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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

Last Song-ラスト ソング-

ティラノスクリプト製・ノベル・洋風・ファンタジー要素あり・
中編・選択肢なし・ED1種類・一部ボイスあり

少女がメイドとして働くために訪れた屋敷で、天才作曲家と出会うという内容です。
そして彼から、衝撃の事実を告げられます。

ストーリーは基本的に、シリアスで残酷なものでした。
しかし、どちらかといえば明るめのBGMが多く使用されていて、重さが緩和されていたように感じました。
また、メイン2人の純粋さにも好感が持てました。

作中で作曲家は、音楽が周囲の人から評価されることについて、自分なりの考えを語ります。
音楽に限ったことではありませんが、評価というものは、誰からされるか、どのような中身なのかなどによっても受け取り方が変わるものであり、有名な賞をとることだけが全てではないのだと思いました。

本編を読み終わった後に変化するタイトル画面も印象的でした。

制作者の方のサイトはこちらです。ボイスがメインとなっています。
作品自体は、「ふりーむ!」で公開されています。

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博士はすべてを終わらせることにした

ティラノスクリプト製・ノベル・女性向け・SF・短編・
選択肢あり・難易度普通・ED3種類(真ED1種類)

人類が滅亡しそうになっている未来で、博士とアンドロイドが世界を救うための研究をするという内容です。
主人公はそのさらに未来から、彼らの軌跡を辿ります。

特殊な構成でありながらも、文章がわかりやすくて読み進めたくなる物語でした。
イラストは表情の変化から、人間とアンドロイドの違いについて考えたくなるものでした。

人間には打ち明けられないことでも、相手がアンドロイドなら全てを受容してくれそうで、教えられることもあるのかもしれないと思いました。
博士とアンドロイドの関係は、伏線から気付くことができました。けれども、彼らが持っていた想いは、予想していたよりも大きいものだったように感じました。
ルートによって、タイトルの意味が変わる点が面白かったです。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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君は君の信じた道を

ティラノビルダー製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・
難易度低め・ED2種類

喫茶店でアルバイトをしている男子大学生が主人公の物語です。
彼は、あることをきっかけに、バイト先の先輩と新人という2人の女の子のうち、どちらの意見に同意するかを選ぶことになります。

どちらか一方を選ぶと、もう1人とは離れることになります。しかし、両方を選ぶことはできません。
2人も喫茶店に貢献していて意見自体は間違ってはいないため、いなくなった後に「まだいて欲しかった」と感じる場面がありました。
そのため、大切な決断をするときは、別の大切な存在を犠牲にしなければならない場合もあると実感させられました。

どちらのルートでも、ヒロインの家族間の問題に踏み込むことになります。
主人公が近くにいたからこそ、彼女たちは勇気を持つことができ、解決に向かって動き出すことができたのだろうと思いました。
また、喫茶店の店長のアドバイスに、好感が持てました。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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常世渡

ティラノスクリプト製・ホラーノベル・現代学園もの・短編・
選択肢あり・難易度普通・ED5種類(真ED1種類)

高校生の男女4人が、学園祭前夜に旧校舎で怪談話をするという内容です。
誰の怪談話を読むかによって、ルートが分岐します。

最初はどうすればルートが分岐するのかがわからなくて、ノーマルエンドを数回見ました。
条件に気付いてからは、すぐに回収することができました。

はじめのうちは怪談話に対して、怖い話というよりは不思議な話だという印象を持っていました。けれども、舞台となっている土地の秘密を知っていくと、ホラーだと認識できるようになりました。
また、各キャラクターごとのエンディングが全てトゥルーエンドに繋がっていて、面白かったです。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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SHADOW

15歳以上推奨・残酷描写あり・一部性的表現あり・RPGツクールMV製・
ADV・現代学園もの・長編・難易度普通・ED1種類・ゲームオーバーあり

男子高校生が転校先の学校でいじめを目撃し、巻き込まれないようにしようとするという内容です。
しかし、それが次第に、大きな事件へと発展します。
ラストシーンからエンディング後のおまけまでの間は文章量が多いもののセーブができないので、時間に余裕のあるときにプレイすることを推奨します。

全4章で、どれも学校で起こった問題を期限以内に解決することが目的となっています。
クリアするために必要な条件はゲーム内のメモで確認できるので、探索がしやすかったです。
しかし、選択肢を間違えるなどで条件が満たせなかった場合、登場人物のうちの誰かが犠牲になるゲームオーバーを見ることになるため、緊張感がありました。

作中では数々の、えげつない事件が起こります。
そしてその解決方法も、誰かが酷い目に遭うようなえげつないものでした。
解決方法を考える主人公は、自分に火の粉が降りかからないように他の人を動かしていくという手段を取っていて、怖さがありました。
一方で、周囲の登場人物に関しては、主人公1人だけに頼り切ってしまうという危険性を感じました。

ただ、それはこの物語の中だけでなく、リアルでも起こり得ることだと思いました。
登場人物たちの、自分がやりたくないことを誰かに強制的にさせたり、悪い出来事があったときに「自分は悪くない」と考え誰かのせいにしたりする行為を、「いけないこと」だと判断したくなりました。しかし、動機や全体的な流れを見ると、そうせざるを得ない状況だったのかもしれないという気持ちになりました。また、似たようなことを私自身も過去に行った、あるいは今後行う可能性もあるため、完全には否定しきれないと感じました。

一連の事件には、黒幕が存在します。
各キャラクターの台詞などを参考にして予想しながらプレイしたものの、真相は想定を超えていました。
制作者の方は頭が良いのだろうなと思いました。

基本的にはシリアスですが、モブキャラの台詞やおまけシナリオなどにはコメディ要素もあります。
特に、2章終了後のおまけはすれ違いコントのようで面白かったです。

制作者の方のサイトはこちらです。
ゲーム自体は、「ふりーむ!」で公開されています。

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