ティラノスクリプト製・ノベル・現代日本もの・中編・
選択肢あり・難易度低め・ED2種類(真ED1種類)・ボイスあり
付き合い始めたばかりの高校3年生の男女の1年間が描かれた物語です。
2人は恋愛をしながらも、共に志望校へ合格することを目指します。
何故付き合おうと思ったのか、具体的には何をするのか、お互いにどのような影響があるのか、目標を達成するためにはどうするのかなど、作中で知りたいと感じたことに対して全て答えが書かれていて、爽快感がありました。
特に、恋愛と学業の両立という、高校3年生ならではの課題と向き合っている点に、好感が持てました。
また、主人公の心の中の描写やクラスメイトたちの反応、食べ物が出てきたときの食レポのような表現も面白かったです。
バッドエンドでは、ヒロインに対して、「こんなことを言う子だとは思わなかった」と感じました。けれども、状況から、彼女が努力を無駄にされた気持ちになって失望してしまうのも無理はない気がしました。
傍から見ても仲が良さそうなカップルでも、相手に過剰な期待をしたり、「恋人同士ならこうするべき」という思い込みがあったり、些細なすれ違いによって愛が冷めたりして、別れることもあるのだという気付きがありました。
ハッピーエンドに繋がるルートでも、メイン2人が失敗してしまう場面はあります。
しかし、失敗からも学び成長していこうという意思を見ることができ、安心しました。
ラストまでタイトル通りで微笑ましく思いましたが、最後に出てきたスチルには衝撃がありました。
この作品は、
「ノベルゲームコレクション」で公開されています。
バッドエンドに繋がるルートで描写のあった、体調不良のときにスマホも不調で連絡が全くできないというトラブルは、私自身も仕事で経験しているため、身に沁みました。
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