フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
RPGツクールVX Ace製・RPG・現代日本もの・中編・難易度普通・ED1種類
主人公たちが街を探索し、自分について忘れていることを知るという内容です。
ゲーム内に「夕方の世界」と「夜の世界」があり、時間帯によって登場するキャラクターや起こるイベントが異なります。また、マップ上にいる会話や台詞が聞けるキャラは、ゲームの進行状況によって台詞が変わります。
公開された当初は、現在「ふりーむ!」の紹介ページの最後の方にある文章はなかったと思います(私が読み逃していただけかもしれませんが)。
当時、何も知らないままサイトにあったキャラクターの紹介文を見て、ある単語に対して、疑問に思うところがありました。そして、プレイするとすぐに、その単語の意味が分かりました。
このゲームの最も好きな点は、キャラクターの精神面に重点が置かれているところです。
ゲームを進めていくと、パーティメンバーの周囲の環境や体験したことが分かります。それらが与えた影響による登場人物の気持ちの変化や、現実を受け止める姿を見ることが楽しかったです。
他にも好きな点はいくつかあります。
そのうちの1つは、どのようなストーリーだったか、自分が進めたところまでの簡単なあらすじを見ることができる点です。登場人物の日記という形なので読みやすく、ゲームを中断して間が空いた後に再開するのにも便利でした。
探索も、場所を選択する画面と、登場人物の会話の両方が見ていて面白いと思いました。特に、学校と主人公の自宅で聞ける会話が好きです。
クリアして一応のエンディングを見るだけなら戦闘で詰まることはあまりありません。
しかし、その後に続くシナリオでは敵が強くなり、裏ボスを倒すのには時間がかかりました。
裏ボスには戦闘パターンがありましたが、倒すためにお金をたくさん集めてアイテムを結構買った記憶があります。
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2014年4月25日追記……結構前からのことになりますが、リメイク版である「Margikarman ItoA」も公開されています。基本的なストーリーは変わりませんが、追加された要素がいくつかあります。
追加された要素の全ては見ることができていません。けれども、敵キャラの説明が読める図鑑システムや、パーティメンバーの会話が見られる「ゴーストチャット」が楽しいと感じました。
RPGツクールXP製・RPG・(一応)現代日本もの・短編・難易度低め・ED1種類
全年齢ですが、時事ネタ・下ネタ・パロディ等がたくさん含まれているのでご注意ください
主人公が恋に落ち、それをきっかけにさまざまなことに巻き込まれるという内容です。主人公の波乱万丈な人生が描写されています。
序盤から、主人公がペットと普通に会話できたり、学校の教室に人間以外の動物がいたりと、ツッコミどころがたくさんありました。
しかし、基本的にはゲーム内にツッコミ役はいません。それが笑えてゲームを楽しめました。
あまりにもツッコミどころが多いため、ストーリーは滅茶苦茶であるように感じていました。
けれども、どうしてストーリーが滅茶苦茶だったのかが、ラストシーンで分かりました。
プレイしている最中はずっとコメディだと思っていたのですが、それだけではなかったことに驚きました。
戦闘については、体力を回復することに困らなかったので簡単でした。シンボルエンカウント方式というのも便利に思えました。
ただ、主人公が覚える2つ目の技の意味を理解するまでに少し時間がかかりました。その技を使用したいときは、戦闘の前にセーブをすることを推奨します。
ゲーム内に出てくるネタが人を選ぶタイプのものなので、苦手な方もいるかもしれません。
しかし、コメディ要素と社会に対する問題提起の両方が短時間で感じられて、私にとっては好印象の作品でした。
日本に表現の自由があって良かったです。
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15歳以上推奨・RPGツクールVX製・RPG・現代学園もの・短編・難易度普通・ED5種類
女子高生が、クラスメートにさらわれた大好きな先生を助けようと頑張るという内容です。敵キャラを含めて、グラフィックが可愛かったです。
初めてプレイしたのは公開されてからあまり経ってない頃でしたが、久しぶりにプレイすると当時と変わっている部分がいくつかありました。
最初は明るい雰囲気でギャグも多く、思っていましたが、後半からはシリアスな展開があり、きつい部分もありました。
しかし、最初は主人公のことを変わっていると思っていましたが、終盤は良いことを言っているように感じました。
前半と後半でゲームに対する印象がかなり変わる作品でした。
現代日本では見かけないようなキャラが敵として出てくることがあります。
ゲームを進めると、その理由が分かって、戦闘があることに納得しました。
作中でヒントが出てきて、便利でした。また、1度エンディングまで到達するとラスボス前からプレイし直せるシステムがあり、エンディングを回収しやすかったです。
シナリオ重視の作品なので、キャラやストーリーを楽しみたいという方におすすめです。
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RPGツクール2000製・ホラー風RPG・現代日本もの・中編・難易度普通・ED1種類
主人公たちがテーマパークのアルバイトをしに来たつもりが大変な事態に巻き込まれていたという内容です。
序盤から、「アルバイト」の怪しさが伝わってきて面白さを感じました。
パーティメンバーはレベル上げではなく、アイテムを使い武器を強化することによって強くなります。
プレイする前はこのシステムが難しそうと思っていましたが、実際にプレイしてみるとわかりやすかったです。
ゲームを進めていくと、パーティメンバー3人の共通点や、このゲームの舞台となっている場所の秘密などが分かります。
プレイしている間、何度も心の中で「ああ」と言っていました。「ああ」が納得なのか驚愕なのか自分でも分かりませんが。
好きなキャラはタクミという金髪の青年です。
彼は序盤に意外な台詞を言っていました。後半、その理由が分かるシーンがあり、主人公より目立っているように見えました。
また、このゲームで個人的に最も魅力的だった点は、ラスボスの設定です。
実際に似たような生き方をして、似たような考えを持っている人はいるかもしれません。けれども、創作物の悪役として登場することは珍しいのではないかなと思いました。
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RPGツクールVX Ace製・RPG・ファンタジー・短編・難易度低め・ED1種類
あらすじはタイトルの通りです。
登場するキャラや建物は必要最低限といった感じで、シンプルでした。
主人公の魔王を含め、パーティメンバーが優しい性格のキャラばかりで癒されました。
後半、その性格が生かされた戦闘が出てきたところも好きです。戦闘の内容は普段だと面倒と感じることがありそうなものでしたが、このゲームでは、あった方が良かったと感じました。
ラストは予想外で、衝撃的でした。
特に好きなシーンはパーティメンバーの唯一の女の子、サナリアに関するイベントです。会話の内容がコントみたいで面白かったです。
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