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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

オキナワ とある最強伝説

ティラノビルダー製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度低め・ED5種類(真ED1種類)

沖縄で暮らしているある家族の家に、恐ろしいものが現れるという内容です。
登場人物たちはそれを倒すために奮闘します。

このノベルに出てくる「恐ろしいもの」は、苦手な人の方が多いのではないかと思います。
フィクションの中の存在であってもあまり目にしたくないものだったのですが、モザイクがかかっていたのでなんとかなりました。

選択肢は全て2択で、間違えるとすぐにバッドエンドとなります。その代わり、エンドを見た後前の選択肢に戻ることができ、全ルートの回収が楽でした。
各選択肢の片方は基本的にはギャグ寄りだったので、どちらが正しいか予想を付けやすかったです。

ストーリー展開にスピード感があって、あっという間に終わったような気がしました。

また、方言や気候に関する描写など、沖縄らしさが特徴的だったことも面白かったです。

この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。

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妹のろい

ティラノビルダー製・ノベル・現代日本もの・短編・選択肢あり・難易度低め・ED2種類(真ED1種類)

妹が大好きな男子高校生が主人公の物語です。
彼はことあるごとに、その日の出来事を妹に報告します。

兄妹がメインとなっている作品は、今までにいくつかプレイしました。
ただ、このノベルでは主人公が自分を「重度のシスコン」であると自覚していて、そこが珍しいタイプであるような気がしました。

また、兄が話をした後に妹が見せる、何かを言いたそうな表情がたまらないと感じました。

そして、物語の核心に触れる部分が、特に好きです。
ネタバレにならない範囲で書くとすれば、誰かを愛すること自体は良いことではあるものの、依存はしすぎない方がお互いのためになるのだと思いました(この文章だと説明不足になってしまうため、「以下ネタバレ」の部分に補足を書きました)。

制作者の方のサイトはこちらです。

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以下ネタバレ

サーカスとキミとカイブツ

ティラノビルダー製・ノベル・ファンタジー・短編・選択肢あり・難易度低め・ED2種類(真ED1種類)

サーカスで見世物役を演じている、右目から角が生えている少年が主人公です。
彼はある日の公演中、花売りの少女と出会います。

文章、イラスト、BGMのどれもが、サーカスというものに対するイメージにぴったりでした。
特に文章は、実際にこれに近いことが過去に行われていたのではないのかと感じる場面がありました。

メイン2人には共通点があります。
その影響もあってか、お互いに相手の長所を理解していて好感が持てました。
また、2人が友好的に会話をしているシーンがあると、嬉しい気分になりました。

エンディングは、ハッピーエンドとトゥルーエンドの2つです。
個人的には、ハッピーエンドがより好きです。幸せそうな描写がありながらも、何故このようなことになったのかを考えると、ただの「ハッピーエンド」ではないように思いました。

制作者の方のサイトはこちらです。

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以下ネタバレ

死神少女とキスの詩

ノベル・現代学園もの・ファンタジー要素あり・短編・選択肢あり・
難易度低め・ED2種類(真ED1種類)・ボイスあり

男子高校生が、幼馴染にキスをされるという内容です。
ただし彼女は死神で、キスは「7日後に死ぬ」という呪いであると知らされます。

途中までは、数日後に死ぬかもしれないという状況にしては、主人公がのんびりしすぎではないかなと思っていました。
しかし、彼が問題と向き合う場面の描写を読むと、それには訳があったのだろうと考えるようになりました。また、同じような境遇に自分自身が遭遇したら、もしかすると彼と同じような反応をするようになるのかもしれないと感じました。

個人的には、サブヒロインであるクラス委員がこの作品の中では1番好きです。
完璧な人格者で、彼女と結ばれることがあったなら、主人公は幸せになれたのではないかなと思いました。

オープニングやエンディングの映像が凝っていたり、キャラクターの表情の変化が多かったりと、演出面でも楽しめました。

この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。

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春を待つ傘

吉里吉里製・ホラーノベル・現代日本もの・中編・選択肢なし・ED2種類(真ED1種類)

今では私はホラーが大好きなのですが、小学生の頃は怖いものが苦手でした。
知らない人が事故に巻き込まれる様子が流れるニュース映像を夢で見て、夜中に目を覚まして「なんでこんなのを見ないといけないのだ」と1人で泣くことがよくありました。

ある日、テレビで心理学関係の仕事をしている人が、「怖い夢をよく見る人は、その人が臆病だから」と話しているのを聞きました。図星を突かれてイラっとしましたが、その日を境に怖い夢を見なくなりました。

ということを、このノベルを読んで思い出しました。

ストーリーは、男子大学生が知らない家で起こった出来事を夢に見るというものです。
その夢は都市伝説として一部で語られているものであり、次第に現実と繋がっていきます。

読みながら、作中の出来事と全く同じ経験をしたことがなくて良かったと感じました。
後半では、夢を見たことで主人公に起こる変化や、彼の過去が語られます。彼は自分とは、生き方が全く異なる存在なのだと思いました。

背景として使用されている写真は、シーンごとにぴったりでした。文章とあいまって、作中の情景が思い浮かぶようでした。
1周目では、終盤の描写に疑問点が残りました。しかし、2週目をプレイすることで解決しました。
また、希望が持てるような場面があったりその逆があったりして、結末がどうなるか最後まで分かりませんでした。

主人公の他に、メインキャラとして雑誌編集者が2人登場します。
2週目に出てくるシナリオでは、2人組のうち後輩に関わるあることが判明します。その場面が特に、他の方にも読んでいただきたいと思いました。

この作品は、「ふりーむ!」で公開されています。

2017年4月29日追記……現在は、制作者の方のブログに解説も載っています(クリア済みの方向けです)。

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