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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

感想を書くにおいて

フリーゲームの感想を書くとき、心掛けていることが主に3つあります。
記事を投稿する前にチェックするのは自分のみなのできちんと実行できていないこともあるかもしれませんが、一応気を付けようとしていることを書いておきます。

1つ目は、プレイをしたことがない方にも意味が伝わるようにするということです。
これについては、中学3年生の頃に読書感想文の書き方を教えてくれた、国語の先生の影響が強いです。
学校の宿題としての読書感想文とフリーゲームの感想では、異なる点が多々あります。しかし、「意味が通じるように書いた方が良い」ということは、共通していえることだと思います。
先生から聞いた話の例を挙げるとすれば、文章中に突然、それまで登場していなかった人物の名前が出てくる一文があると、読んだ人は「この人誰?」と考えてしまうというものがありました。このような場合は、思い切ってその文章を削除する勇気を持つことも必要だということを勉強しました(今思えば、何故他の先生や読書感想文の書き方を説明している本からは教えてもらえなかったのかが疑問なのですが)。

2つ目は、なるべく長文にならないようにするということです。
これは、このブログより、ここで今まで感想を書いてきたフリーゲームに触れることに時間を費やしていただきたいからです。
とはいっても、「はじめに」という記事やこの記事なのように、どうしても長くなってしまう場合もあります。それに関しては許してください。

最後は、難しすぎる単語はなるべく使わないということです。
単純にあまり知らないからというものもありますが、それ以上の理由は、高校生の頃のクラスメイトの発言によるものです。その人は私よりずっと頭が良く、生徒会長を務めていて、スピーチも文章を書くことも得意な人でした。
ある日、養老孟司の著作(『バカの壁』だったかそれ以外だったかは忘れました)の一部が抜粋された問題が、模試に出てきました。それは、初めて目にする単語がたくさんあるものでした。
昼食時にその評論について彼女は、「文章というものは誰にでもわかるように書くものでしょう」と話していました。私は中学生のときに「文章は読んでいる人に意味が伝わるものを書くべき」と知ったため、うなづきながら、「全くもってその通りだ」と心の中で呟いていました。

上に挙げた3点が、このブログの主な方針です。
本当は中学の国語の先生と読書感想文に関することなどは、もっと語りたいことがあるのですが、記事の本題とは外れるので省略します。

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冬と夜空とゆきだるま

RPGツクールVX Ace製・RPG・ファンタジー・短編・難易度低め・ED1種類

1人の男性と2人の子どもが、ある雪国を訪れるという内容です。
制作者の方の他の作品と関連する要素が一部あります。ストーリー自体は独立しているので、単体でプレイしても支障はありません。

普通にプレイした場合だと、すぐに終わります。
しかし、このゲームの醍醐味は多くの小ネタが用意されているところであり、それらを探すと総プレイ時間が少し増えました。敵のキャラクターを含め、会話が微笑ましかったです。
ゲームファイルに同梱されているテキストにヒントがあるので、イベントを見つけやすかったです。

紹介ページにある説明文の通り、平和な物語だったという感想を持ちました。
クリアしたときは、もう少しこの世界に浸っていたいと思いました。

制作者の方のサイトはこちらです。

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虹の魔女と絵の具の王子様

15歳以上推奨・一部残酷描写あり・ノベル・ファンタジー・短編・
選択肢あり・難易度低め・ED3種類

絵の具の国に住む魔女が、1人の少年と出会うという内容です。
どちらかといえば女性向けかもしれません。

メイン2人は、何も悪いことをしていなくても、周囲の思い込みにより非難されることが多いという共通点があります。
だからこそ、お互いに認め合い、通じ合うことができるのかもしれないと感じました。

エンディングは悲しい結末が2つ、幸せな結末が1つです。
選択肢は私の場合だと、自分が少年の立場だったらどちらが嬉しいかを考えて選ぶと、ハッピーエンドに辿り着きました。ただし、異なる意見を持っている人も結構いるような気がします(迷ったとしても、サイトに攻略のヒントがあるので安心です)。
ハッピーエンドを見た直後は、この2人には末永く幸せになって欲しいと思いました。

スチルは1番最初に出てきたものが、キャラクター以外もきらきらとしていて特に好きです。
その他のスチルも、綺麗で眼福でした。

制作者の方のサイトはこちらです。

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余った傘はありません

鳥居みゆき・幻冬舎文庫・2015年

双子の姉妹をはじめとする、様々な人間模様が描写された短編集です。
それぞれの物語は、他の物語のどこかにリンクしている部分があり、連作となっています。

構造が特殊であるため、読み始めたときは戸惑うことがありました。しかし、次第に世界観にはまっていきました。
どこにはまったかというと、ネタや仕掛けを交えながらも、人間のダークな部分に触れていたところです。

この本に出てくる登場人物は、精神的に問題を抱えているような人物がほとんどです。
けれども、背景描写はリアルで、このような人たちが日常に潜んでいる可能性、あるいは、いつか自分かそうなってしまうが可能性があるように思えました。

サイコホラーとして印象に残ったのは、「うちのハンバグー」という話です。
オチを知った後だと、作中と近い状況を、現実で見たことがあるような気がしました(おそらく気のせいなのですが)。
もう1つ、「↓ラブレター」という話も、インパクトが強いものでした。読んでいる間は気付かなかったのですが、後から仕掛けを知って、驚愕しました。

「面白い」という意味で好きな話は、「チェックメイト」と「濡れた未亡人」です。
前者は、作者が芸人ということもあり、お笑いが題材となっています。これに関しては、元ネタを知っている方が理解しやすいです。作者が自画自賛をしているような場面があり、笑えました。
後者については好きだと書くと、中身を知っている方には、どこの男子中学生かと言われるかもしれません。そのような物語です。文章から、そこには1つも描かれていない、全く別の情景を思い浮かべることができるところに、発想力のすごさを感じました。

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指切りエンシェント

15歳以上推奨・残酷描写あり・吉里吉里製・ギャルゲー・現代学園もの・
短編・難易度普通・ED4種類・攻略対象2人

無条件で女の子からモテる少年を、幼馴染と後輩の2人が取り合うという内容です。
ヤンデレがテーマとなっています。

文章だけでなく、BGMやメッセージウィンドウのデザインなどにも不穏な空気が漂っていて、「何かが起こる」という予感をさせてくれました。
相手を愛しているが故の狂気は、痛々しくて、記憶に残りそうだと思いました。

幼馴染の勝負服や、後輩のあどけなさに魅力がありました。
けれども、1番好きなのは主人公です。はじめは言動がきついと感じましたが、彼の迎える結末やこれまでの境遇を知ると、許すことができました。

おまけから攻略のヒントを見ることができたことが嬉しかったです。

制作者の方のサイトはこちらです。

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