フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
残酷描写あり・RPGツクール2000製・ADV・現代ファンタジー・短編・難易度普通・真ED1種類
主人公の男性が、時間を巻き戻すことができるという時計を手に入れるという内容です。
彼は時計を使用して、過去に自分がしてしまった行為をやめようとします。
時間が巻き戻る場面での、キャラの動きが細かくてすごいと思いました。
また、ドアや電気などゲームの舞台となっている部屋にあるものに触れることでキャラの行動を変えるというシステムになっていて、展開を予測することを楽しめました。
この作品で特徴的なのは、主人公が過去に戻って行動を変えたとしても、良い結果になるとは限らないという点です。
悪い結末を迎えた場合は再び時計を使用して別の行動を起こすことができるのですが、時計を入手する前よりも酷いと感じる結果になることもありました。
そのような過程を繰り返すことで、最終的に主人公が選んだ結末を見ると、それ以外の選択はないような気がしました。
このゲームをプレイするともしかしたら、「あのときこうすれば良かった」というような後悔をすることが少なくなるかもしれません。
この作品は、「無料ゲーム総合サイト」で公開されています。
RPGツクールVX製・乙女ゲー・現代学園もの・短編・難易度普通・ED3種類・攻略対象2人
女子高生がクリスマスまでに彼氏を作ろうとするという内容です。
作中で5つの質問が出されるので、プレイヤーはそれに答えます。
全ての質問に対して、攻略対象に好印象を与える答えを選べば、ハッピーエンドになります。
個人的には最初の2問が難しく感じました。
けれども、バッドエンドになった場合はヒントをもらえます。それを参考にすることでハッピーエンドを見ることができました。
ハッピーエンドは2つあります。両方とも、主人公のその後が気になりました。
バッドエンドに関しては、キャラの台詞が面白かったです。
制作者の方のサイトはこちらです。
NScripter製・ノベル・現代学園もの・短編・選択肢あり・難易度普通・ED6種類(真ED1種類)
男子高校生が放課後に食事をとろうとするという内容です。
先の読めない展開で、日常生活の1コマのみが題材であっても、その中に様々なドラマがあるように感じました。
全体的にはコメディで、どのルートも平和な内容でした。
キャラクターは主人公を含め全員が個性的で、だからこそ物語が盛り上がって面白いのだと思いました。
選択肢はどれが正解なのか迷いました。けれども、総当たりをすればハッピーエンドに辿り着くことができるので、難易度は高くはありませんでした。
制作者の方のサイトはこちらです。
12歳以上推奨・一部残酷描写あり・吉里吉里製・乙女ゲー・ファンタジー・短編・難易度普通・
ED10種類・攻略対象2人
絵本の中の世界で、それぞれが物語のキャラクターを演じているという設定の作品です。
あらすじを説明することは自分には難しいので、制作者の方のサイトを見ていただくと理解できると思います。
物語をバッドエンドにすることが、このゲームの目的です。
このゲームを知って、「メリーバッドエンド」という言葉を覚えました。考えてみると、自分の好きな物語にも、(「マッチ売りの少女」など)いくつかそのようなタイプのものがありました。
主人公の思考回路には、驚かされるものがありました。
しかし、彼女が行動を起こしたからこそ、攻略対象の素敵なシーンを見ることができました。
攻略対象2人も個性が強く、面白かったです。
王子さま役の青年は、恋愛ゲームでは滅多に見られない性格だと思います。
狼役の青年は、可愛くてメインキャラの中で最も好きです。
彼のルートでは、童話に出てくる「狼」という存在について、今まで私自身が抱いていた考えに近いことを主人公が発言する場面があって、嬉しかったです。
LiveMaker製・ノベル・現代日本もの・中編・選択肢あり・難易度低め・ED2種類・ボイスあり
20歳の女性が、中学時代の出来事を回想するという内容です。
主人公やその友人が作中で行うことは、現実で似たようなことが起きても、自分にとっては遠く離れた世界のできごとだと考えてしまうような気がしました。
しかし、日本のどこかには、彼女たちと同じような人生を送っていたり、近い思想を持っていたりする人もいそうだとも思いました。
作中には背徳的な行為が出てきます。
ただし、登場人物にはその行為を行うはっきりとした理由を持っていて、一概には否定できないと思い、読んでいると不思議な感覚になりました。
選択肢は後半に1ヶ所あり、2種類のエンディングに分岐します。どちらのエンディングでも、メインキャラを演じた声優の方による歌が流れます。
両方とも本編と深い関連があって、好きだと思いました。
制作者の方のサイトはこちらです。