氏田 雄介 著、カズキ ヒロ 写真・講談社・2017年
あたりまえのことをポエム風に書いた文章が、たくさん載っている本です(本といっても書店では見かけなかったので、電子書籍で購入して読んだのですが)。
結構前にSNS上で話題になっていたらしいのですが、私は最近になって知りました。
まず、タイトルにある文章を例として説明します。
息を止めたら呼吸ができなくなるのは当然のことです。しかし、「君の前で」という言葉がついていることで、なんとなくロマンチックに感じました。
このようなポエムが多数紹介されているので、心の中でツッコミを入れながら読みました。
一方で、背景として使用されている写真が幻想的で、それと合わせると、「ちょっと良い言葉」であるような気がしました。
書籍版の好きなところは、順番に読むと、男女2人の恋愛模様を追う物語になっているところです。
登場人物の設定について多くは語られておらず、その代わりに妄想を膨らませることができ、彼らには幸せになってほしいとまで考えました。
また、あとがきも面白かったです。著者のような着眼点を持っていれば、彩りのある日常生活を送れそうだと思いました。
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