フリーゲームを中心に好きなものの感想を書いています。 ※探索系のゲームと区別がつきやすいように、文章を読んで進めるタイプのものはADVであっても基本的にはノベルとして扱っています(ただし、ツクール製の場合などまれに例外があります)。制作者名を表記して欲しいという要望があれば、教えて頂けると嬉しいです。コメント返信等に関する注意書きは「はじめに」カテゴリに載せています。
好きなものについて書くことがメインのこのブログで人の批判をするようなことはあまりしたくないので、書くかどうか迷いました。
けれども、書かないと気が済まないので書くことにしました。書いてもなくなるまで気が済まないような気もしますが。
一時期はその団体について四六時中考えていました。最近は考えることは少なくなりましたが、時々思い出します。そして、その団体にいた人たちは嫌いではありませんが、してきたことだけは認めたくないという気持ちになります。
知っている人が読めば私が誰だかすぐに分かる内容ですが、読まれても構わないので敢えて書きます。そういう人はこのブログを読みそうにありませんが。
かなりの長文かつ、不快感を覚える方もいるかもしれないのでご注意ください。
今までで1番印象に残ったゴールデンウィークは、大学1年の時、2007年のゴールデンウィーウです。
統一協会(統一教会)の所属団体である、CARP(カープ)という団体の研修に参加しました。当時はCARPが統一協会だということは知らなくて、帰ってから調べて知りました。
元々は、入学式の翌日、大学の先輩に、バレーやボランティアなどをするサークルがあると言われて、興味本位で活動に参加しました。その頃はCARPという名前は聞かず、「ONE STAR」という名称のサークルだと言われました。
活動内容が一貫していないのは変わってるとは思いましたが、問題があれば入らなければ良いと思って、軽い気持ちで見学に行きました。
3週間くらい活動に参加して、内容が普通だったので大丈夫かなと思いました。勧誘してきた先輩が同じ高校の先輩だったからというのもあります。
先輩に活動を続けたいと言うと、研修に行くように言われました。最初の説明であったボランティア活動はしていなかったので、研修に行った後にするのだろうかと思いました。
そしてこの時に、「私たちはCARPという団体に所属している」と説明があり、CARPの名前を初めて聞きました。
始めの研修は4月の終わり頃の2日間でした。1万5千円の研修費を払って行きました。
活動内容は基本的には、研修に行く前とあまり変わりませんでした。違うところといえば、1日目の夜に演劇をしたところと、「講師さん」と呼ばれる大人が出てきて「人のために生きるとはどのようなことか」などの講義を聞いたことです。
あとは、他の大学からも何人か参加していたことと、研修の時には財布と携帯電話を貴重品係に預けたところです。
講義の内容に少し納得がいかない部分がありました。しかし、全員が賛同していて、先輩に質問をしたら次の研修で分かると言われました。
また、研修が行われたのが青少年自然の家という施設だったのですが、朝礼で代表者が「私たちはリーダーズキャンプです」と自己紹介をしていました。初めて聞く言葉でしたし、CARPなんだからCARPだと言うべきだと考えながら聞いていました。
この時点で次の研修に行きたいという気持ちはありませんでしたが、「1万5千円は次の研修費も含まれている」と言われて行くことになりました。そういうことは最初に説明して欲しいと思いましたが。
こうして、ゴールデンウィークにCARPの研修に参加しました。玄界灘の近く(CARPの人の車に乗って行ったので本当に近くといえるかは分かりませんが)にある山の中にある建物でした。
この文章の続きは以下にありますが、本当に長文です。
スポーツやジェスチャーゲームなどをしました。この辺りはやるだけなら問題ありませんでした。
ただ、演劇のテーマが神を信じることになったり、海辺で聖書の朗読をしたり、講義で神を信じなさいと言われるようになったりしました。
そして、信じられないと思うようになこともありました。
1つは、始めのうちは神を信じられないと言っていた人が、活動を通しているかもしれないと思ったと発言したことです。
