フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
LiveMaker製・ノベル・学園もの・短編・難易度低め・ED種類
タイムスリップできる教師が、その能力を使い4人の生徒と関わっていくという内容です。
最初にタイトルを見たときは、主人公は生徒に対して反面教師なのだろうと思っていました。しかし、実際は異なりました。
詳しくはプレイすると分かりますが、この作品の主な特徴である「タイムスリップ」と関係しています。
4人の生徒は、それぞれ問題を抱えています。その中で特に印象に残ったのは、最後に登場した男子生徒です。
彼と似たことを行った人が、私が高校生だった頃に実際にいたからです。
とはいっても、その人が誰なのか、どのような人物だったのかは全く分かりません。当時たまたまテレビでニュースを見ていて、こういうことがあったと知りました。
ただ、事件があった高校が、自分と出身中学が同じ人も通うようなところで、信じられない思いでした。
あれから数年経ち、当時の事件のことをすっかり忘れていました。このノベルをきっかけに思い出しました。
そして、いろいろと考えているうちに、自分自身がこういった現実となるべく関わらないようにしたいという気持ちが強いからだということに気付きました。
結果として、「反面教師」としての主人公は、自分と似ているところがあるような気がしました。
この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。
WOLF RPGエディター製・ADV・ファンタジー・短編・難易度低め・ED2種類
「月見祭り」という祭りがある世界で、その祭りが雨で中止にならないように、主人公のうさぎが頑張るという内容です。
このゲームを一言で表すとすれば、「やさしい」だと考えます。
難易度も易しかったですし、キャラクターも皆優しかったです。暗くなるような場面もないので、安心してプレイできると思います。
ゲームの進行度合いによって、少しずつ各キャラクターの台詞が変わるところが特に好みです。
ハッピーエンドは盛り上がりがありました。
この作品は、「ふりーむ」で公開されています。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度普通・ED5種類
ある高校の「ミステリー研究部」のメンバーが修学旅行のため京都と奈良を訪れるという内容です。
主人公は女子生徒で、キャラ別のエンドがあります。キャラ別エンドは友情寄りで、男女ともに2人ずつあります。
始めのうちは、メンバーは普通に修学旅行を楽しんでいる様子でした。
選択肢によって変化する、主人公と各キャラとのやり取りが面白かったです。
しかし中盤で、主人公たちは数年前京都で起こったある事件について知ることになります。そして、事件について調べようとします。
そこから起こる出来事は、修学旅行で経験する人は実際だったらおそらくいないと思います。そのため、このゲームの登場人物達は貴重な体験をしたと考えました。
中学生だった頃自分も修学旅行で京都へは行きましたが、この作品には行ったことのない場所の描写が出てきて、いつか行ってみたいと感じました。
制作者の方のサイトはこちらです。
WORF RPGエディター製・RPG・ファンタジー・長編・難易度普通・ED1種類
『インモラル』というタイトルの冒険小説があるという世界で、その本に関わった人たちに起こる出来事が描かれた物語です。
薬屋の少女が記憶喪失だという少年と出会い、彼の記憶を取り戻すための手助けをする場面から始まります。
ゲームを進めるうちに、他のキャラの視点のストーリーも出てきます。
1章は比較的ほのぼのしていましたが、2章以降はシリアスな場面が多くなります。
波乱万丈な展開に夢中になりました。
また、「良い世界を作るためにはどうすれば良いか」ということに対して、登場人物それぞれが自分なりの考えを持っています。
メインキャラの行為に対して、「酷い」と感じる場面はありました。だからといって、キャラ自体は嫌いにはなりませんでした。
作中で意見の対立はあるものの、それぞれが自分自身で考えて出した答えなので、否定するようなものではないと思いました。
途中までは、作中に出てくる恋愛要素と友情要素を主に楽しみながらプレイしていました。
しかし終盤では、その2つを超えるような衝撃的なシーンがあり、驚きました。
サブイベントやおまけも豊富で、たくさん遊べました。
このゲームは、「ふりーむ」で公開されています。
2021年8月14日追記……現在は公開停止されているようです。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・中編・選択肢あり・難易度普通・ED6種類(真ED1種類)
仲良しの女の子3人組が「不思議研究会」というサークルを作って活動することになるという内容です。3人はサークル活動の一環として、「呪い」について調査することになります。
主人公たちは呪いの調査のため、ある村を訪れます。
その村が怪しく不思議な場所のようで、気になりました。
また、そこで呪術師だという少年と出会います。彼の台詞の節々からは、恐怖を感じる部分がありました。けれども、そこが魅力でもありました。
彼と主人公の関係も好奇心をそそられるものでした。
シリアスな要素はありますが全体的にはギャグが多く、明るい印象を受けました。
選択肢を選ぶ他に画面内の気になるところをクリックする「調査モード」という場面もあり、面白かったです。
この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。