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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

月の炎

板倉俊之・新潮文庫・2021年

皆既日食が起こる時期に、連続放火事件が起こるという内容です。
主人公である男子小学生は、友達と一緒に犯人捜しをします。

単行本で発売されていた頃から気になっていましたが、当時は書店からすぐなくなったので入手できませんでした。
しかし、ちょうど皆既日食があった今年に読めたため、良かったかもしれないと感じました。

ミスリードが多く、予想のつかない展開の連続でした。後半の伏線回収もすごかったです。
犯人を当てることができる人は、かなり少ないのではないかなと思います。

ミステリー要素だけでなく、青春要素にも魅力がありました。
主人公とヒロインをはじめとする登場人物たちの人間関係には、考えさせられるものがありました。

個人的には、日本神話に関連する表現が特に印象に残りました(「日本神話」という単語を出すだけでもネタバレになってしまうかもしれませんが、これだけでは中身はわからないはずなので大丈夫だと判断させていただきます)。
様々な面で、絶賛したくなる小説でした。

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シリアルキラーの名前

BL要素あり・吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・
長編・選択肢なし・ED1種類・ボイスあり

バーで働いている青年が、客の1人と仲良くなるという内容です。
第1章と第2章で、語り手が変わります。

製作者の方の他の作品にも共通しますが、シナリオ、背景を含むイラスト全て、動画演出、BGMなどを1人で担当されています。この作品に関してはボイスは他の方も参加されています(他の作品では、製作者の方が1人で主要人物全員を演じています)が、メインキャラクター2人のボイスは製作者の方によるものなので、相変わらずすごいと感じました。
スチルやアニメーションも多く、飽きさせないような工夫が凝らされていました。

この物語のメインとなる2人は、性格も雰囲気も正反対のタイプです。
だからこそ、お互いに対して自分に持っていない魅力を感じ、惹かれ合うのだろうと思いました。
第2章の語り手による心情描写や彼の過去には、いくつかは共感できる部分がありました。

恋愛ものですがタイトルから察せられるように、2人の関係には危うさがあります。
けれども、夢中になった時点で、相手がどのような行動をしても関係を維持するという選択肢しか思い浮かばない状況であったように感じました。また、片方にとっては認めてもらえる相手が他にいないということから、離れがたき存在になってしまったのだろうなと考えました。
そのため、プレイし終わった後は切なさが残りました。

製作者の方のサイトはこちらです。

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しらない街のあの子の噂

12歳以上推奨・残酷表現あり・RPGツクールMV製・ホラーADV・
現代日本もの・短編・難易度やや高め・ED5種類(真ED1種類)

男子中学生が、異世界へ迷い込むという内容です。
彼は、そこで出会った少女に手助けをされながら、元の世界へ戻ることを目指します。

この作品には、ゲームオーバーになるポイントが複数あります。それぞれ異なったアニメーションを見ることができ、そこが面白かったため、全て回収しました。
謎解きは後半が難しく、製作者の方のサイトに載っているヒントを参考にしました。

ホラーではありますが、異世界という舞台設定と主人公の明るい性格のため、怖さは控えめだったように感じました。。
トゥルーエンドで判明するヒロインの背景には、考えさせられるものがありました。

作中では都市伝説が元となっているネタが多く登場するので、それらについて詳しく知っているほど楽しめると思います。
ただ、END5で重要な役割を持っているキャラクターについては、謎が残りました。もしも今後、その謎が判明するようなゲームが公開されたら、プレイしてみたいと感じました。

製作者の方のサイトはこちらです。

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いたずらマモノとスケープゴート

12歳以上推奨・一部残酷描写あり・BL要素あり・ティラノビルダー製・
ノベル・ファンタジー・短編・選択肢なし・ED1種類

生贄として魔物の元を訪れた人間が、魔物と一緒に暮らすことになるという内容です。
ハロウィンがテーマとなっています。

本編は、短い物語3本で構成されています。区切りをつけやすく、読みやすかったです。
また、立ち絵の変化やスチルが豊富だった点も楽しめました。

人間と魔物は種族が違うため、価値観や生活の基準など、異なる面が多々あります。
それでも、少しずつお互いを認め合おうとするところに、魅力を感じました。

製作者の方のサイトはこちらです。
作品自体は、「ふりーむ!」で公開されています。

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Paint Over

ティラノスクリプト製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類

美術部に所属する男子高校生が、絵が描けなくなって悩むという内容です。
彼は、先生や同級生からアドバイスをもらいます。

主人公が描いている絵は、紅葉をテーマにしたものです。それに対して先生は、紅葉のライトアップイベントを紹介します。
理由は読み進めていくことで少しずつ判明するのですが、的確なアドバイスだったように感じました。
また、同級生の語る経験談にも、説得力がありました。

終盤に出てくるスチルが印象的でした。
本物の紅葉を観察したくなるような作品でした。

製作者の方のサイトはこちらです。
作品自体は、「ノベルゲームコレクション」で公開されています。

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