フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
RPGツクール2000製・探索デジタルノベルADV・現代日本もの・中編・難易度普通・ED4種類
大阪にある古墳の調査をするという内容です。前半はノベル形式、後半は探索ADV形式になっています。
導入部分などの背景には写真が使われています。綺麗で、生で見てみたいと思いました。
ADVパートでは、主人公が他のキャラと話すことによって、ストーリーを進めるためのヒントがもらえる会話システムがあります。
会話システムというものは、今であれば他のRPGなどにもあります。しかし、私が初めてプレイした会話システムのあるゲームはこの作品で、当時は斬新に感じられました。ヒントとは関係のない会話もいくつかあって、キャラがどのような話をするのか見るのが楽しかったです。
このゲームはフィクションですが、舞台は「百舌鳥古墳群」という実在する場所です。ハッピーエンドを見たら、舞台となっている場所に、このゲームに出てくるような歴史が実際にあっても面白いだろうなと思いました。
この作品は、「Vector」で公開されています。
2019年6月26日追記……リメイク版が「ふりーむ!」で公開されました。
12歳以上推奨・RPGツクールVX製・ホラーADV・短編・難易度高め・ED2種類
森に来た女の子が「魔女の家」と呼ばれる建物に入ってしまい、そこから脱出を試みるという内容です。追いかけられる要素があります。
これまでホラーゲームは現代日本ものをプレイすることが多かったのですが、このゲームは洋風の作品です。
鏡に近づくと主人公の姿が映ったり、一度入った部屋に後から戻ってみるとところどころ変わっていたりガラスが割れるイベントがあったりと、細部まで作り込まれていました。
また、アイテムや家具によっては調べるとすぐにゲームオーバーになるものがあります。ゲームオーバーになるまでの過程は様々で、キャラがどのような動きをするのか気になって、分かり易いヒントがあっても死亡イベントを見てみようと思うこともありました。全ての死亡イベントは見ていませんが。
後半に難しいと感じる謎解きがありました。敵から逃げるイベントも、終盤は難しかったです。ただし、公式サイトに攻略方法が載っていたこともあって、なんとかクリアすることができました。
ストーリーは「魔女」と「ホラー」が関わっていることもあって、悲しいお話です。
Normal EndとTrue Endがあります。個人的には主人公がゲーム内で行った行動の理由や建物の中にヒントがあった理由が分かるTrue Endが好きです。
追記……ED2種類と書きましたが、「3つめのエンディング」といわれるものがあるそうです(ラストシーンが変わる訳ではないそうです)。何度か試してみましたが、まだ見ることができていません。いつか見たいです。
制作者の方のサイトはこちらです。
RPGツクール2000製・ホラー風ADV・現代日本もの・女主人公・中編・難易度普通・ED複数
見たら死ぬと言われている黒い蝶を見てしまった主人公が、どうすれば死を回避できるか調べるといった内容です。ホラーゲームのようですが、説明書によると、正確には「ホラーチックゲーム」であるそうです。
エンディングはTrue End1つ、Happy End1つ、Normal END1つ、Bad End複数です。1番好きなのはハッピーエンドです。終わり方が綺麗だと感じました。
空や風景のグラフィックを見て、優しい雰囲気を感じました。
ストーリーには、「呪い」が関わってきます。呪いに対する自分の考えは、今はなんとも言えなくて書く事ができません。しかし、人を呪おうとするような人の行為や、些細なことでも人間関係が変わることが少し怖いと思いました。
また、ある事柄について犯人を当てる要素があります。キャラを会話したりイベントを見たりした上で大体の予想はつきましたが、別のキャラが犯人というパターンがあっても違和感ないように思えました。
このゲームで最も楽しかったのは、「メモリアル」というイベントを集める要素です。どのようなイベントがあるのか気になって、コンプリートするために2週目もプレイしました。その際、2週目に一部イベントがスキップできる機能があったため、サクっと見られて便利でした。
ゲーム中にヒントが結構あったのもプレイしやすかったです。
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RPGツクール2000製・サイコサスペンスADV・現代日本もの・短編・難易度普通・ED3種類(真ED1種類)
恋人に振られた主人公がネットでの相談相手に会いにいくというストーリーです。
主人公がストーカーみたいで怖かったです。幽霊や怪奇現象よりも怖い人間が表現されているところにはまりました。
相談相手の主人公に対する反応は普通のことだと思います。ただ、主人公の視点から考えてみると、友達だと考えていた相談相手に予想外の行動をとられて衝撃的だったのかもしれません。
トゥルーエンドは傍から見たらハッピーエンドとは少し違うような気がします。人を選ぶ要素だと思いますが、個人的にはそこが好きです。
全てのエンディングを見るのにかかった時間は20分程度でした。
このゲームは、「ふりーむ!」で公開されています。
RPGツクール200製・ホラーADV・現代日本もの・長編・難易度普通・ED1種類
ネット上にある都市伝説が題材となっているゲームです。全4章からなります。
ゲームシステムは元になっている商業ゲームがあるそうです。元のゲームをプレイしたことはありません。けれども、追いかけてくる敵から逃げる時に調べたら良いポイントが表示される点が、分かりやすくて嬉しかったです。
第1章は、追いかけてくる敵の見た目は可愛いです。しかし、やっていることはえげつなくて、インパクトがありました。
第2章はこの作品の中で1番好きなストーリーです。この章に出てくる女性の行動や、真相が分かるシーンが衝撃的で印象に残りました。テレビで電話に関するイベントも良かったです。
第3章は、このゲームの中で最も長くて難易度も高かったです。元となっている都市伝説を読んだ時は怖さを感じませんでしたが、ゲームだとなかなか終わらなくて怖さを感じました。マップが広めでどこに何があるのか覚えるのにも少し時間がかかりました。
第4章は3章と比べると明るくて安心しました。ただ、ラストのイベントは不意打ちで驚きました。
全体としては、ネット上ではそれぞれ独立している都市伝説が繋がっていて面白かったです。
制作者の方のサイトはこちらです。