野原広子・KADOKAWA・全1巻
シングルマザーが引越し先でママ友と仲良くなるものの、おかしな出来事が起こるという内容のコミックエッセイです。
インターネット上で他の方の感想を読んで、興味を持ちました。
思想というものは、人によって異なります。子供を持つ親の教育方針も、家庭によって違います。
自分とは違う考え方で子育てをしている家族を見かけたとき、人はどのような反応をするのかが描かれていて、生々しさがありました。
リアルでもネットでも、「子どもにこんなことをする(または、しない)親はおかしい」、「親なら自分の子どもにはこうするよね」などの意見に触れることがあります。
その中には、私の基準では違和感を覚えるものもあります。しかし、そのような意見が同調される場面も多く、その人たちの視点から見ると私の方がおかしいのだろうなと思いました。
もしかしたら、私が子育てをしたことがないから納得できないのかもしれませんが、「子育てをしたくない」と感じた理由のうちの1つでもあるとだけは書いておきます。
また、育児に限ったことではありませんが、誰かの言動を批判したいときは一旦、自分にも当てはまるか確認した方が良いのかもしれないという気持ちになりました。
ただ、実行することは意外と難しいとわかる描写がこの漫画の中で出てきて、怖さがありました。
作中では主人公の息子が幼い時期の出来事しか語られませんが、周囲に影響を受けた彼が将来どうなるのかも気になりました。
子育て真っ最中の方が読むと受けるダメージが大きくなるかもしれないので、どちらかといえば、子育てに興味はあるけれどしたことがない方におすすめしたいです。
この作品は現在、
「レタスクラブ」というサイトで連載されていて、途中まで読むことが可能です。
レタスクラブでは他にも様々な作品の試し読みができます。一部しか触れていませんが、今までに読んだことがあり面白かった作品もいくつか載っていたので、「
連載一覧」のリンクも貼っておきます。
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