フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
LiveMaker製・ホラーノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・
難易度普通・ED6種類(真ED1種類)
男子高校生4人組が夏休みに、廃校へ肝試しをしに行くという内容です。
会話文が中心で、視点変更がいくつかあります。
王道的な展開で、そこが楽しかったです。
キャラの個性もはっきりしていて、物語の中での役割が分かりやすかったです。
特筆したいことは、トゥルーエンドに進むルートの1番最後に見られるスチルについてです。
文章では語られず、その絵を見てこそ分かる要素もあって、ドキッとさせられました。
この作品の中で最も好きなシーンです。
制作者の方のサイトはこちらです。
LiveMaker製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類
女子高生が公園で少し年上の男性と出会うという内容です。最初から最後までシリアスです。
主人公の女の子と男性の2人は、性格や思考の仕方に近いところがあって、お似合いのように見えました。
また、個人的に共感できる部分もたくさんありました。
2人の他に、主人公の友達の女の子が登場します。この物語において重要な役割を持っていて、好きなキャラクターだと思いました。
後半、主人公はある行動を起こします。人によっては簡単なことなのかもしれませんが、私にとっては難しいことです。
彼女も葛藤はしていましたが、結果的にはその行動ができていたのですごいと感じました。
この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。
一部性的表現あり・吉里吉里製・ノベル・現代学園もの・中編・選択肢なし・ED1種類
生徒の1人が自殺した学校で、問題を起こしたと言われている教師について語るチャットを生徒達が利用するという内容です。
プレイするためには、「Adobe Flash Player」のダウンロードが必要です。
物語は、主人公の男子生徒がプレイヤーに対して、自分の通う学校がどのようなところか説明する場面から始まります。
珍しい点がいくつかあり、この学校だからこそ起こる出来事について語られるのだろうなと考えました。
制作者の方のサイトの作品紹介ページにも書いてありますが、中盤、ある事件が起こります。そして、チャットを利用しているメンバーは、インターネット上ではなく実際に会って話し合うことになります。
読み進める度に謎が増えていき、最後まで先が読めませんでした。
始めのうちは、誰がどのハンドルネームを利用しているのかは分かりません。後半になると知ることができます。
一部ですが、ネット上での性格と普段の性格にギャップがあるようなキャラクターもいました。このようなところが、「インターネット」を題材にした作品らしいと思いました。
LiveMaker製・ノベル・学園もの・短編・難易度低め・ED種類
タイムスリップできる教師が、その能力を使い4人の生徒と関わっていくという内容です。
最初にタイトルを見たときは、主人公は生徒に対して反面教師なのだろうと思っていました。しかし、実際は異なりました。
詳しくはプレイすると分かりますが、この作品の主な特徴である「タイムスリップ」と関係しています。
4人の生徒は、それぞれ問題を抱えています。その中で特に印象に残ったのは、最後に登場した男子生徒です。
彼と似たことを行った人が、私が高校生だった頃に実際にいたからです。
とはいっても、その人が誰なのか、どのような人物だったのかは全く分かりません。当時たまたまテレビでニュースを見ていて、こういうことがあったと知りました。
ただ、事件があった高校が、自分と出身中学が同じ人も通うようなところで、信じられない思いでした。
あれから数年経ち、当時の事件のことをすっかり忘れていました。このノベルをきっかけに思い出しました。
そして、いろいろと考えているうちに、自分自身がこういった現実となるべく関わらないようにしたいという気持ちが強いからだということに気付きました。
結果として、「反面教師」としての主人公は、自分と似ているところがあるような気がしました。
この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度普通・ED5種類
ある高校の「ミステリー研究部」のメンバーが修学旅行のため京都と奈良を訪れるという内容です。
主人公は女子生徒で、キャラ別のエンドがあります。キャラ別エンドは友情寄りで、男女ともに2人ずつあります。
始めのうちは、メンバーは普通に修学旅行を楽しんでいる様子でした。
選択肢によって変化する、主人公と各キャラとのやり取りが面白かったです。
しかし中盤で、主人公たちは数年前京都で起こったある事件について知ることになります。そして、事件について調べようとします。
そこから起こる出来事は、修学旅行で経験する人は実際だったらおそらくいないと思います。そのため、このゲームの登場人物達は貴重な体験をしたと考えました。
中学生だった頃自分も修学旅行で京都へは行きましたが、この作品には行ったことのない場所の描写が出てきて、いつか行ってみたいと感じました。
制作者の方のサイトはこちらです。