術館に立ち寄った際に突然異世界に迷い込んでしまうというという内容です。
彼女はそこで美術系の学校に通うことになり、印象派・ポスト印象派と呼ばれる画家と出会います。

各キャラクターは実在した画家がモデルとなっています。ストーリーも彼らの生涯が元となっていて、勉強になりました。

私は元々絵が下手で美術の授業が嫌いだったので、芸術に関する知識がほとんどありませんでした。そのため、プロローグで著名な画家が描いた作品が紹介されていたのですが、最初は頭に入ってきませんでした。
しかし、わかりやすい物語を楽しみ、各ルートのクリア後に見られるようになる解説を読むことで、プレイ後には誰がどの絵を描いたのか理解できるようになりました。

プレイ順については、唯一ある程度知っている人物だからという理由で、ゴッホを最初に攻略しました。
ただ、世界観に関する真相が分かるルートだったので、後に見た方が良かったかもしれないと思いました。

恋愛要素としては、モネの文化祭に関するイベントと、マネのバッドエンドが特に好みでした。
どちらも普段とのギャップがあり、主人公の反応にも興味が持てました。

大体のエンドは、選択肢の後の会話から推測することができます。
けれども、END18だけは難しかったです。ネット上でヒントを調べることによって、1番最後に見るべきルートだということを知りました。
このエンドにたどり着けたときは、清々しい気持ちになりました。

制作者の方のサイトはこちらです。

ちなみに、番外編として公開されている「恋の筆触分割 スペシャルエディション」では、おまけシナリオ等が見られます。
各キャラクターについてのさらに詳しい設定や、このゲームを制作された方々の学校の雰囲気を知ることができ、こちらも楽しめました。

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ココット姫ときまぐれな亡霊

WOLF RPFエディター製・ADV・ファンタジー・短編・難易度低め・ED1種類

お姫様と、ランプの妖精がメインの物語です。
彼女たちは、偶然辿り着いた村で起こっている事件を解決しようとします。

作中で起こる事件は軽いものです。そのため、きつい展開になるという不安をせずにすみました。
真相は少し予想と違いましたが、面白いと感じました。

この作品で最も好きなのは、登場人物同士の会話です。
特に、メイン2人の掛け合いは、漫才のようでした。
また、話しかけるごとに台詞が変わるキャラクターが何人かいたことが嬉しかったです。

探索面については、作中にヒントが結構あるので、迷うような場面がありませんでした。

制作の方のサイトはこちらです。

2021年8月14日追記……現在、サイトはリンク切れです。ゲーム自体は、「ふりーむ!」で公開されています。

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