フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・選択肢あり・短編・難易度低め・ED3種類
タイトルの読みは「みつあみはづきのゆめじ」です。
この作品にはフリー版とシェア版があります。フリー版でも3種類のエンディングを見られるので、ここではフリーゲームとして扱います。
花火大会とお盆が題材となっている作品です。女性主人公が男性キャラと恋愛する内容なので、どちらかというと女性の方が楽しめるかもしれません。
1周目は選択肢はありません。2週目以降に選択肢が出てきます。
1周目の後半から、胸がいっぱいになる心地がして、「やばい」と思いました。ここで「やばい」という言葉を使うのは、日本語としてはおかしいかもしれませんが、他に適切な表現が見つかりませんでした。
前半はほのぼのしていてメイン2人の会話が微笑ましいくらいにしか考えていなかったので、予想していなかった展開に驚きました。
2週目と3週目は、1周目との関連が分かるシーンが出てきたときに、嬉しさを覚えました。
大きな音と火の粉の熱さが苦手なのと面倒なのとであまり花火を見に行かないのですが、そのような自分でも読んでいる間は花火大会が結構重大で、日本に必要な文化であるように感じられる内容でした。
制作者の方のサイト、「Glasses!」はこちらです。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・選択肢あり・中編・難易度普通・真ED1種類
男子中学生が夏休みに女の子と出会い、同居するという内容です。
序盤でオチが読めたと思い、読んでいる間も伏線らしい文章があると、やっぱりそうだと考えていました。
しかし、オチは予想と違いました。数年前に別のゲームで似たような勘違いをしたことがあります(といっても、ゲームの内容はかなり異なります)が、そのことをすっかり忘れていました。
後から読み直すと、本当のオチにつながる伏線もありました。
このゲームで特に楽しかったのは、ヒロインの服装を見ることでした。
作中で日付が変わると、ヒロインの服装も変わるので、細かい事にまでもこだわっていて素敵だと思いました。
制作者の方のサイトはこちらです。
吉里吉里製・ノベル・ミステリー・短編・難易度普通・ED複数(真ED1種類)
男子学生である主人公が、夏にちょっと不思議な女の子と出会うという内容です。ゲームの後半で、女の子の居場所を当てることが目的です。
選択肢を選ぶのではなく、答えを文字入力するシステムになっています。
最初の2周は、女の子の正体はアレなんだろうなと思うものがありました。
自信があったのですが、ミスリードに引っかかっていました。
2週目終了後、答えを間違えた時に出てくるヒントを読んで、正解が分かりました。
しかし、それが本当に正解だったら悲しい展開になりそうで嫌だなと思っていました。
そのため、別の答えが正解であることを期待して、何度かわざと間違った答えを入力してみました。
結局、わざと入力した答えは全て間違いでした。しかし、答えによって展開が少しずつ異なっていたので、見て良かったとも思いました。
最終的に正しい答えを入力することになりましたが、予想していたより悲しい展開にならずに済んで、安心しました。
そして、トゥルーエンド後にタイトル画面に追加されるある言葉を見て、ヒントってこういう意味もあったんだと驚きました。
推理ものですが、殺人事件などの重い展開や犯人探しなどはありません。そのような面では、ミステリーが苦手な方でも安心してプレイできる作品だと思います。
制作者の方のサイトはこちらです。
NScripter製・ノベル・現代日本もの・選択肢あり・長編・ED1種類
この作品をプレイしたのは何年か前で、その頃からずっと、楽しかったから感想を書きたいと思っていました。
しかし、あらすじを書くとどうしてもネタバレになりそうなので、どのように書くか迷っていました。
結局、ストーリーの詳細は伏せることにしました。
主人公は学生で、朝起きるところから物語が始まります。起きた時に主人公があることに驚きますが、予想外で笑えました。
読み進めることによってこのシーンの意味が分かります。初プレイ時は理解できた瞬間に、すごいなあと思いました。
前半は全体的に明るくて、コメディ要素が強いです。けれども、途中からシリアスな話が出てきます。
いつからこんな展開になったのだろうと考えましたが、よく思い出してみると、プロローグでシリアスな場面が出ていました。
また、個性的なキャラがたくさん登場することも、この作品の特徴です。
個人的には、周囲から女の子のように見られている男の子が特に好きです。表情と台詞が可愛かったです。
この作品は、「Vector」で公開されています。
LiveMaker製・ノベル・現代日本もの・中編・選択肢なし・ED1種類
7月に入りましたが、雨が続いていて朝寒い日もあり、6月の気分が少し残っています。
そして今回記事に書くのも、雨の多い6月が題材となっている作品です。
外で大雨が降っていた時にプレイしたので、気分としては丁度良かったです。
高校を中退し家出をした少女が、ある青年と出会い、彼を含む3人とアパートで暮らすという内容です。
最近、知らない人と共同生活をする「ルームシェア」という言葉を結構目にします。
このルームシェアについて、この言葉を見るより前から、とあるカルト団体が行っているという理由から、「怖い」、「怪しい」という勝手な思い込みがありました。
しかし、この作品に出てくる人たちの共同生活は、私が思っているものとは異なりました。怖いところはありましたが。
主人公が出会う3人が、悪い人ではないのだろうと感じられて、彼らに対しては安心感がありました。
そして、読み進めていくと、3人の過去が分かります。それぞれが強い想いを持っている気がしました。
実際の世界でも、作中に出てくるような場所を必要とする人はいるように思いました。
救いはありますが、物語が終わった後もまだ、登場人物が生きる上での問題点は出てきそうで、後日彼らがどのようになったかが気になりました。
この作品は、「ふりーむ」で公開されています。