フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
やや残酷な表現あり・吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類
「桜の樹の下には死体が埋まっている!」という、ある物語の一文が題材になっている作品です。
こういうことを書くと怒られるかもしれませんが、私は春になったからといって桜を見に行こうとは思わない人間です。面倒だと考えてしまいますし、人が大勢いる場所が苦手だからです。
そして、お花見スポットまで行かなくても、向かいの家や自宅から歩いて5分くらいの場所にある小学校の塀の上などで、毎日見えるので慣れました。
木に咲く花であれば、祖母の家で咲く椿が1番好きです。理由は、蜜が美味しかったからです。
このような私ですが、この作品に出てくる桜は興味深かったです。
正確に書くとすれば、桜そのものというよりは、桜に関わった人達にですが。
どのくらい興味深かったかというと、プレイ後すぐに元ネタの小説を読んだくらいです。そして、向かいの家に桜があることが不思議だと思うようになりました。
この物語には、現実では起こりえないようなことが起こります。
しかし、情景描写が分かりやすくて、立ち絵がなくても状況を想像して楽しむことができました。序盤から出てくる「ピンク色の髪」をした少女だけは3次元の姿だと想像が難しかったのですが。
制作者の方のブログはこちらです。
2017年8月28日追記……現在は公開停止されているようです。
LiveMaker製・ホラーノベル・現代学園もの・ファンタジー要素あり・
長編・選択肢なし・ED1種類
文化祭の準備期間と文化祭当日の1週間だけ、夕方になると怪異のいる別の世界に行くことがあるという噂のある学校が舞台となっている物語です。
主人公である新(あらた)は、別の世界に迷い込み、様々な人物や怪異と遭遇します。
全6章ですが、文章、キャラクター、演出のどれもが私の好みで、第1章の段階でこの作品を気に入りました。
演出面については、背景もオリジナルのものだったり動きが結構あったりと、すごいと感じました。差し込まれるCGで基本的にキャラクターの目を見せない点も好きです。
この作品のテーマである祭りのシーンは、怖い部分もありますが、楽しそうでもあり行ってみたいと思いました。
ストーリーについては学園ホラーというジャンルだけでも好きなのですが、もう1つ好きな要素があります。
男の子同士の友情です。新とは初対面のキャラでもお互いに支え合っていて、理想的でした。
というのが、4章くらいまでの感想です。
5章以降の感想は、右下にある「以下ネタバレ」という文字をクリックすると出てきます。
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2019年9月9日追記……リメイク版である、「Aくんと祭のむこう あやなす」の共通ルートが公開されました。基本的な流れは同じですが、一部の文章や演出など変更点があり、こちらも楽しめました。今後、選択肢及び他のルートも追加されるようなので、期待しています。
NScripter製・ノベル・現代ファンタジー・短編・選択肢なし・ED1種類
大学生の主人公が春休みに祖父の家に行き、不思議な少女と出会うという物語です。
結末は大体は予想通りでした。けれども、それまでの過程は予想できなくて、読むのが楽しかったです。
主人公と少女が良い雰囲気になると微笑ましくもありましたが、複雑な気分にもなりました。予想通りとはいっても、一部予想していなかったシーンもありました。
また、この作品には伏線が結構あったので、見つけたときは嬉しかったです。
始めのうちは気付きませんでしたが、背景の絵をよく見ると、場面に合わせて蝶の位置などが変わっていました。細かい部分まで拘られていて面白いと思いました。
この作品は、こちらからダウンロードできます。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類
卒業式を迎えた男女2人の物語です。
実際にはこのようなことはないんだろうなと思いながらも、場面が想像できました。
一部、作中の2人の真似はして欲しくないという場面はありました。けれども、全体的には爽やかで、2人の関係が羨ましかったです。
文章と背景写真から伝わってくる雰囲気が好みでした。
この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。
Livemaker製・ノベル・現代日本もの・選択肢あり・短編・難易度普通・ED複数
学校の屋上で会話をする男女2人の物語です。
選択肢によって、青春ものになったりファンタジーになったりと、物語が大きく変わります。
その違いが面白くて、全ての選択肢を選びました。
また、タイトルにある「ここちよい風」という言葉がいくつかのルートで出てきますが、出てくるタイミングが意外でした。
この作品は、「Vector」で公開されています。