フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
残酷描写あり・アニメ・現代(昭和時代)日本もの・全26話
戦後、少年院に入っていた7人の少年について描写された物語です。
時代背景に関しては事実を元にしているらしいですが、登場人物や物語そのものは架空のものです。
戦時中や戦後が描かれている作品は、怖くて苦手なのであまり触れることがありません。触れたとしても、大抵は途中でやめます。
しかし、このアニメは、きついシーンも結構あるものの、最後まで見ることができました。
というのも、少年たちが、間違った行いをしている大人に対抗するという内容だったからです。これは、私の大好きな要素です。
主人公たちが少年院に入るまでに経験してきたことを知ると、応援したくなりました。
また、悪役が悪役らしかったところも、感情移入しやすかったです。
特に、医師が登場し、彼が選挙に関係してくる場面があるのですが、その場面で彼がしたことが、今まで酷い事をした人が行うのは認めたくないと思い、どうにかならないかなと考えながら見ていました。
人間関係が興味深い作品でした。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・選択肢あり・短編・難易度低め・ED3種類
タイトルの読みは「みつあみはづきのゆめじ」です。
この作品にはフリー版とシェア版があります。フリー版でも3種類のエンディングを見られるので、ここではフリーゲームとして扱います。
花火大会とお盆が題材となっている作品です。女性主人公が男性キャラと恋愛する内容なので、どちらかというと女性の方が楽しめるかもしれません。
1周目は選択肢はありません。2週目以降に選択肢が出てきます。
1周目の後半から、胸がいっぱいになる心地がして、「やばい」と思いました。ここで「やばい」という言葉を使うのは、日本語としてはおかしいかもしれませんが、他に適切な表現が見つかりませんでした。
前半はほのぼのしていてメイン2人の会話が微笑ましいくらいにしか考えていなかったので、予想していなかった展開に驚きました。
2週目と3週目は、1周目との関連が分かるシーンが出てきたときに、嬉しさを覚えました。
大きな音と火の粉の熱さが苦手なのと面倒なのとであまり花火を見に行かないのですが、そのような自分でも読んでいる間は花火大会が結構重大で、日本に必要な文化であるように感じられる内容でした。
制作者の方のサイト、「Glasses!」はこちらです。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・選択肢あり・中編・難易度普通・真ED1種類
男子中学生が夏休みに女の子と出会い、同居するという内容です。
序盤でオチが読めたと思い、読んでいる間も伏線らしい文章があると、やっぱりそうだと考えていました。
しかし、オチは予想と違いました。数年前に別のゲームで似たような勘違いをしたことがあります(といっても、ゲームの内容はかなり異なります)が、そのことをすっかり忘れていました。
後から読み直すと、本当のオチにつながる伏線もありました。
このゲームで特に楽しかったのは、ヒロインの服装を見ることでした。
作中で日付が変わると、ヒロインの服装も変わるので、細かい事にまでもこだわっていて素敵だと思いました。
制作者の方のサイトはこちらです。
7月の出来事
これは、せがわ しゅんくん(6歳・仮名)が体験した出来事です。
しゅんくんの家は共働きで、両親の帰りが遅くなることがたまにあります。
そんな時は近所の友達の家にお邪魔して、お母さんが迎えに来るのを待っていました。
友達のお母さんに晩ごはんをごちそうになることもありました。
しかし、夏休みに入り、友達は家族で旅行に行くことになりました。
仕方ないので、お母さんかお父さんが帰ってくるまで1人でお留守番です。
しゅんくんは初めてのお留守番にドキドキ、そしてちょっとワクワクです。
昼間は小学校のプールへ遊びに行きました。
たくさん泳いで疲れたので、家に帰ると玄関の鍵だけ閉めて、すぐに昼寝をしました。
目が覚めると、時刻は午後の7時前。
しゅんくんはリビングの電気を点け、仕事に行く前のお母さんに言われた通りに、玄関の鍵を閉めて確認し、冷蔵庫からお母さんが事前に用意しておいた料理を取りだし、電子レンジで温めました。冷たい麦茶も冷蔵庫から取り出してコップに注ぎました。
テーブルの上に晩ごはんを置き、食べようと箸を持ったところで「出来事」は起こりました。
突然、消えていたはずのテレビの電源が入り、画面からアニメが流れ始めました。しゅんくんはテレビにもリモコンには触っていません。
なぜこのようなことが起こったのか、しゅんくんには不思議でたまりません。
驚いたまま、お母さんが帰ってくるまで画面を見続けていました。
12歳以上推奨・吉里吉里製・乙女ゲー・現代学園もの・中編・難易度普通・ED複数・攻略対象1人
女子高生である主人公が、あるクラスメートの秘密を知るという内容です。
攻略対象の本当の姿を見た時、ギャップがあって格好良いと思いました。その後でも、たまに同一人物とは思えないようなシーンがあり、一度に2人の人を攻略してるような気分になることがありました。
また、主人公の女友達の、主人公に対する愛も好きです。ゲームをプレイしている間は、彼女になら秘密を知られても良いのではないかと思っていました。
むしろ、知られたら楽しい展開になりそうだからそういうシーンがあって欲しいと考えていました。
このゲームにはTIPSというシステムがあり、色付きの文字をクリックすると解説が見られます。
本編で解説を見るだけでも楽しかったのですが、おまけでイラスト付きのより詳しい解説を見られ、さらに面白かったです。
制作者の方のサイトはこちらです。