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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

ヒューマノイド -ETERNAL RING-

12歳以上推奨・BLゲーム・LiveMaker製・洋風・SF・中編・難易度普通・
ED3種類(真ED1種類)・攻略対象1人・ボイスあり

起動したばかりのヒューマノイドが、自分に関する事柄を知っていくという内容です。
シリーズものの第1章にあたるそうですが、単体でも物語として完結していて、きりの良いところで終わります。

このゲームは選択肢が特殊で、「感情的に行動する」か「冷静に行動する」かを選ぶというものです。詳しい説明は、最初の選択肢が出てくる場面で見られます。

前半は、主人公がどう行動するか予測できなくて迷いましたが、後半になると予想しやすくなりました。
とりあえず1周目は、自分が主人公の立場だったらどちらを選ぶかを考えながらプレイしました。そして、バッドエンドになりました。
その後、選択肢の後の登場人物の反応を参考にすることで、トゥルーエンドを見ることができました。

主人公には、普通のヒューマノイドとは異なる点があります。それが原因となり、登場人物が葛藤するようなことが起こります。
トゥルーエンドを見るまでの間ずっと、解決策にはどのようなものがあるのだろうと思っていました。
彼のような存在に対する、倫理的な面に触れられていた点に好感を持ちました。

制作者の方のサイトはこちらです。

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悪夢のエレベーター

木下半太・幻冬舎文庫・2007年

バーテンダーの男性が、気が付くと見知らぬ男女とともにエレベーターに閉じ込められていたという内容です。
全3章あり、章ごとに主人公となる人物が変わります。

数年前、この小説を元にした漫画がインターネット上で紹介されていて、そこから存在を知りました。
当時、漫画の無料試し読みができたので読みました。その頃からずっと続きが気になっていて、原作を購入しました。

この本の帯には、「あなたの予想は100%裏切られる」と書かれていました。
このような一文を見ると結末を当てたくなるのですが、実際、先の予想できないストーリーでした。

まず始めに驚いたのが、漫画の試し読みにも描かれていた、1章のラストです。
そこでは、それまでの登場人物の会話の中に、おかしい点のあったことが明かされます。
主人公の説明があるまで、全然気付きませんでした。知ったときには、テレビで「アハ体験」と呼ばれている映像を見た後のような感覚を持ちました。
この作品で最も好きな場面でもあります。

その後も、驚くことがいくつかありました。
3章では、ある問題が起こります。それに対して、この章の主人公はどのようにして解決するのだろうと思いながら読みました。
プロローグに少しヒントがあったにも関わらず、結末も問題が起こった本当の原因も最後まで分かりませんでした。

意外な展開が連続するところが面白い作品でした。

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ROAR OF CIRCUS MANSION - 雄叫びのサーカス館 -

残酷描写あり・RPGツクールVX製・ホラーADV・洋風・短編・
難易度やや高め・ED3種類(真ED1種類)

サーカス団に所属してるライオンが、不思議な空間に迷い込むという内容です。
物語自体はフィクションです。ただし、史実を元に製作された作品であるそうです。

私自身の話になりますが、今までに計3回サーカスを生で見たことがあります。そのうち初めて見に行ったときのことは、悪い意味でよく覚えています。
そのときの最初の演目は丸太渡りでした。ステージから離れた席に座っていたことと、自分が小さかったことから、何が行われているのか全く見えませんでした。
ただ、会場が暗くなり、近くにいた親が、「落ちたか」と言っていました。そのため、失敗して誰か怪我をしたのだろうかと思いました。しばらく経って他の演目が始まりましたが、それ以降は何を見てもつまらないと考えていました。

このゲームをプレイして、私が見たサーカスはまだまともな方だったのだと思いました。
この作品で、昔はかなり残虐的なものであったと知りました。当時のようなことが行われなくなって良かったと感じました。
グラフィックが美しく、そこからも「サーカス」というものの怪しい雰囲気が伝わってきました。

後半では、主人公の過去や、もう1人のメインキャラであるピエロとの関係などが分かります。
主人公が優しい存在だということが分かり、次第に好きになっていきました。
エンディングはどれも怖かったです。

追いかけられる要素がありますが、最初以外はあまり難しくありませんでした。
謎解きは一部分からなかったものがありました。けれども、制作者の方のサイトに載っているヒントを参考にして、解くことができました。

制作者の方のサイトはこちらです。

2021年8月14日追記……現在、サイトはリンク切れです。ゲーム自体は、「ふりーむ!」で公開されています。

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今宵サンタは街角で。

NScripter製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし

クリスマスにまつわるノベルが4本収録されている短編集です。
4つの物語には、少しずつ関連し合っている部分があります。

この作品をプレイして、サンタはいると確信しました。
とはいっても、トナカイのひくそりで空を飛ぶような存在のことではありません。他の人に夢や希望を与える人のことです。
そして、そういったことをしようと考えるきっかけと勇気があれば、誰にでもなれる可能性があるのだと思いました。

どの物語でも、幸せそうな人々が描写されていて、こちらも嬉しい気持ちになりました。
その中でも特に最後に読めるようになる話が、どのような展開になるのか気になりながら読めたため、特に好きです。

進行状況によって少しずつ変えられるようになるタイトル画面も面白かったです。

制作者の方のサイトはこちらです。

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最後のお願い

RPGツクールXP製・RPG・ファンタジー・短編・難易度普通・ED1種類

主人公が幽霊から人助けを頼まれるという内容です。2人は「人助け」を行うため、雪山の洞窟へと向かいます。

主人公のステータスには、「自称サンタ」と書かれています。着ている服が緑色なので、始めは本人がそう言っているだけなのかなと思いました。
しかし、最後までプレイすると、周囲に希望を与える、本当にサンタのような存在であるように思いました。特に、幽霊に贈ったものは、想定外で驚きました。

戦闘では、攻撃を与えたり受けたりする際にキャラクターが動きます。
そこからキャラクターの個性が想像できて、眺めることが楽しかったです。ラスボスが使う技のアニメーションが特に好きです。

マップは一本道なので迷うことがなく、プレイしやすかったです。

制作者の方のサイトはこちらです。

2021年8月14日追記……現在は、サイトがなくなっているようです。

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