フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
吉里吉里製・ノベル・現代学園もの・恋愛要素あり・長編・選択肢なし・ED1種類
日時計が特徴的な高校が舞台で、文芸部の男子高校生が主人公の物語です。
まず、OPが好きです。アニメーション映像で、これからどのような物語が始まるのだろうかと期待できるものでした。
そして、理系ノベルではあるものの、数学が苦手な自分にとってもストーリーが分かりやすいものでした。
「ナブラ」という言葉は、存在自体をこのノベルで初めて知りました。他にも、文章中に初めて見る単語がいくつかありました。
しかし、それらがどのようなものなのか知らなくても、ラストを迎えるまでの過程が楽しめる内容でした。ただ、数学について詳しく知っていれば、より楽しめたかもしれません。
登場人物の名前に必ず数に関係する漢字が入っているところも面白かったです。
これは、初プレイ時には気付かなくて、2週目で分かりました。
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吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・短編・難易度低め・ED複数
高校の化学で習う元素周期表が題材となっている作品です。
キャラ紹介にあたる「君のための最初のソラゴト」、周期表の語呂合わせを使った物語が読める「君に捧げる化学のソラゴト ~周期表~」、クイズになっている「君に捧げる化学のソラゴト ~周期表 元素配列 確認編~」の3つがあります。
ストーリーを楽しみながらも、勉強した気分になれて面白かったです。プレイした後に忘れてしまった元素もあるのですが。
「~周期表~」は、語呂合わせを元にした物語が新鮮でした。こういう想像力が欲しいなとも思いました。
「~周期表 元素配列 確認編~」は、「ヒントを聞く」という選択肢を選んだときに読める雑学についての会話が好きです。
クイズは、選択肢が分かりやすく、間違えても選び直すことができるので易しかったです。
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15禁・残酷描写あり・ノベル・現代日本もの・中編・選択肢あり・難易度普通・ED4種類
上にも書きましたが、このゲームには残酷描写があります。かなりグロテスクなので、苦手な方は絶対にプレイしないでください。
トイレ掃除の仕事をしている主人公の男性が、ある宗教施設の中に入ることになり、2人の女の子と出会うという内容です。
プレイ前は主人公とヒロインが苦難を乗り越えながらも仲良くなる話なのかなと思っていました。しかし、全然違いました。
ヒロインがあまりにも酷い目に遭うので、どこかで救われてほしいと考えながら読み進めていました。
ストーリーは、完全に理解できたとは言えません。
ただ、プレイ中はずっと展開が気になる内容だったので、存在を忘れられない作品の1つになりました。
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吉里吉里製・ノベル・現代学園もの・短編・選択肢なし・ED1種類
男の子が女の子と夜の学校を歩くという内容です。
「夜の学校」というものに対して、小学生くらいの頃からなんとなく憧れがありました。そのため、登場人物が夜に学校の中に入って会話をしているだけでもドキドキしました。
けれども、この作品の好きな部分はそれだけではありませんでした。
この作品の舞台となっている学校は、建物の作りが変わっています。
その理由が終盤で分かり、この作品の中で大切な意味があったんだと思いました。
また、登場する女の子は3人いますが、彼女たちの違いや、作中の世界とのつながりを考えることが楽しかったです。
一本道でエンディングも1つのノベルではあるものの、少しだけ、周回プレイをしているような気持ちにもなりました。
この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。
NScripter製・ノベル・現代日本もの・短編・難易度低め・ED5種類
主人公はOLです。駅で取引先へ電話をしようとしたら携帯電話の電源が切れてしまい、公衆電話で連絡を取ろうとするという内容です。
プレイヤーは4つ並んでいる公衆電話のうち、どれを使うかを選ぶことになります。
この作品は、東京駅の八重洲口が舞台となっています。製作されたのが2005年だそうで、舞台となっている東京駅もリニューアル前のものです。
今の東京駅も気になりますが、このゲームが製作された頃の東京駅にも行ってみたかったと思いました。
ストーリーは、選択肢によって結構変わります。
1周目から見られるルートの中では、ending02に向かうルートが特に印象に残りました。スリルがあって、エンディング後の展開も気になりました。
そして、最後に読むことができる5つ目の物語は、人間ドラマを見ているような気分になりました。主人公が少し羨ましくもありました。
私の場合、電話で会話をすることが苦手で人と連絡を取り合うことが少ないというのもあり、公衆電話を使ったことはあまりありません。中学生の頃、何度か親に掛けたくらいです。
しかし、そのような自分でも、公衆電話に残って欲しいと感じる作品でした。
2016年5月19日追記……現在は入手できないようです。