フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
12歳以上推奨・残酷描写あり・NScripter製・ノベル・現代日本もの・長編・選択肢なし・ED1種類
製薬会社の新人研修に参加した人たちが、ある事件に巻き込まれるというストーリーです。
難しい漢字や単語が多く、携帯電話の辞書機能で調べながらプレイしました。
読み終えるまでには時間がかかりましたが、先の気になる展開が続く内容でした。
事件が起こる前から怪しい雰囲気が出ていて、製薬会社がどのような謎を持っているのか気になりました。
主人公と共に研修に参加したメンバーについても、どこかで製薬会社と繋がっているのではないかと、全員を疑っていました。
上記のことは、決して悪い意味で書いたわけではありません。
というのも、人間に対する恐怖を描写した創作物は私の好み(好きなのはフィクションのみ)です。
登場人物がどのような思想を持っているのか、次に起こす行動は何か、といったことを考えるのが楽しかったです。
この作品は、一定の条件を満たすごとにおまけシナリオが読めるようになります。
おまけシナリオは、本編を読んでいたときに登場人物に対して持ったイメージを大きく変えるものでした。
この作品は、「ふりーむ!」からダウンロードできます。
NScripter製・ノベル・現代学園もの・恋愛要素あり・短編・選択肢なし・ED1種類
男子中学生が同じクラスの女子に興味を持ち話しかけたことをきっかけに、次第に2人の関係が深まっていくという内容です。
このノベルには、初めて目にした言葉がたくさん出てきました。しかし、そのような言葉のほとんどは、文字をクリックすることで解説を読むことができました。
メインキャラ2人の台詞による解説だったので、難しい事柄も分かりやすく感じました。覚えられるかどうかは別問題なのですが。
主人公もヒロインも読書家で知識が豊富という設定で、解説を読みながらプレイするうちに、自分ももっと本を読みたいという気分になりました。
ただ、私の場合は興味を持つ範囲が狭く、読むスピードも遅いため、この作品の登場人物のようにはなれそうにもないと思います。
好きな場面は、2人が月について会話するところです。
というのも、私は最近、インターネットで「月がきれいですね」という言葉の意味を知りました。そして、この作品にも、その台詞に関する会話が出てきて嬉しかったからです。
また、このシーンでの2人のやりとりは、青春というイメージに合っていて楽しかったです。
製作者の方の別の作品をプレイしたことがある方なら予想はつく内容かもしれませんが、後書きも面白かったです。
この作品は、「ふりーむ!」からダウンロードできます。
15歳以上推奨・LiveMaker製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED1種類
ある男子中学生2人の関係が描写された作品です。どちらかというとシリアスです。
メインの登場人物2人からは、友情より少し強い絆のようなものを感じました。
私は基本的に1人でいることが好きなのですが、このノベルを読んでいる間は、2人のような関係が誰かと作れたら素敵だと思いました。
ラストは絵本や児童向けアニメでたまに出てくる展開ではあるものの、そこに至るまでの過程はこの作品ならではのものでした。そのため感動的で、泣きそうになりました。
制作者の方のサイトはこちらです。
15歳以上推奨・残酷表現あり・LiveMaker製・ノベル・現代日本もの・中編・選択肢なし・ED1種類
母親の後を継いで「自殺請負人」という仕事をするようになった男子学生の物語です。
起動するとプロローグが始まり、その後でタイトル画面が出てきます。
主人公が行っている仕事は特殊なものです。しかし、もしかしたら実際にも似たようなことがあるのではないかと、何度か思いました。
この作品ならではの、学校と仕事との違いの書かれ方は興味深かったです。
主人公をはじめとする登場人物の心理描写が素晴らしく、辛い境遇の中でも一生懸命考えながら行動する姿に魅力がありました。
制作者の方のサイトはこちらです。
2017年4月18日追記……現在は、ダウンロードできないようです。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・選択肢あり・短編・難易度低め・ED2種類
小学生の仲良し3人組がゴールデンウィークに新宿へ遊びに行くという物語です。
匿名掲示板「2ちゃんねる」で製作されたゲームです。ただし、本編は2ちゃんねるの専門用語などは出てこないので、そういったものが分からなくても読めます。
メインの3人が、「小学生」のイメージそのままの性格であるように思えました。
初めて見るものに対する反応や会話の中身には安心感がありました。
また、東京に一度も行ったことがない身からすると、勉強になった部分も少しありました。
基本的にはほのぼのです。しかし、後半は少しドキドキもさせられる場面もある内容でした。
この作品はこちらのサイトで公開されています。「完成してました!」という文の下にあるリンクからダウンロードできます。