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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

幸を運ぶ怪物

15歳以上推奨・残酷表現あり・ティラノスクリプト製・ホラーノベル・
現代日本もの・中編・選択肢あり・真ED1種類

ボランティアで様々な人の相談を受けている、1人の女性の記録を見るという内容です。
本編とおまけで構成されています。プレイ時間は、紹介ページに記載されていたものの倍以上掛かりました。

本編は、ある程度読み進めると、休憩をするかどうか、選択肢で尋ねられます。「休憩をする」を選ぶと画面が閉じ、本当に休憩をすることになるところに、新しさを感じました。
おまけは、同梱されている攻略テキストが必須でした。

注意書きにも出てきますが、この作品の一部はノンフィクションです。
はっきりとは明示されませんが、「この場面は当てはまりそう」と予想できる場面はいくつかありました。また、私自身の経験や思想と重なる部分もあり、「この部分を他の人にも読んで欲しい」と感じた箇所が、おまけを含めて複数ありました。

この物語には、人助けをされる側、人助けをする側の双方の視点の描写があります。
どちらにもいえることですが、一時的に助かっても、その後別の問題が起きる可能性があります。場合によっては、状況が悪化することもあります。
そのようなとき、助けられる立場なら「あのときあんな助けられ方をされなかったらこんな目に遭わなかったのに」、助ける立場なら「余計な手出しをしなかった方が良かったかもしれない」と考えてしまうことが、私にはよくあります。
こういった発想をする人間がいるということを、主人公は把握していそうでした。

世の中には、助けを求めている人がたくさんいます。しかし、どのような人でも、全員を助けることはできません。
そして、「助けたい人がいるのに助けられない。誰か助けて欲しい」と求めても、なかなか届かないし、そのような人を助けることは難しい気がします。
このような現状を打破する方法は何か知りたいと、プレイしながら思いました。

結末は、これしかなかったのだろうと感じました。
長くなったためこれ以上は控えますが、他にも書きたいことがたくさんある作品でした。

この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。

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