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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

クウゲキ

12歳以上推奨・吉里吉里製・ノベル・現代ファンタジー・和風・中編・選択肢なし・ED1種類

女子高生が従兄弟や幼馴染と夏休みを過ごすという内容です。
ただし、あることをきっかけに、彼女は妖怪たちと関わることになります。

文体、イラストともに和風らしさが際立っていました。
文章については、初めて見る単語が多くありましたが、ふりがなが振ってあったので助かりました。
イラストについては、アイキャッチが挿入されるときの演出が特にすごいと思いました。

ストーリーは基本的に、夏休みの出来事が描写される日常シーンと、妖怪たちやそれに近いものが住むとされる「クウゲキ」に関するシーンが交互に書かれながら進みます。
日常シーンでの登場人物が幸せそうで、こちらを読むことが特に楽しかったです。
しかし、後半で日常と「クウゲキ」との関係を知ると、ただ「楽しい」だけものではなかったことがわかりました。

全ての真相が判明する終盤の展開は、ものすごく壮大で予想の斜め上のものでした。
また、主要人物全員にそれぞれ目立つ場面があったことが印象的でした。

制作者の方のサイトはこちらです。

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雨だれ

NScripter製・ホラーノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類

いじめられていた女子小学生が、雨の降る日に不思議な少年と出会うという内容です。
その日から、彼女の周囲の環境に変化が起こっていきます。

主人公である女の子は、悩みや嫌だった出来事を少年のみに話します。彼女の気持ちには、共感できる部分がありました。
少年は、主人公以外の人間には見えない存在だからです。現代の社会では、誰にも言いたくないことを誰かに相談すると、相手が他の人に伝えて噂が広がることがあります。
それに対して、このノベルに登場する少年が相手だと、何を喋っても他の人に話されるという心配はないだろうという考えに至りました。

はじめのうちは、この作品は因果応報がテーマになっているのだと予想していました。
近い描写はありましたが、全体的なストーリーはそれだけではありませんでした。
少年の正体が判明し、周囲への影響との関連性がわかると、彼に人間味があるように感じました。

制作者の方のサイトはこちらです。

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幽霊と青年

WOLF RPGエディター製・ADV・現代日本もの・短編・難易度普通・ED2種類(真ED1種類)

幽霊になってしまった青年が、気付いたら誰かの部屋にいたという内容です。
彼は、部屋から出るための方法を探します。

このゲームには、主人公が幽霊という設定ならではのシステムがあります。
はじめのうちはどうすれば良いか迷うことがありましたが、慣れるとこのシステムが面白いと思えるようになりました。

ストーリーを進めることで、主人公および部屋の住人の過去が判明していきます。
どちらも心身ともに、昔とは大きく変化があったのだなあと感じました。彼らの心境に変化が起こった場面の中には、切ないものもありました。
そして、2人の関係性を知ると、両方に好意を持てるようになりました。

ストーリーに大きく関わってくるあるもののドット絵が細かく描かれていて、印象的でした。

製作者の方のブログはこちらです。

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カズマと久我山の奇妙な廃校探検

15歳以上推奨・BL要素あり・性的表現あり・RPGツクールVX Ace製・
ホラーADV・現代日本もの・短編・難易度普通・ED3種類(真ED種類)・ボイスあり

幼馴染の男子2人(カズマと久我山)が廃校へ肝試しへ行くという内容です。
カズマは久我山に、「怖がったらエロいことをされる」という条件を出されます。

マップやBGMはレトロ感漂う一方、立ち絵やイベントが起こるシーンのスチルはアニメ風の絵が使用されていました。
両方が組み合わさっていても違和感がなく、どちらの雰囲気も気に入りました。

このゲームは、探索することで「恐怖ポイント」を集め、それによってカズマに「エロいこと」をするというシステムがあります。
作中にはいくつかキーワードがあり、見つけることで怪談話を聞くことができます。
怪談の内容は選択肢によって変化し、カズマの反応によって、得られる「恐怖ポイント」の数値が変わります。

ゲームのシステムにある「エロいこと」は、一切しなくてもエンディングを迎えることができるため、苦手であれば避けるという手段も選べます。
けれども、台詞や表情の変化がたくさんあり、ボイスも何回も聞きたくなるもので、いろいろと試したくなりました。
このシステムに関しては、自分にとっては難易度が高く1周目ではイベントを最後まで見ることができませんでした。その代わり、2週目で全てクリアして、達成感を得ることができました。
ちなみに、一度読んだ文章を早送りすることができるので、2週目プレイはしやすかったです。

怪談話は、オカルト的な展開になるものもあればサイコホラーになるものもあるなど、レパートリーが豊富で楽しめました。
物語の中におかしい部分が出てきたらツッコミが入れられていたことも嬉しかったです。

そして、この作品で最も重視したいのは、BLゲームだからこそ語られるホラー要素が含まれている点です。怪談話の選択肢次第でそのような展開になる場合もありますし、ストーリー全体に関わってくるものもあります。
以前、ネット上のどこかに「BLとホラーは相性が良い」と書かれていたのを見て、当時からその考えに同意していました。このゲームをプレイして、改めてその通りだと思いました。

ゲームの詳細サイトはこちらです。エンディング分岐のヒントも載っています。
リンク先は15歳以上推奨ですが、制作者の方のサイト自体は18禁なのでご注意ください。

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以下ネタバレ

オキナワ とある最強伝説

ティラノビルダー製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度低め・ED5種類(真ED1種類)

沖縄で暮らしているある家族の家に、恐ろしいものが現れるという内容です。
登場人物たちはそれを倒すために奮闘します。

このノベルに出てくる「恐ろしいもの」は、苦手な人の方が多いのではないかと思います。
フィクションの中の存在であってもあまり目にしたくないものだったのですが、モザイクがかかっていたのでなんとかなりました。

選択肢は全て2択で、間違えるとすぐにバッドエンドとなります。その代わり、エンドを見た後前の選択肢に戻ることができ、全ルートの回収が楽でした。
各選択肢の片方は基本的にはギャグ寄りだったので、どちらが正しいか予想を付けやすかったです。

ストーリー展開にスピード感があって、あっという間に終わったような気がしました。

また、方言や気候に関する描写など、沖縄らしさが特徴的だったことも面白かったです。

この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。

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