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お気に入りと自由帳

フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。

あの日の曲を聴かせて

BL要素あり・YU-RIS製・ノベル・現代学園もの・中編・選択肢なし・ED1種類

バイオリンが得意な男子高校生が主人公です。
彼はある日、見覚えのない後輩から告白されます。

主人公に恋愛感情を持っているのは、後輩だけではありません。
後輩の告白をきっかけとして起こる、周囲の人物(特に主人公の親友)の変化が興味深かったです。

この作品のキーワードには、「進路」と「音楽」というものがあります。
この2つに関連する描写が好みでした。主人公の恋愛にどう影響を与えるのか、気になるものでした。

タイトル画面にある「目次から読む」という項目を選ぶことでどのくらい読み進めたかを知ることができる点と、作中に出てくるクラシック曲をちょっとした解説付きで聴ける機能が、個人的に嬉しかったです。

制作者の方のサイトはこちらです。本編の後日談も載っています。

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カズマと久我山の奇妙な廃校探検

15歳以上推奨・BL要素あり・性的表現あり・RPGツクールVX Ace製・
ホラーADV・現代日本もの・短編・難易度普通・ED3種類(真ED種類)・ボイスあり

幼馴染の男子2人(カズマと久我山)が廃校へ肝試しへ行くという内容です。
カズマは久我山に、「怖がったらエロいことをされる」という条件を出されます。

マップやBGMはレトロ感漂う一方、立ち絵やイベントが起こるシーンのスチルはアニメ風の絵が使用されていました。
両方が組み合わさっていても違和感がなく、どちらの雰囲気も気に入りました。

このゲームは、探索することで「恐怖ポイント」を集め、それによってカズマに「エロいこと」をするというシステムがあります。
作中にはいくつかキーワードがあり、見つけることで怪談話を聞くことができます。
怪談の内容は選択肢によって変化し、カズマの反応によって、得られる「恐怖ポイント」の数値が変わります。

ゲームのシステムにある「エロいこと」は、一切しなくてもエンディングを迎えることができるため、苦手であれば避けるという手段も選べます。
けれども、台詞や表情の変化がたくさんあり、ボイスも何回も聞きたくなるもので、いろいろと試したくなりました。
このシステムに関しては、自分にとっては難易度が高く1周目ではイベントを最後まで見ることができませんでした。その代わり、2週目で全てクリアして、達成感を得ることができました。
ちなみに、一度読んだ文章を早送りすることができるので、2週目プレイはしやすかったです。

怪談話は、オカルト的な展開になるものもあればサイコホラーになるものもあるなど、レパートリーが豊富で楽しめました。
物語の中におかしい部分が出てきたらツッコミが入れられていたことも嬉しかったです。

そして、この作品で最も重視したいのは、BLゲームだからこそ語られるホラー要素が含まれている点です。怪談話の選択肢次第でそのような展開になる場合もありますし、ストーリー全体に関わってくるものもあります。
以前、ネット上のどこかに「BLとホラーは相性が良い」と書かれていたのを見て、当時からその考えに同意していました。このゲームをプレイして、改めてその通りだと思いました。

ゲームの詳細サイトはこちらです。エンディング分岐のヒントも載っています。
リンク先は15歳以上推奨ですが、制作者の方のサイト自体は18禁なのでご注意ください。

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以下ネタバレ

月の光と夜想曲 番外編

BL要素あり・NScripter製・現代学園もの・ノベル・短編・選択肢あり・ED1種類

「月の光と夜想曲」というノベルの後日談です。
本編より登場人物が増え、選択肢が追加されています。

エンディングは1つですが、選択肢によって途中の展開が変わります。
あるルートではわからなかった事柄が、別のルートを見ることで判明する点が特に楽しかったです。

スチルは、見たいと思ったタイミングで出てくるので嬉しかったです。
特に、本編のおまけシナリオと繋がりを持っているシーンのものが好きです。

新しく登場したキャラクターも、全員面白くて好感が持てました。

制作者の方のサイトはこちらです。

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夢見鳥

15歳以上推奨・一部残酷描写あり・BLゲーム・LiveMaker製・現代学園もの・
中編・難易度普通・ED18種類・攻略対象5人+α

男子高校生が、家庭の都合で昔通っていた学校の高等部へ転入するという内容です。
彼はそこで、知り合いと再会したり、新しく人と出会ったりします。

この作品は、「狂愛」がテーマとなっています。どのルートであっても、平穏な日常がある日突然崩れていきます。

文章中には、このゲームのような媒体における「選択肢」の重要性が語られる場面があります。そこが特に好みでした。
些細なことでも、選択を誤ると大事件が起こることがあるため気をつけなければならないということが、強調されていた気がします。
そして、これまでの自分の人生を振り返ってみると、ゲームだけでなく現実にもあてはまることであるように思いました。

主人公は最初の段階から、攻略対象全員に好かれています。
それが原因で不幸な出来事に巻き込まれていくので、人から愛されるのも場合によっては大変なのだなと感じました。

あるルートでは一部しか描写がなかった事柄が、別の攻略対象のルートを進めていくことで詳しく分かるようになる点があり、そこも面白かったです。

エンディング映像はハッピーエンドを迎えた際に流れます。各キャラクターの半生が想像できるようなイラストが見られて、感慨深いものがありました。

また、エンディングを見た後にトゥルーエンドのシナリオが出てくるという、少し特殊なシステムとなっています。
トゥルーエンドは、ルートによっては本編の怖さが残っていました。けれども、そのおかげで余韻に浸ることができました。

制作者の方、明野貴志様によるサイトはこちらです(2018年9月17日追記……作者名の明記が規約に追加されていたので訂正しました)。
2016年9月6日追記……本編の続編となる、「夢見鳥1.5」も公開されました。こちらのエンディングは6種類です。
本編の間だけではこのような状況になることはなかっただろうなと思いました。
攻略対象だけでなく、脇役にもスポットライトがあたる場面があり楽しかったです。

2017年4月2日追記……フルボイス化されました。

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ヒューマノイド -ETERNAL RING-

12歳以上推奨・BLゲーム・LiveMaker製・洋風・SF・中編・難易度普通・
ED3種類(真ED1種類)・攻略対象1人・ボイスあり

起動したばかりのヒューマノイドが、自分に関する事柄を知っていくという内容です。
シリーズものの第1章にあたるそうですが、単体でも物語として完結していて、きりの良いところで終わります。

このゲームは選択肢が特殊で、「感情的に行動する」か「冷静に行動する」かを選ぶというものです。詳しい説明は、最初の選択肢が出てくる場面で見られます。

前半は、主人公がどう行動するか予測できなくて迷いましたが、後半になると予想しやすくなりました。
とりあえず1周目は、自分が主人公の立場だったらどちらを選ぶかを考えながらプレイしました。そして、バッドエンドになりました。
その後、選択肢の後の登場人物の反応を参考にすることで、トゥルーエンドを見ることができました。

主人公には、普通のヒューマノイドとは異なる点があります。それが原因となり、登場人物が葛藤するようなことが起こります。
トゥルーエンドを見るまでの間ずっと、解決策にはどのようなものがあるのだろうと思っていました。
彼のような存在に対する、倫理的な面に触れられていた点に好感を持ちました。

制作者の方のサイトはこちらです。

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