フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
吉里吉里製・ノベル・現代ファンタジー・短編・選択肢なし・ED1種類
小学校低学年くらいの頃私は、道を歩いていた知らない人達を見て、「この人の顔は本当にこういう顔なんだろうか。もしかしたらよくできたお面を被っているのかも」と考えたことがあります。
根拠は何もありませんでした。ただ、当時はとても怖がりで、知らない人のことを信用できず、瞬きをしないで自転車に乗っている人などが不思議で、余計なことまで想像していました。
それから十数年後、このゲームの存在を知りました。そして、作品の説明文を見て、小さい頃の自分のことを思い出しました。
この物語は、主人公の男子高校生がある日起きると、周りの人が皆仮面を被っている世界に巻き込まれていたという内容です。
この作品が昔の自分の想像との大きく異なる部分は、「仮面」の中には人間の姿以外のものもあるという点です。もう1つ、仮面を被っている人達は、主人公の家族などの知り合いも含まれているという点もあります。
この2つは、各登場人物の特徴を印象付けるものでした。そして、作中に出てくる仮面は、それぞれの内面と繋がっていて興味深かったです。特に、委員長に関連するシーンが好きです。
また、「TIPSシステム」もあり、色付きの文字で書かれている言葉は解説を読むことができます。
遊び心のある内容で、面白かったです。
本編だけでなく、おまけシナリオも重要な物語であるように感じました。
この作品は、「ふりーむ!」からダウンロードできます。