もう1つは、「この世界で起こる悪いことは全て、神様のものを奪ったサタンが原因である」といった講義を聞いた後、納得が行かなくて(信じたくないという気持ちもありました)先輩に質問をしたら、「もしそうでなくてもその方が楽だから信じている方が真実」だと言われたことです。
3つ目は、研修の初日に、講師が「信じられなかったら信じなくても良い」と言っていたのに、その後はずっと信じなさいと言い続けていたことです。
そして、移動中車を運転していた人がある時、ハンドルから両手を離して「神様が見守ってくれているから大丈夫」だと言い、先輩が「そうか、そうだよね」と言ったことです。その後ハンドルはきちんと持ち直してましたが。
いろいろと我慢できなくて、どうにかして信じなくても良いと言っても認められる方法はないか探しました。けれども見つかりませんでした。
皆があまりにも言うので神様を信じられるなら信じたいとは発言していましたが、講義で疑問点が出てきたらなるべく先輩に質問するようにしました。何故講師でなく先輩かというと、質問がある場合は講義の後に担当の先輩との話し合いで聞いてくださいと説明されていたからです。
質問に対しては、結構な時間がかかることはあっても、全て答えが返ってきました。しかし、その答えの意味が分からなかったら、「とりあえず信じ続けていれば分かる」と返されました。
研修の中では登山をするという活動があり、「コアバリューの歌」を歌いながら歩きました。
やる気のなかった私は途中で気分が悪いと言って降りました。気分が悪かったのは本当ですが、山登り自体にではなく、山登りの目的が神を信じることだと言われていろいろと考えていたからです。
入学式の時、「偽装サークルに気を付けてください」という学長の言葉を聞いていたので、研修の内容のいくつかから、これがその偽装サークルなのだと分かりました。
登山があった日の夜、ビデオを見ました。CARPを作った文鮮明という人が世界中の人から賞賛されているという内容でした。
周囲の人たちは「文鮮明先生はすごい」という感想を述べていました。しかし、私はそうは思いませんでした。
この人が余計なことをしなければ偽装サークルはなかったと思いました。やめたいと考えながらずっと泣いてました。
ビデオが終わった後、先輩にやめたいと言ったら、続けたら神様を信じられるようになるし大丈夫だと言われました。何が大丈夫なのか分かりませんでした。他にもやめずに続けた方が良いという意味合いの言葉をいくつか聞きましたが、よく覚えていません。
「宗教みたいだけど宗教じゃないよ」とも言われました。けれども、辞書で引いていた宗教という言葉の定義そのものの団体だったので、嘘だとしか思えませんでした。
仮に宗教じゃないとしても、その場合はカルトであるとしか考えられません。
ずっとやめたいと言いながら泣き続けていたら、先輩に「これ以上続けるのは嫌だよね」と言われて、帰らされることになりました。
家に帰って数日してから、学校に連絡をしました。
CARPについて調べてもみました。そして、やめて良かったと思いました。
経験者の方によると、夏期休業に研修に行き、CARPとは別の名前でボランティア団体であると名乗り、訪問販売を行ったのだそうです。ちなみに、この訪問販売は「万物復帰」と呼ばれる活動で、統一協会の教義に基づいているものです。
後日、その団体(当時はSHINZEN会)のメンバーが違法行為で逮捕されたというニュースも見て、私は間違ってなかったと思いました。
ただ、CARPの人たちと会って、あの人はあの人たちで、それが正しいと信じて活動をしているようにしか見えませんでした。
勧誘時の説明と実際の活動内容が違うことに気づいても、周囲が全員同じ目的を持ってこれが正しいと言っていたら、皆の言うことが正しいと信じ始める人が出てきてもおかしくありません。
また、講義の内容の一部には、賛同できる意見もありました。全ての内容が自分の意見と異なっていれば信じないことは簡単なのですが、少しでも同じ意見の部分があると、他の意見も正しいかもしれない、信じてみようと考える場合もあると思います。
だから違法行為であっても、一度正しいと信じたらやってしまうのだろうなと感じました。
CARPはまだ活動を続けていますが、活動内容を知らないまま新しく入って違法行為をするような人は少なくなって欲しいです。団体名と活動内容を偽って勧誘することもなくなって欲しいです。
そのためにも、少しでも多くの人にCARPがどのようなことをしてきたか、知ってもらえたら良いと思います。