フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
NScripter製・ホラーノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・
難易度普通・ED5種類(真ED1種類)
「オカルト部」という部活に所属している高校生について描かれた物語です。
彼らは部活動の一環として、過去に事故のあった水族館を訪れます。
現在の段階だと、既読スキップがうまくできないバグがあって、そこだけは不便に感じることがありました。
ただ、それでも全てのエンディングを見たいと思うくらい、ストーリーにはまりました。短編ということもあり、スキップに関しては途中からはあまり気にならなくなりました。
仲間同士でいろいろと会話したり探索したりすることが楽しそうで、登場人物たちに憧れを抱きました。
また、コメディ要素とホラー要素の両方があり、どちらも私の好みのつぼを押さえるものでした。
エンディングは、主人公と同級生の女の子がメインとなるものが特に好きです。
主人公は格好良く、女の子は可愛くて、2人の関係が興味深かったです。
最初に見たエンディングは、主人公がメインのバッドエンドでした。
そのルートに辿り着く最後の選択肢の後の展開は、それまでに持っていた彼に対するイメージと異なるもので、驚きました。他のエンドとのギャップもあり、この作品の中で1番怖いエンドでもありました。
このゲームは「ふりーむ!」で公開されています。
NScripter製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類
休日に電車に乗って出かけようとしていた男子生徒が、駅でクラスメイトの女子に出会うという内容です。
ヒロインの設定は、他人から見ると心情を読みとりにくいというタイプのものでした。彼女の行動は衝撃的なもので、驚かされました。
そのこともあり、物語がどのように展開されるのか、最後まで想像がつきませんでした。
また、作中で何が起こったのか、ぼかして表現されている部分があります。
そこがこのノベルの中で、特に好きです。
雪の描写が印象深い作品でもありました。
制作者の方のサイトはこちらです。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度普通・ED5種類(真ED1種類)
OLである主人公が、自宅へ届いた脅迫状のような手紙について、探偵事務所へ相談をしに行くという内容です。
「斎果」は「さいはて」と読むようです。
キャラクターが主人公を含め皆個性的で、印象に残りました。
特に、探偵の助手は台詞も動きも目立っていて、登場するだけでも面白かったです。
また、本文中の文字には、クリックすることで解説を読めるものがいくつかあります。
こちらもネタが含まれているものがあって楽しかったです。
この作品は基本的にはコメディです。けれども、トゥルーエンドへ進むルートにはミステリーのような要素もありました。
トゥルーエンドは、脅迫状に関して謎だと思っていた点が全て解明して、すっきりとした終わり方でした。
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LiveMaker製・ノベル・現代ファンタジー・中編・選択肢なし・ED1種類
絵本作家になろうとしている青年が、引っ越し先のアパートで幽霊の少女と出会うという内容です。
背景デザインがこの作品のテーマに合わせて、絵本のようになっているところが好きです。
物語自体も温かみがあって、落ち着いて読むことができました。
不思議なことが起こり、それをきっかけに日常生活に少しずつ変化が現れるという点が素敵だと思いました。
気候の描写やラストも印象深いものでした。
表題作の他に、閑話として2作品が収録されています。どちらも興味深い内容でした。
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吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度普通・ED4種類(真ED1種類)
夜にどこかの屋上で、2人の男女が会話をするという内容です。主人公は男性で、女性からクイズを数問出されます。
プレイヤーがクイズの答えを選ぶことで物語が進みます。正解数によって、エンディングが変化します。
このゲームの1番好きなところは、最後に出されるクイズです。
ノベルゲームならではの内容で、新しさを感じました。文章をじっくり読ませる仕掛けがあって、面白かったです。
どのエンディングを見ても、この作品に出てくる女性が不思議な人だという印象を持ちました。しかし、そこが魅力的でもありました。
その点も含めて、独特の雰囲気がある作品でした。
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