フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
吉里吉里製・ノベル・ファンタジー・短編・選択肢あり・ED複数
童話が元となっているノベルが4本収録されている作品です。
好きな順番に読むことができます。
4作品とも元の物語が有名なため、共通点や違いを見つけやすく、比較して楽しめました。
文体は童話に近く、落ち着いて読むことができました。
作品全体の雰囲気は1つにまとまっていますが、選択肢の後のストーリー展開には意外だったものもありました。
個人的には、「白雪姫」が元となっている「Snow White」は最後に選ぶことをおすすめしたいです。
1番ボリュームがあったように思えました。そして、とあるエンディングでのお后様に魅力を感じました。
制作者の方のサイトはこちらです。
Yuuki! Novel製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢なし・ED3種類
マリー・アントワネットの生まれ変わりを自称する女の子がプレイヤーに語りかけてくるという内容です。
選択肢はありません。しかし、周回プレイによって異なるシナリオが読めるようになります。
主人公がマリー・アントワネットになりきろうとしていて、ある意味幸せそうに見えました。
そして、彼女と家族のやりとりが笑えました。
これ以上のことを書く文章力は私にはありませんが、とにかく面白かったです。
この作品は、「ふりーむ!」からダウンロードできます。
2018年12月13日追記……現在は公開停止されているようです。
吉里吉里製・ノベル・現代日本もの・選択肢あり・短編・難易度低め・ED2種類
梅雨が嫌いな男子大学生と梅雨が好きな男子大学生が会話をするという物語です。
私個人としては、学生時代は体育、特に鉄棒が苦手だったので雨が降って中止になる日が好きでした。しかし、現在は雨が酷くて交通手段に支障が出ると困る等の理由で、晴れている日の方が好きです。
そのようなこともあり、どちらの言い分にも、納得できるものがありました。
この作品で語られる梅雨の良いところ、悪いところの中には、自分では思い浮かべることのできなかったものもありました。
作中で特別な出来事は起こらず、癒されるような内容でした。
このゲームはこちらのサイトで公開されています。おまけシナリオが追加されるパッチもサイトからダウンロードできます。
2017年4月18日追記……現在は、リンク切れとなっています。
吉里吉里製・ノベル・和風・長編・選択肢なし・ED1種類
「ミメイ」という名前の少女がある島で、「コゴリ鬼」と呼ばれる化け物を倒そうとするという内容です。
プロローグ・閑話・エピローグを除くと全部で6章あります。
この作品は、フリーのノベルゲームの中では結構有名であるようです。しかし、最近までなんとなくという理由でプレイしていませんでした。
実際にプレイしてみて、今までやらなかったのは勿体なかったと思いました。そのようなノベルです。
主人公を含めた人物の背景や舞台となっている島の状況は、読み進めていくうちに少しずつ分かります。そのため、ストーリーそのものにも次第にはまっていきました。
また、この物語には、いくつか告白シーンが出てきます(メインキャラ以外の場合もあります)。
それらのシーンでは、「告白するときってこういう台詞もあるんだな」と驚きました。
文章も好きですが、グラフィックも魅力的でした。特に、スチルが出てくるシーンは目に焼き残したいくらいでした。
そして、エンディングではムービーが流れます。ムービーを見ながら、最後までプレイして良かったと考えました。
制作者の方のサイトはこちらです。
12歳以上推奨・残酷描写あり・NScripter製・ノベル・現代日本もの・長編・選択肢なし・ED1種類
製薬会社の新人研修に参加した人たちが、ある事件に巻き込まれるというストーリーです。
難しい漢字や単語が多く、携帯電話の辞書機能で調べながらプレイしました。
読み終えるまでには時間がかかりましたが、先の気になる展開が続く内容でした。
事件が起こる前から怪しい雰囲気が出ていて、製薬会社がどのような謎を持っているのか気になりました。
主人公と共に研修に参加したメンバーについても、どこかで製薬会社と繋がっているのではないかと、全員を疑っていました。
上記のことは、決して悪い意味で書いたわけではありません。
というのも、人間に対する恐怖を描写した創作物は私の好み(好きなのはフィクションのみ)です。
登場人物がどのような思想を持っているのか、次に起こす行動は何か、といったことを考えるのが楽しかったです。
この作品は、一定の条件を満たすごとにおまけシナリオが読めるようになります。
おまけシナリオは、本編を読んでいたときに登場人物に対して持ったイメージを大きく変えるものでした。
この作品は、「ふりーむ!」からダウンロードできます。