フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・選択肢あり・長編・難易度低め・真ED1種類(バッドエンドあり)
途中で出てくる選択肢のうち正しいものを選び話を進めるゲームです。間違えると即座にバッドエンドになります。
しかし、バッドエンドになっても救済措置のようなものがあり、その時に出てくるキャラのセリフが面白かったので、それ見たさに違うと分かっていてもわざと間違いの選択肢を選んでみたりもしてみました。
この作品はお笑いを題材にしています。このゲームをプレイする以前に、お笑いを題材にした小説を読んだことがあります。それはシリアスなシーンが多かったので、この作品もそうだと予想していました。しかし、コメディの割合が高くて読みやすかったです。主人公と他のキャラとの会話が、漫才のようでした。
また、音楽バンドも物語に関わっています。普通だったらお笑いとはジャンルが違うので違和感がありそうですが、それを感じさせなくて新鮮でした。
作中でどのようなネタをしたのか、ということを知ることができたのは嬉しかったです。
アニメやゲーム・ネットを題材にしたネタが結構出てくるため、元ネタを知らなければ何の話をしているのかこともあります。だけど、分かった時は楽しめました。
メインヒロインの江崎巴が面白くて好きです。彼女の性格を表現するにはシナリオを書く人も自分が面白いという自信がないと書けないだろうなと思って、羨ましいと感じました。
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ゲーム自体は、「ふりーむ!」で公開されています。
吉里吉里製・長編・ホラーノベル・難易度低め・エンディング複数(真ED1種類)
クトゥルフ神話がモチーフとなっているゲームです。
選択肢を選ぶのではなく、出てくる問題に対して答えを入力して進めます。内容をうろ覚えの時はメモを見てヒントを確認することができ、答えを間違えても何回かやり直しができるので、バッドエンドをあまり見なくても真ENDを見ることができます。
クトゥルフ神話そのものについては、影響を受けたと言われている作品にいくつか触れたことがある程度で原作の小説を読んだことはありません。しかし、それでも詳しい解説があったため分かりやすく、原作を読みたいと思いました。
舞台が現代日本だというところも、もしクトゥルフ神話の邪神が日本にいたら、という場面が想像しやすくてわかりやすかったです。
一番印象に残ったのは、トゥルーエンドラストシーンです。「クトゥルフの弔詞」というタイトルの意味が分かるシーンがあり、それが予想以上で凄いと思いました。この部分を是非見て欲しいです。
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NScripter製・ホラーノベル・現代日本もの・選択肢あり・短編・
難易度低め・エンディング2種類(真ED1種類)
主人公の子がおばあちゃんの家に行った時にあった出来事に関するお話です。
正確なジャンルはホラーとは少し違うらしいですが、十分ホラーだと感じました。鮮やかで綺麗な色をした蝶に対するイメージが少しだけ変わりました。
すごいと思ったところは、どのような展開になったか直接的ではなく間接的に文章で表現されていながら、意味が分かるものだった点です。選択肢が1ヶ所あり、選択肢の前に貼られていた伏線の回収のされ方が好きです。
物語の舞台となっている場所や、影絵を使った立ち絵による雰囲気も好きです。
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