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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

公平なるは我がマキナ

ティラノスクリプト製・ノベル・SF・短編・選択肢あり・難易度普通・
ED6種類(真ED1種類)

遭難した宇宙バスで、脱出ポッドが1つだけ起動されるという内容です。
主人公は倫理判断システムで、生存者5人のうち誰が脱出ポッドに入れるのかを、決めることになります。

プレイヤーは、誰が生き残るのか、1人だけ選択しなければなりません。
選ばれなかった人々が犠牲になることを考えると、責任の重さやプレッシャーを感じました。
ただ、この物語はフィクションなので、登場人物たちは架空の存在という点や、やり直しが可能だという点に、逃げ道が用意されている気分になりました。

プレイを始めると最初に、アルファベットの文字列が出てきます。
初めて目にしたときは、何の意味があるのかわかりませんでした。しかし、トゥルーエンドに進むルートで理解でき、この文字列があるからこそ面白いのだと思いました。
また、検索して調べた限りだと、「マキナ」という単語(ラテン語らしいです)も重要だったのだなと感じました。

制作者の方のサイトはこちらです。
作品自体は、ノベルゲームコレクションで公開されています。

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はろうぃんないとれくいえむ

BL要素あり・ティラノビルダー製・ノベル・ファンタジー・短編・選択肢なし・ED1種類

悪魔が神父から、間違って召喚されるという内容です。
ハロウィーンがテーマとなっています。

切なさもありますが、読み終わった後に心地良さを感じる物語でした。特に、登場人物たちの笑顔が印象的でした。
また、悪魔が善人のように見えました。

本編だけでなく、セーブ・ロード画面や設定画面でもオリジナルのイラストを見ることができ、面白かったです。

制作者の方のサイトはこちらです。

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約束のセクエンティア

百合要素あり・ティラノビルダー製・ノベル・現代日本もの・短編・
選択肢なし・ED1種類・一部ボイスあり

女子高校生が、交流が少なかった同級生と仲良くなるという内容です。
しかし、その同級生は、とある事情を抱えています。

作品紹介ページを参考にして、百合カテゴリーにしました。
けれども、主観では、一般向けでも良いかもしれないと思いました。

ネタバレを控えた説明をすると、主人公は、とある決断を迫られます。
同じような状況になった場合、私だったら、正反対の選択をする気がします。
しかし、彼女の方が、きちんと現実と向き合った選択をしていて、尊敬できました。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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Ha110ween call

15禁・一部残酷描写あり・ティラノスクリプト製・ノベル・現代日本もの・
短編・選択肢あり・難易度普通・ED5種類(真ED1種類)

10月31日に、女の子の幽霊が現世へ現れるという内容です。
しかし、彼女は1人の男性に連れさらわれてしまいます。

タイトルはぱっと見ただけだと、「Halloween」と読んでしまいます。
けれども正確には「llo」ではなく「110」で、画面デザインもそれに合わせたものになっていて、面白かったです。

エンディングは、作中にあるヒントを参考にして回収しました。
主人公の女の子が、危ない環境に置かれていながらも素直な言動をしていて、「大丈夫なのだろうか」と不安になりました。
ただ、「幽霊」という設定があるが故の特別感もあり、この物語に関しては、メイン2人は出会って良かったのかもしれないと思いました。

制作者の方のサイトはこちらです。
作品自体は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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先輩はおとこのこ

アニメ・現代学園もの・全12話

女子生徒が、セーラー服を着た先輩に告白するものの、「本当は男の子だから」という理由で断られるという内容です。
以下の感想は、一部ネタバレを含むためご注意ください。

この作品に関して強調しておきたいことは、先輩は「可愛いものが好き」なのであって、「自分のことを女の子だとは思っていない」ということです。
男性が普段の生活で女性向けのアイテムを身に着けている場合、「性自認は女性」もしくは「女性になりたい人」だと誤解される可能性があります(女性の場合にも同じことが言えます)。
しかし、必ずしもそういう訳ではなく、性的志向というものはLGBTなどの括りだけではまとめることができないということを、意識させられました。

また、メインキャラクターとしてもう1人、先輩の幼馴染で彼に恋愛感情を抱いている男子が登場します。
メインキャラクター3人は仲が良いため、恋愛が絡むことで関係性が壊れるのではないか、それでも全員好感が持てる存在だから3人ともが幸せになれる結末を迎えて欲しいと考えながら見ました。

特に好きな回は、女子生徒・咲(さき)が自身の感情を、先輩・まことの幼馴染・竜二(りゅうじ)が持っている感情と比較する第4話・第5話です。
まことに接しているときの反応は、咲と竜二では異なります。そして、私がイメージする「恋をしている人がしそうな反応」をしているのは、竜二の方です。
咲も自覚して、「どうしてドキドキしないの?」と葛藤している様子に、感情移入できました。

基本的には毎回、登場人物たちが楽しく日常を過ごした後に何かしらの問題が起き、続きが気になる場面で終わります。この後エンディングで「こんな毎日が続くと思っていた」と言われ、その度にストーリーを振り返りたくなりました。
シリアスな場面は結構ありますが、絵のタッチが変わるギャグシーンが時々挟まれることにより、重い気分にならなくて済みました。

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