フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・選択肢あり・長編・難易度普通・ED5種類
クリスマスのイルミネーションといえば、思い浮かぶのはこのゲームです。
といっても、メインテーマは裁判員制度の解説なので、イルミネーションが出てくるのはシナリオの一部のみです。それでも、登場人物のイルミネーションに対する想いが描写されていて、印象深かったです。
主人公が裁判員制度に参加して、とある事件の真相を判断し、被告人が有罪か無罪か決めるという内容です。
主人公の性別は選ぶことができます。具体的な性格なども決まっていなくて、主人公になった気分でプレイできました。
前半にクイズのような選択肢が出てきます。裁判員制度の説明が分かりやすくて、答えやすかったです。
裁判制度自体については、正直に書くと、私には、参加者の誰かが偏った意見を持っていたり、他の人と仲良くなることにより、事実と違ったとしてもその人と同じ意見にしようと考えてしまう人が出てきたりするのではないのかという不安があります。
このゲームに登場する人物は、私とは異なり、基本的に裁判員制度には賛成する立場です。
しかし、最初から被告人が有罪か無罪か決めている人物も登場し、問題点もゲーム内で描かれているように思えて好感が持てました。
他の裁判員と休憩時間に会話をしたり、帰宅途中に一緒に行動するイベントもあります。キャラのそれぞれが自分なりの意見を持っていることが分かり、影響されそうになることがありました。このイベントはゲームの中で最も楽しかったです。
また、このゲームには、事件の真相はどうだったのかというはっきりとした結末は用意されていません。しかし、おまけシナリオを読むと、被告人は無罪であるような気がしました。
OP映像やシステムなどが凄くて、ストーリー以外の部分も印象に残りました。
このゲームは、こちらのサイトで公開されています。
15歳未満禁止・LiveMaker製・ホラーノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ボイスあり
3作品のホラーノベルが入っている短編集です。
読む順番は自分で選べます。イラストにインパクトがありました。
3作品全てに共通しているのは、語り手がいて、彼女たちが体験したことについて話すのをプレイヤーが聞くという形になっている点です。分かりやすくて情景が想像しやすかったです。
このノベルに出てくる物語の中で最も好きなものは、「これ、あげる」です。
語り手と従妹の関係、親との関係が興味を惹かれるものでした。また、話に出てくる人形のイラストが可愛かったです。
そして、その2つが怪奇現象に繋がった場面で、このノベルゲームの中では1番怖い話なのではないかと思いました。
人と怪奇現象の怖さが同じくらいという、私にとっては珍しい内容でした。
他に「運命の鏡」というお話があります。こちらはホラーではありますが、感動系の話にまとまっているように感じました。
この作品は、「Vector」で公開されています。
残酷描写あり・Nscripter製・ノベル・現代学園もの・選択肢あり・短編・難易度普通・ED2種類
タイトルは「かたる」と読むそうです。このゲームで初めて知りました。
いじめられている主人公がある少年と出会い、友達になるという内容です。
初プレイ時はバッドエンドを見ました。その時のいじめの描写が予想より過激で、誰か主人公を助けて欲しいと思いました。
主人公が少年と出会ってからは、少しは希望があるかなと考えながら読み進めました。
こういう時に心の支えになるような人がいると辛い状況でも頑張れる場合もあるかもしれません。
ハッピーエンドがありますが、バッドエンドと捉える方も多そうな結末です。
しかし、作中に出てくる周囲の状況から考えると、主人公がいじめから抜け出すために、そのような結末を迎えることを選ぶのが分かるような気がしました。
この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。
LiveMaker製・ノベル・現代学園もの・中編・選択肢あり・ED1種類
自分の名前が嫌いな女子高生である主人公が恋愛をする物語です。
主人公が名前を嫌っている理由が納得でき、嫌いという気持ちが伝わってきたところが好きです。また、主人公の気持ちが変化していく過程が良いなと思いました。
このノベルには、選択肢はありますが結末は変わりません。主人公がどのような行動をしても似たような結果になるという点が、この作品では、ストーリーに関わっていて面白いと思いました。
この作品には前作があり、ゲーム内に同梱されています。私は「私の嫌いな名前があった」を読んだ後に前作を読みました。前作を後に読んでも違和感がなく、疑問に思っていた点も解決して楽しめました。
制作者の方のサイトはこちらです。
2025年1月15日追記……現在、サイトはリンク切れのようです。
作品自体は「ふりーむ!」で公開されています。
吉里吉里製・推理ノベル・現代日本もの・選択肢あり・中編・難易度高い・ED6種類(真ED1種類)
仙台D高専という学校の学生寮で起こった密室殺人の謎を解くという内容です。
OP映像や時刻が表示されるシーンにミステリーらしい雰囲気が出ていて好きです。
背景に実在する寮の写真が使われていた点も、舞台となっている場所がどのようなところなのか把握しやすくて良かったです。
エンディングは大きく分けて、主人公が犯人を当てるノーマルエンド・ベストエンドと、主人公が犯人を当てることに失敗するバッドエンドがあります。といっても、真犯人が分かるのはベストエンドのみです。
ノーマルエンドは、バッドエンドにヒントがあり、それを参考にして見ることができました。しかし、ベストエンドはかなり難しく、見るのが大変でした。
ゲームと同梱されているテキストにヒントがありますが、それでもなかなか分かりませんでした。その代わり、正解である選択肢を選べた時は結構嬉しかったです。自分の場合は、現場の調査をするという段階で選択肢を間違えていました。
また、ベストエンドに繋がる選択肢を選んだ後履歴を読み直してみると、「この登場人物こんな行動をしてたんだ」と思う文章がありました。登場人物の行動をメモしながらプレイするタイプの人なら選択肢を選ぶ前に気付くかもしれません。
事件の真相を探るという要素だけでなく、知り合い同士で疑い合ったり犯人の動機を知ったりするシーンの描写も好みでした。学生寮という舞台設定が生かされているようで面白いと思いました。
この作品には立ち絵はありません。けれども、プロローグに出てくる結城や主人公の相部屋である英田という登場人物に、個人的に格好良いと感じた場面がありました。
制作者の方のサイトはこちらです。