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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

俺と付き合ってくれませんか?

ティラノビルダー製・ノベル・現代学園もの・短編・選択肢あり・
難易度普通・ED4種類(真ED1種類)

ストーリーは、タイトルの通りです。
高校生の男女の三角関係が描写されています。

立ち絵は棒人間で表示されます。
けれども、文章から可愛さが伝わってきて、和みました。

主人公とライバルの関係性が興味深かったです。
どちらもヒロインを大切に想っていて、彼女を取り合おうとしながらもお互いに対する理解を深めていく過程が面白かったです。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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モラトリアムを君と

12歳以上推奨・一部残酷表現あり・ティラノビルダー製・乙女ゲー・
現代日本もの・短編・難易度低め・ED2種類・攻略対象1人

事情により、社会的な生活から離れて過ごしている男女の恋愛が描写された物語です。
作品紹介ページに注意書きが載っているので、プレイされる際は参考にしてください。

メイン2人の関係性は、一般的には、評価されるべきものではありません。
ただ、彼らの場合は、こうしていなければ生きていけなかったという状況にあったため、完全には、否定しきれないように感じました。

この物語のポイントは、いつかは必ず別れないといけない日が来るということを、主人公たちが実感しながら生活を送っているという点だと思います。
未来のことをきちんと予想している上で一緒にいるからこそ、身に沁みました。

この作品は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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魔女と蝶の夢

百合要素あり・RPGツクールMV製・ADV・ファンタジー・短編・
難易度低め・ED1種類

とある呪いがかけられた世界で過ごす、魔女と村長の娘の関係性が描写された物語です。
百合要素は軽めです。関連作もありますが、単体でプレイしても問題ありません。

作中で登場するアイテムには、クリアするために必要のないものが多々あります。
けれども、小ネタが多く含まれていて面白かったです。探索するほど世界観を把握することができるため、可能な限り入手したいと考えながらプレイしました。

ストーリーは、「呪い」というものによる寂しさもありますが、その中でささやかな喜びを得る登場人物に好感が持てるものでもありました。
終わった後に余韻が残る作品でした。

製作者の方のサイトはこちらです。
ゲーム自体は、「ふりーむ!」で公開されています。

2023年1月5日追記……現在は、サイトがなくなっています。

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青い春を数えて

武田綾乃・講談社文庫・2021年

女子高校生5人の心情が描写された連作短編集です。
長文になるため、最後の2段落を読んでいただくだけでも構いません。

この作品に登場する人物は、それぞれが異なった価値観を持っています。
しかし、価値観の違いを受け入れながらも、他者と関わっていこうとしているところに、魅力を感じました。
その中でも特に、言葉の扱い方について書かれていた点が印象に残りました。

最近ニュースサイトで読んだ記事に、「『実は傷ついてます。』絶対言わないで!最悪な『誉め言葉』があった!」というものがあります。
ちなみに、記事を載せていたのは、「beautyまとめ」というサイトです。リンクはこちらです。

記事に書かれていた最悪な「誉め言葉」とは、「いい人」、「まじめだね」、「イケメン」の3つです。
この3つ全部を複数人から言われた人を知っているものだから、つい笑ってしまいました。
この記事に対しても私に対してもどう思おうが自由です。ただ、そのような発言をしている人が、全く同じ言葉を誰かから言われたらどう考えるのかは気になりました。

同じように、発言した人には全く悪気はなくても、言われた側が不快に感じる可能性のある言葉があります。
それが、この本で触れられている、「可哀想」という単語です。世の中にはいろいろな人がいるので、自分は不幸だから「可哀想」と言われると嬉しいというタイプの人もいるとは思います。
ただ、私の中ではこの言葉は、人から言われたくないし、人に言いたくもない単語の上位に入ります。その主な理由は、この小説及び井手上獏さんの解説に書かれています。そのため、かなり好感が持てる本でした。

また、井手上さんは解説で、「色々な人に関わることができる」という状況にいるため、「それを活かして価値観を無限大に広げて、まだまだ自分の知らない部分をどんどん知っていきたい」と書かれています。
一方、私の場合、色々な人に関わるために積極的に外に出ていくことは面倒だと感じます。勇気が必要なこともあります。

けれどもその代わりに、多種多様な価値観を持ったキャラクターが登場する、フリーゲームというものがあります。クリア後にあとがきを読んだりサイトを見たりすると、本編をプレイするだけでは気付けない、製作者の方々が持っている様々な考えを知ることもできます。
そして、フリーゲームに触れていなかったら、このような価値観を持っている方がいると知る機会はなかっただろうなと思うことが多々あります。
そのため、フリーゲームを通して価値観を広げたいと感じました。といったことを考えられるような、面白い小説でした。

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静寂には遅い

12歳以上推奨・残酷描写あり・WOLF RPGエディター製・ホラーADV・
現代・短編・難易度普通・ED1種類

1人の女性が、とある部屋から聞こえてくる声を止めようとするという内容です。
全4章で、各章が終わるごとにオートセーブされます。

探索面では、アイテムを入手する方法に気付くまで時間がかかることが時々ありました。
しかし、総当たりしていれば必ずエンディングに辿り着けるようになっていたため、途中で中断せずにクリアできました。

ストーリーは、全てが語られているとはいえないものの、マップから考察できる点が好みでした。
人間の怖さを感じるようなものでした。

製作者の方のサイトはこちらです。

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