鈴木るりか・小学館・2018年
中学2年生の登場人物をメインとして、様々な人間模様が書かれた連作短編集です。
章ごとに、主人公となる人物が変わります。
ストーリーは、まさに青春といったものでした。
登場人物の多くはそれぞれに悩みを抱えていて、精一杯日々を過ごしています。中には身近に感じるものもありました。
そこに解決策等を示してくれる中原君というキーパーソンがいるのですが、彼の言動が格好良かったです。ちなみに、フリーゲームで例えると「スターズ☆ピース」の辻占君が近いかなと思います。
そして、このブログだからこそおすすめしたいものがあります。それは、最終章です。
最終章のテーマは、「小説を書くことが好きな人は、何故小説を書くのか」といったものです。このお話は、つい「何故フリーゲームを作るのか」に置き換えながら読んでしまいました。ほんの少しとはいえ私自身も一応作ったことがあるため、ラストに出てくる文章が心に響きました。
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